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国指定(民俗文化財の部)01

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重要有形民俗文化財 肥前佐賀の酒造用具(ひぜんさがのしゅぞうようぐ)

昭和63年3月17日指定
多久市多久町大字別府4650
生産用具


肥前佐賀の酒造用具
 この酒造用具は明治元年(1868)に創業し、昭和39年(1964)まで営業していた酒造藏において使用されていた用具を中心に、県内の酒造藏の用具類を補って分類・整理したもので、酒造りの各工程の諸用具をはじめ、関連の詰出し用具、桶造り用具、信仰儀礼用具等往時に使用されていたものが体系的に網羅されている。

 

 

重要有形民俗文化財 有明海漁撈用具(ありあけかいぎょろうようぐ)

昭和40年6月9日指定
佐賀市城内1-15-23 県立博物館
生産用具


有明海漁撈用具
 有明海は、干満の差が著しく、また有機物を多く含む泥土による広大な干潟が形成されていて、この干潟に生息する魚介類の生態に対応した漁撈用具が発達した。
 有明海の漁撈は、干潟を中心とする漁撈・沖合の漁撈・養殖業の三種に分けられる。干潟漁法は近年の土砂の堆積や干拓の進捗により急激に変貌し古い用具類は滅失寸前であった。収集・保存された漁撈用具は175種293天で、これらの漁撈具の中には禁止された漁具類もあり、有明海の漁撈を理解する上で貴重な資料となっている。

 

※ 昭和34年3月1日には、「有明海漁撈習俗」として「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている。

 

 

国指定民俗文化財(無形)の部 

重要無形民俗文化財 武雄の荒踊(たけおのあらおどり)

昭和52年5月17日指定
武雄市西川登町高瀬・朝日町中野・東川登町宇土手
祭事


武雄の荒踊
 武雄の荒踊は武雄市東川登町宇土手、西川登町高瀬(こうぜ)、朝日町中野に伝わる荒踊を総称したもので、毎年9月彼岸の中日前後に氏神等で奉納される。その起源は享禄3年(1530)島原の有馬氏の武雄攻めの際の武雄領主後藤純明による夜襲による戦勝として足軽達が即興的に踊ったのが始まりとする説など諸説がある。

 

※ 昭和46年4月21日には、「高瀬の荒踊」が「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている。

 

 

重要無形民俗文化財 唐津くんちの曳山行事(からつくんちのひきやまぎょうじ)

昭和55年1月28日指定
唐津市西城内6-33
祭事



 唐津神社の秋祭りとして行われていた祭礼行事で、元来旧暦9月19日を中心に催されていたが、その後10月29日に変更され、昭和43年からは11月3日を中心とした祭として定着している。祭礼には唐津曳山と称する豪華な作り物が市内を曳き回される。唐津くんちの曳山行事
 この曳山は文政2年(1819)に作られた刀町の赤獅子から、明治9年(1876)に作られた水主町の鯱まで合計14台が現存しており、笛・鉦・太鼓の曳山囃子につれて御神幸の行列に供奉する。

1  刀  町  赤獅子
2  中  町  青獅子
3  材木町  亀と浦島太郎
4  呉服町  源義経の兜
5  魚屋町  鯛
6  大石町  鳳凰丸
7  新  町  飛竜
8  本  町  金獅子
9  木綿町  武田信玄の兜
10 平野町   上杉謙信の兜
11 米屋町   酒呑童子と源頼光の兜
12 京  町  珠取獅子
13 水主町  鯱
14 江川町  七宝丸


県指定重要有形民俗文化財「唐津曳山」こちら

 

 

重要無形民俗文化財 竹崎観世音寺修正会鬼祭(たけざきかんぜおんじしゅじょうえおにまつり)

昭和60年1月12日指定
藤津郡太良町竹崎竹崎区
祭事


竹崎観世音寺修正会鬼祭
 修正会鬼祭は毎年正月5日、6日に催され、俗に鬼祭・裸祭と呼ばれている。
 祭は竹崎5区のうち、祭期中平井坊に詰める山内区の世帯主、同じく若者宿に詰める竹崎区の未婚の男子青年、宿老宿に詰める既婚の男子、竹崎観世音寺僧衆によって進められ、初夜・後夜・日中の3回繰り返される。特に6日早朝の後夜の行では童子舞の後の鬼追いで、赤着物を着用した鬼副が鬼箱を持ち出し、裸姿の若者達と押し合いになるのが圧巻である。
竹崎観世音寺修正会鬼祭は若者組織や素朴な所作の童子舞、厳正な行事内容など民俗的な特色をよく残している。

 

※ 昭和53年12月8日には、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている。

 

 

重要無形民俗文化財 白鬚神社の田楽(しらひげじんじゃのでんがく)

平成13年2月28日指定
所在地 佐賀市久保和泉町大字川久保 白鬚神社
保護団体 白鬚神社の田楽保存会
公開期日 10月18日、19日


白鬚神社の田楽
 この田楽は、毎年白鬚神社に奉納される芸能で、ビンザサラをもち美しく女装した少年によるササラツキ(4名)、腰の前に太鼓を吊し背中に金銀で飾った木刀を負った若者によるカケウチ(2名)、鉢巻きを締めて手に造花をつけた棒と扇を持った幼児によるハナカタメ(1名)、金色の立烏帽子をかぶり手に小鼓と扇を持ったスッテンテン(1名)、大人の笛役(7名)により演じられる。
 当日の早朝、田楽衆は禊ぎをして身を清め、午前11時頃に神社総代の家に集合し、神社の鳥居まで「道行(みちゆき)」を行う。行列が鳥居にかかると「鳥居がかり」の曲が奏され、この後一同は境内に入り、社殿前に青竹で作られた玉垣内で「三三九度(さんさんくど)」、「ツキサシ」、「サザレスクイ」、「四方立ち」、「オサエバチ」、「ムコウニミアシ」といった演目が一時間半余りの時間で演じられる。一部カケウチの活発な動きはあるものの、全体としてはゆっくりとした曲と動きである。
 田楽とは中世に流行した芸能の一つで、白鬚神社の田楽は、その装束や演技に古風を偲ばせるとともに、地域に定着する中で独自の展開をみせており、芸能の変遷の過程を知る上で特に重要であり、地域的特色も顕著である。

 

※ 昭和45年6月8日には、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている。

 

 

重要無形民俗文化財 見島のカセドリ(みしまのかせどり)

平成15年2月20日指定
所在地 佐賀市蓮池町
保護団体 加勢鳥保存会
公開期日 毎年2月第2土曜日


見島のカセドリ
 見島のカセドリは、佐賀市蓮池町の見島地区に伝わる小正月の来訪神の行事である。笠をかぶり、藁蓑をつけたカセドリと呼ばれる青年2人を中心とする一行が地区内の家々を順番に訪れて祝福をもたらす行事で、毎年2月の第2土曜日の夜に行われている。カセドリは、勢いよく家の中に飛び込んで、下半分を割り裂いた長さ2メートル程の青竹を畳や床などに激しく打ちつけて悪霊を祓い、それによって一年の家内安全や五穀豊穣などが祈願される。季節の折り目に神に扮した者が家々を訪れる行事は、日本の各地に地域的特色をもって分布しているが、見島のカセドリは、九州北部におけるこの種の行事として注目されるものであり、日本人の神観念や民間信仰を理解する上で貴重である、また、カセドリが悪霊を祓う所作は、他に類例がほとんどみられず、地域的特色も豊かである。

 

 

重要無形民俗文化財 呼子の大綱引き(よぶこのおおつなひき) 

1件

平成25年3月12日指定
佐賀県唐津市呼子町

保護団体  呼子大綱引振興会


 

 呼子の大綱引きは、佐賀県唐津市呼子町に伝写真:呼子の大綱引き承される行事で、本来は五月節供に行われた行事である。サキカタ(浜組)とウラカタ(岡組)に分かれて綱を引き合い、サキカタが勝てば豊漁、ウラカタが勝てば豊作になるといわれている。

 この行事は、豊漁・豊作祈願の要素を強く持っている。また、本来、五月節供に行われた行事であり、子どもの無事成長を祈願する意味もあると考えられる。

 盆に行われる綱引きが多い九州北部地方にあって、五月節供に行われる綱引きの唯一の例であり、菖蒲綱(しょうぶつな)と呼ばれる綱引き行事の典型例の一つとして、我が国における綱引き行事の性格や地域的分布を考える上で重要である。

 

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