県指定（古文書）01

佐賀県重要文化財（古文書）の部　

佐賀県重要文化財　源頼朝加判平盛時奉書（みなもとのよりともかはんたいらのもりときほうしょ）

昭和28年11月3日指定
武雄市武雄町大字武雄（武雄市図書館・歴史資料館）
古文書 

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　この文書は、もともと武雄神社文書の1枚であったものである。縦25.8cm、横36.6cm。
　内容は源平争乱に際し、平氏追討の祈願をした武雄神社に対する感状で、頼朝の意を奉じて平盛時が武雄神社へ差出した奉書である。
　※奉書とは、上位者の意を家来が承って下位者へ差し出す形式の文書をいう。

 

 

佐賀県重要文化財　泰長院文書（たいちょういんもんじょ）

昭和59年3月21日指定
佐賀市与賀町　泰長院
古文書

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　泰長院に所蔵されてきたもので、大小12軸に仕立てられた105通（室町時代12通・安土桃山時代42通・江戸時代20通・中国（明）、朝鮮（李氏）関係31通）から成る。
　半数以上は、朝鮮出兵における明・李朝の将軍と鍋島直茂との講和交渉に関するものであり、当時の泰長院の住職・是琢（明琳）が鍋島直茂の外交担当の幕僚として渡朝し対外文書の起草、解読にあたったことにより、泰長院に保存されてきたものと考えられる。

 

佐賀県重要文化財　高城寺文書（こうじょうじもんじょ）

昭和61年3月19日指定
佐賀市城内二丁目1-41（県立図書館）
古文書

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　佐賀平野の北端、脊振山地の南麓にある臨済宗東福寺派高城寺に伝来したもので、鎌倉期から江戸にかけた総数100通からなる。最も年代の古い文治2年（1186）の源頼朝下文案（くだしぶみあん）には、在地の武士高木宗家を土地の地頭に任命した旨が記されている。

 

 

佐賀県重要文化財　正法寺文書（しょうほうじもんじょ）

昭和61年3月19日指定
佐賀市高木瀬東三丁目　正法寺
古文書

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　佐賀市北部に所在する臨済宗東福寺派正法寺に伝来したもので、その総数は32通で鎌倉期から室町期にわたるものである。最も年代の古い正和3年（1314）の鎮西御教書は、鎮西探題北条政顕が寺領内に武士が濫入して乱暴なふるまいを働くことを禁じたものである。
　南北朝期、室町期のものからは、後醍醐天皇、足利尊氏、一色道猷、征西将軍宮懐良親王などの著名な人物が、当寺に文書を与えて、祈祷を依頼し、また、保護を加えていたことがうかがえる。

 

 

佐賀県重要文化財　龍造寺家文書（りゅうぞうじけもんじょ）　

昭和62年3月16日指定
佐賀市城内二丁目1-41（県立図書館）
古文書

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　龍造寺隆信の孫安良は佐賀藩主の親類として、佐賀郡久保田を領して村田氏を称し、龍造寺家の祀りを継いだ。龍造寺家文書はこの家に伝えられたものである。
　文治2年（1186）以降近世に至るまで277点を数える。

 

 

佐賀県重要文化財　深江家文書（ふかえけもんじょ）

昭和62年3月16日指定
佐賀市城内一丁目15-23（県立博物館）
古文書

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　深江家は、もと安富氏と称し文永2年（1265）ごろ、安富泰嗣が肥前国高来東郷深江村に地頭職を得、その子頼泰が鎮西引付となって九州に入り、その後島原半島の深江を本拠として土着した。
　戦国期、龍造寺隆信の勢力が同地方に及んだとき、その支配下に属し、佐賀藩成立後は家老となった。
　文書は3巻（上33通、中32通、下39通）及び深江家譜1冊で、そのほとんどが鎌倉、南北朝期のものである。
　※　安富氏は関東から九州入りした鎌倉期の代表的な「下り衆」であり、肥前土着後も有力な鎌倉御家人として活動した。

 

 

佐賀県重要文化財　有浦家文書（ありうらけもんじょ）

平成2年3月30日指定
佐賀市城内二丁目1-41（県立図書館）
古文書

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　有浦家は、平安末期以降肥前松浦地方に居を定め、鎌倉時代から室町織豊時代に盛んに活動を行ったことで知られる松浦党の一族であり、現在の東松浦郡有浦地区を本拠とした上松浦党の家である。
　文暦2年（1235）のものを最古に、鎌倉中期のものが約20点、南北朝に約70点、室町末、織豊期の約100点からなる。

 

 

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