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企画展示「北山ダム―県内初のコンクリートダム―」

最終更新日:
Saga Prefectural Government Archives
佐賀県公文書館

 

 

企画展示「北山ダム―県内初のコンクリートダム―」


 

概要

第26期所蔵資料展チラシ

県内初のコンクリートダムとして昭和32(1957)年に完成した北山(ほくざん)ダム。

戦後、食糧不足対策やエネルギー源開発のために造られ、現在も農業用水の確保や水力発電で重要な役割を果たしている北山ダムについて取り上げました。また、期間中は佐賀土地改良区や佐賀県広報広聴課から借用した北山ダムの写真も展示しました。

関連展示コーナーでは、県内の国営ダム、民営ダム、県営ダムの協力を得て、ダムカード全16種も展示しました。(展示数15点)

【会期:令和元年7月31日~11月24日】

【展示の構成】

  1.北山ダムの建設

  2.水没地区の移転

  3.川上頭首工(とうしゅこう)と幹線水路

  4.北山(きたやま)()の整備


  

主な展示資料紹介

嘉瀬川農業水利事業の必要性について記された報告書
嘉瀬川農業水利事業の必要性について記された報告書
昭和25(1950)年10月5日

 佐賀県中東部を流れる一級河川・嘉瀬川の流域は、平野の割合が高く、度々干ばつや洪水に悩まされていました。

戦後、国は食糧不足対策やエネルギー源開発(水力発電)、洪水調節のためのダム建設を計画します。その内の一つであった北山ダムは、農林省の嘉瀬川農業水利事業として、佐賀平野の農業用水の確保を目的に建設されました。



水没地区が記された北山貯水池実測図

水没地区が記された北山貯水池実測図

昭和36(1961)年6月5日

 北山ダムの完成後、水没地区を通っていた県道や村道の付け替えが行われた際の図面です。

 北山ダム建設に伴い、佐賀郡小関村・小城郡北山村(ともに現佐賀市富士町)・神埼郡三瀬村(現佐賀市三瀬村)内の11地区が水没し、110戸が移転しました。また、水没地区は山間部であったため、農家の割合は8割を超えており、農地を提供した人も多くいました。このように水没地区の住民の方の協力があって、ダムは建設されました。



九州農政局嘉瀬川農業水利事業計画平面図
 九州農政局嘉瀬川農業水利事業計画平面図
昭和42(1967)年

上流域から集められた水は、北山ダムの貯水(青枠内)とともに嘉瀬川へ注ぎ、川上頭首工で取水・分水され、幹線水路を通じて、下流域の佐賀市他8ヵ町村(赤枠内)へ配分されました。

昭和48(1973)年には7路線、総延長約50kmの幹線水路が完成しました。この嘉瀬川農業水利事業で造られた幹線水路の末端を延長・整備するため、佐賀県は昭和39(1964)年から県営水路の造成を開始し、同60(1985)年に14路線、総延長約40kmを完成させました。



21世紀県民の森リーフレット
21世紀県民の森リーフレット
昭和58(1983)年

北山ダムの完成後、貯水池として誕生した北山湖は、豊かな自然を生かし、観光や保養の場として活用されることとなりました。 

昭和58年に開園した21世紀県民の森は、すぐれた森林をつくるとともに健全な森林レクリエーションの場の提供を通じて、次世代を担う青少年の育成と県民の健康増進を目的としており、県民の憩いの場として親しまれています。





 






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