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知事定例記者会見(平成26年10月22日)

最終更新日:

定例記者会見(平成26年10月22日) 


 

 

質疑応答:佐賀空港の自衛隊使用要請関連 その1

○共同通信
 僕から1点お伺いします。
 オスプレイの受け入れの是非の判断のスケジュール感なんですけれども、以前、知事は会見で、地元の地権者である漁協と同時並行的に進んでいくんじゃないかという認識を示されたと思うんですけれども、現状では、ノリの養殖の時期が始まって、漁協も今オスプレイの話には手が回らないような状況なんですけれども、現段階での改めて県の進め方の認識をお伺いしたいんですけれども。
○古川知事
 最終的な結論、100%どうするのかということについての結論が出るのは、漁業者の方々が、やっぱりノリ漁期を終えられてというように、来年度になっていくんだろうなと思います。そういう、とにかくいいノリをつくっていただくのが一番ですから、それを放ったらかしにしてでもこの問題について対応をお願いしたいということを、私どもが申し上げることはもちろんありませんし、そこは防衛省もわかっておられるのではないかと思います。スケジュール感は、私どもというよりは、防衛省がどうお考えになっているのかということのほうが大きいかとは思いますけれども、最終的にどうするのかということの決定については、今お話があったようにノリの漁期を終えてからということにずれ込むことも、それはある意味当然かなと思っておりますし、佐賀市議会の特別委員会のほうでも、いろんな議論を重ねて、大体、私が受け取ったイメージからいうと1年ぐらいは議論されるのかなというようなイメージもありますので、その意味では、今年度までに何もかも判断しなくちゃいけないということではなく、やっぱり来年の秋ぐらいまでかけて、徐々にいろんな方々が判断をされていくのかなと思っています。
○共同通信
 そうなると、知事が前回の会見で、任期中にある程度の一定のめどという話があったと思うんですけれども、任期中に知事が判断することは実質上難しいと今お考えになっているということでいいんですか。
○古川知事
 例えば、私が最終的に判断をするときに、地元の理解があるのかとか、地元の市議会や市長さんはどうおっしゃっているのかということを判断の要素にしようと思えば、それが来年度にずれ込んでいくのであれば、それを前提にする知事の判断というものも当然それよりもさらに後になっていくということになると思うんですね。ただ、それまでの間、何もできないかというと、そんなこともないだろうと思っています。例えば、私どもが常々申し上げている、佐賀空港が民間空港として今後も発展し続けるその邪魔にならないということを証明してくれということをずっとお願いしているわけですね。こうしたことなどについては、防衛省のほうからきちんとしたものが出てくれば、それに対して我々の中でも確認をし、チェックをし、議論をした上で、これは一定信頼できるんじゃないかとか、いや、これではちょっと無理だねとか、そういった判断ができるようになるんじゃないかなと思います。
 ですから、我々として判断できることは判断をする。そして、地元の理解がどこまで進んでいるのか、あるいは進んでいないのか、そうしたことについては我々だけでは判断できないので、それはそういう関係の当事者の方々の動きを待つということになるのではないかと思っています。
○朝日新聞
 今の話の続きになるんですけれども、市民、県民の方々の理解度をはかる上で、知事の場合は、過去、プルサーマルとか原発の再稼働に関して県民に対する説明会でのやりとりとかを聞いた上で、そういったところの反応を見た上でご自身の判断というのはされたと思うんですけれども、今回のオスプレイの場合も、そういった説明会での反応、一般の市民、県民の方々の反応を見た上でご自身の判断につながっていくのか、それとも、どういったところで市民、県民の方々の理解度をはかっていこうと思っていらっしゃるのかというところがもし今あれば教えてください。
○古川知事
 私の判断基準というのは、これまでも何度かお話ししていると思うんですが、1つの大前提と2つの要素があるということで、ワン・プラス・ツーで考えているんですね。
 そのワン・プラス・ツーのワンのほうは、大前提として佐賀空港の発展に阻害にならないかどうかということで、これは県民、市民の理解を尋ねるという話にはならないだろうと思います。
 ワン・プラス・ツーのツーのほうの1つ目が安全で、2つ目が安心なんですね。この安心の要素というのは、まさに心の要素ですから、どれぐらい住民の方々がご理解をされているのかといったことは、その安心を判断するときには要素になるだろうと思います。そのときに、一定の場所に人を集めて、そこで賛成・反対の議論をやるような場がいいのか、あるいはそうではないのかということについては、私はまだ決めておりません。ただ、安心してもらっているのかどうかということを判断するに際しては、何らかの形で、どの程度それが進んでいるのかということを判断するということは必要になっていくだろうと思っています。それは直接、住民説明会的な、11月にも説明会はされるようですけれども、そういった説明会の様子というもので判断していくのか、あるいは、そういったことを踏まえた議会や地元の市長さんたちのご判断というものを住民の人たちの声というふうに判断していくのか、そうしたさまざまなやり方はあろうかと思っておりますけれども、私は今の時点で決めているということではなくて、この安心の判断については、少なくとも皆さんがどのようにお考えなのかということを見て決めていかなくちゃいけないと思っています。安心の部分は半々みたいなもので、県として、いろんな数字なりなんなりをチェックした上で安全性については一定の判断ができる要素があるのかもしれませんし、それで十分かどうかという点については、心の部分が残るのかもしれませんけれども、いずれにしても、そのような形で何らかの格好でどれぐらい理解が進んでいるのかということについては判断が求められることがあると思っています。
○読売新聞
 今の安心、安全なんですけれども、ちょっと確認なんですけれども、安全性というのは、例えば、事故率とか、あと騒音とか、そういったことを念頭に置かれていらっしゃるんでしょうか。
○古川知事
 そうですね、事故率の話、あるいは騒音の話で、例えば、何か燃料の排煙みたいなやつがノリに悪い影響を与えるんじゃないかといった懸念、あるいは工事中にいろいろな排水が出ていって、それがノリに影響がないかというようなこと、こうした、ちょっと今、思いつくだけのことを言っていますけれども、こうした事柄を含めて安全ということだと思います。
○佐賀新聞
 関連してなんですけれども、どうも防衛省が11月に説明をするということなんですけれども、対象が校区の自治会長ということで、知事としては説明を受ける対象というのはもっと広いほうがいいとか、その辺の考えはどういうふうでしょうか。
○古川知事
 いろいろ思うところがないではありませんが、でも本当に忙しい時期にそうやってわざわざ時間を割いて集まっていただけるということに感謝をしないといけないと。何で私が感謝するかというと、私はとにかく地元の方々に全く話をせずに、私だとか議会だとかそういったところ、つまり代表者のところにしか話をしていないということについては非常に不安に思っていたんですね。なるべく早く地元の方々にお話をしていただきたいということを申し上げていたものですから、それが実現できるという意味で、ありがたいということを申し上げているんですけれども、そういう忙しい中、地元の代表者の方々にお話を聞いていただくことができたと、あるいは何か自治会協議会のところにも話をしていただくというふうに聞いていますけれども、そうしたことで市民の方、あるいは地元の方々にお話をしていただく機会ができたことそのものについては市も相当努力をされたと伺っていますし、防衛省もいろんな努力をされたんだと思いますけれども、私としては、とにかくまずよかったと思っているところでございます。
○読売新聞
 さっきの判断の条件の1つ目の大前提のほうの話なんですけれども、今時点で佐賀空港の民間航路の発展に影響が出ないかどうかを判断されるに当たって、どのような点を基準というか、どのような点が大丈夫だったらオーケーが出せそうだというようなイメージは持たれていますか。
○古川知事
 その作業を防衛省側にお願いをしていて、そこは防衛省側がこういうふうにやるから佐賀空港の発展には支障ありませんよということをぜひ立証してくださいと、立証責任は私どもじゃなくてそちらですよねということは確認をしています。今、鋭意作業をされていると思います。データなどについて必要があれば私ども協力しますからということを申し上げているので、ちょっと事務的にそういう要請が来ているかどうかわからないんですけれども、それは私どもとしても協力をしたいと思っているんですね。
 何をもって支障がないと言うかどうかということについてどう考えるかも防衛省のほうでしっかり考えていただきたいと思うんでありますけれども、私としてはとにかく、何か便数が増えるとか、あと、この時間帯に飛ばしたいとかというようなことがあったときに、ああ、ちょっとそこは自衛隊さんがお使いになるんでそれは無理なんですよねという話にならないようにするということに尽きるんですね。だから、そういったことを防衛省さんがどのような形でおまとめになって私どもに持ってこられるのかはわかりませんけれども、イメージでいえばそういうことでございます。 
 
 
 

質疑応答:佐賀空港の自衛隊使用要請関連 その2

○佐賀新聞
 オスプレイに若干戻るんですけれども、和歌山で自治体主催の防災訓練にオスプレイが初めて参加したということについて、例えば、佐賀のほうに現時点で11月か12月かに原子力防災訓練あるかと思うんですが、そこで現時点で打診が来ているのかと。仮に来たら、県として受けるのかどうかというのをお尋ねしたいんですが。
○古川知事
 ちょっと実務ベースはわかりませんが、私のところには、今年の秋あるいは冬に行われる防災訓練、原子力防災訓練のことですかね──について、使ってみてはどうかという打診が来ているとは聞いておりません。ただ、和歌山には職員を派遣しています。そして、実際に見てもらいました。私どもが防衛省から説明を受けている限りでは、従来の輸送機に比べるとスピードが2倍ぐらい出るということで、スピーディーに避難をさせることが可能だというようなメリットがあると聞いておりますし、行動半径も従来のものよりは広いということも聞いておりますので、その意味では、先般小野寺大臣が来られたときにもおっしゃっていたように、災害のときに使えるということが実感できるかどうかですね、それはもし実感できるようであれば、それを使わないという法はありませんので、さまざまな防災訓練、あるいは実際の災害の現場において使うということは十分あり得るんだろうと思います。
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