記録作成等の措置を講ずべき文化財

選択一覧

　国に記録作成等の措置を講ずべきとされたもので、指定・選定・登録の制度とは異なります。

1.　無形文化財

　(1)　 柿右衛門（かきえもん）

  　　　昭和30年3月19日選択
  　　　十二代酒井田柿右衛門（昭和38年3月7日死去）
 　　 　西松浦郡有田町

「柿右衛門」の技法については、重要無形文化財「柿右衛門（濁手）」の項参照

　(2)　上絵付（色鍋島）（うわえつけ・いろなべしま）

  　　　昭和32年3月30日選択
 　　 　十二代今泉今右衛門（昭和50年5月2日死去）
 　　 　西松浦郡有田町

「色鍋島」の技法については、重要無形文化財「色鍋島」の項参照

　(3)　唐津焼（からつやき）

  　　　昭和30年3月19日選択
  　　　十二代中里太郎右衛門（昭和51年4月30日国指定、60年1月5日死去）
  　　　唐津市町田

　(4)　磁器大物成形のろくろ技法（じきおおものせいけいのろくろぎほう）

         昭和39年3月24日選択

　　　　奥川忠右衛門（昭和50年10月11日死去）
  　　　西松浦郡有田町

2.　無形民俗文化財

　(1)　有明海漁撈習俗（ありあけかいぎょろうしゅうぞく）

  　　　昭和34年3月1日選択

　　　　有明海漁撈用具（昭和40年6月9日国指定）

　(2)　白鬚神社の田楽（しらひげじんじゃのでんがく）

  　　　昭和45年6月8日選択

　　　　佐賀市久保泉町川久保　白鬚神社

　　　　白鬚神社の田楽（平成13年2月28日国指定）

　(3)　高瀬の荒踊（たかせのあらおどり）

  　　　昭和46年4月21日選択

　　　　武雄市西川登高瀬　松尾神社
  　　　武雄の荒躍（昭和52年5月17日国指定）

　(4)　高志の狂言（たかしのきょうげん）

　　　　昭和47年8月5日選択

　　　　神埼市千代田町下坂　高志神社
　　　　高志狂言（昭和46年3月28日県指定）

　(5)　川原狂言（こうばるきょうげん）

        　昭和49年12月4日選択

　　　　藤津郡太良町大字多良字上川原
　　　　川原狂言（昭和46年3月28日県指定）

　(6)　四阿屋神社の御田舞（あずまやじんじゃのおんだまい）

  　　　昭和51年12月25日選択

　　　　鳥栖市牛原町　四阿屋神社
  　　　昭和34年3月20日県指定（四阿屋神社の御田舞）
 

　(7)　音成の面浮立（おとなしのめんぶりゅう）

  　　　昭和53年1月31日選択

　　　　鹿島市七浦町音成　天子神社
 　　　 昭和35年3月24日県指定（音成の面浮立）

　(8)　竹崎観世音寺修正会鬼祭（たけざきかんぜおんじしゅうじょうえおにまつり）

      　  昭和53年12月8日選択

　　　　藤津郡太良町大浦字竹崎　竹崎観世音寺

　　　　昭和60年1月12日国指定（竹崎観世音寺修正会鬼祭）

　(9)　府招の浮立（ふまねきのふりゅう）

  　　　昭和62年12月18日選択

　　　　伊万里市南波多町府招　権現社
  　　　昭和43年4月23日県指定（府招浮立）

　(10)　田代の売薬習俗（たしろのばいやくしゅうぞく）

　　  　平成7年12月26日選択

　　　　鳥栖市、三養基郡基山町

　(11)　呼子の大綱引き（よぶこのおおつなひき）

　　　　平成15年2月20日選択
  　　　所在地　　唐津市呼子町
  　　　公開期日6月第1土・日曜日

　　　　平成25年3月12日国指定 

　(12)　神原八幡宮の取り追う祭（かみのはらはちまんぐうのとりおうまつり）

　　　平成21年3月11日選択
　　　伊万里市二里町大里

 

　神原八幡宮に伝承される祭りで、12月最初の卯の日の前日、地区の男性が攻め手と守り手に分かれて、ゴクウサン（御供さん）と呼ばれる新米で作った神饌（しんせん）を奪い合い、五穀豊穣や無病息災を祈願する。

　守り手は松明を、攻め手は榊の枝を持ち、テボと呼ばれる竹製の容器に収められた神饌をめぐって攻防する。榊の枝は松明の火の粉を払うためのものであるが、神饌は、最後には攻め手によって奪われ、境内に集まった氏子や観衆に配られる。

　神饌の共食儀礼に火祭りの要素や競技的な性格が加わり、現行の形態に至ったと考えられる。また、激しい取り合いに伴って神饌を揺さぶる行為は、穀物に宿る精霊（穀霊）を再生・強化するという信仰を窺わせる。

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