棚田は、先人たちが長い時間をかけて築き、農業生産活動を通じて守られてきました。山の斜面や丘陵地
に段々と折り重なり、四季折々の景観の美しさは、日本の原風景として私たちの心に潤いと安らぎを与えています。
また、棚田は、農作物の生産や景観の保全以外にも土砂崩れの防止や水源のかん養など、さまざまな役割を持っています。
しかし、傾斜がきつく農作業が大変な棚田は、農業の担い手の不足や高齢化が進み近年では耕作放棄地も目立つようになってきました。
そこで、平成15年6月に「佐賀県の棚田を守っていこう!」と棚田のある市町村などにより『さが棚田ネットワーク』が設立されました。
『さが棚田ネットワーク』は、棚田のよさや大切さを多くの方々に知ってもらい、棚田保全の輪を広げるために、棚田での田植え、稲刈りなどの体験やイベント情報などを発信し、佐賀県の棚田地域の活性化と棚田の保全を図ります。