体長約40cmで、羽から胸にかけての白と黒のツートンカラーが特徴の愛らしい鳥です。雑食性で、昆虫、ミミズ、貝類、魚類、カエル、さらには果実類(キュウリ、スイカ、柿など)、穀物、豆類も餌としています。
巣づくりは、早いものでは10月下旬に始まり、12月頃から3月までがシーズンです。小枝や竹などを用いて高い木の梢や電柱の上につくります。最近では樹木3の割合に対して、電柱7の割合での営巣が確認されており、ハンガーや針金も材料にしているようです。産卵数は巣によってまちまちで、平均では5個から8個です。
4月~6月がヒナの成長と巣立ちの時期です。ヒナは20~25日で、一応飛べるようになり、巣外で生活するようになりますが、親鳥から独立するのは、さらに1か月ほどしてからです。
一番の天敵はカラスで、カササギの巣を襲い、卵やヒナを捕食するのを見たという目撃例があります。また、巣立ち直後のヒナについては、ネコに襲われることもあるようです。その他には、ヘビ、イタチ、フクロウなどがあげられます。
生息数については、平成9年度に佐賀県教育委員会が作成した「天然記念物カササギ生息地保存管理計画策定書」によると、県内の指定地には、13,000羽~17,000羽のカササギが生息していると推定されています。