令和5年7月豪雨により崩壊した山の斜面を復旧しました! 最終更新日:2026年8月21日 令和5年7月豪雨により崩壊した山の斜面を復旧しました! 佐賀中部農林事務所 林務課では、県民の暮らしを支える森林を守り育て、林業の振興を図るため、林道事業や治山事業などの森林土木工事を行っています。これらの事業は、森林の整備・保全を通じて土砂災害の防止や水源のかん養にも役立っています。 今回は、その取組の一つである、「治山事業」を紹介します。治山事業とは、豪雨等により崩れた山腹を復旧し、土砂災害の再発を防ぐための重要な事業です。 佐賀市富士町大字小副川字中野に位置する山林では、令和5年7月豪雨により斜面が崩壊し、流出した土砂や倒木が道路に堆積したことで、地域住民の通行に支障をきたす災害が発生しました。 本稿では、災害発生直後から復旧に至るまでの工事の概要について紹介します。①崩壊発生直後 現地確認状況 令和5年7月 災害発生直後、復旧に向け、農林事務所及び佐賀市の職員で現地を確認しました。 また、被害の状況を把握するため、簡易な測量を実施しました。※右の写真は、既に地元住民により一部の土砂や倒木が片づけられた後の状況です。被害概要○被害路線:市道古湯大野原線○被害高:h=40.0m○被害延長:L=21.0m②復旧工法の検討 崩壊により「失われた緑を取り戻すため」、「今後の崩壊を防ぐため」に侵食防止用植生マットでの緑化を図ります。※侵食防止用植生マット・・・斜面に種子や肥料を含んだマットを貼り、植物を育てて根で土を支え、雨による土砂の流出や斜面の侵食・崩壊を防ぐもの。 植生マットを貼るためには、斜面の凹凸を無くす必要があるため、機械・人力による斜面整形を行いました。 ③斜面掘削・整形前 令和8年2月④斜面掘削・整形後 令和8年4月⑤植生マット施工後 令和8年5月 植生マットを貼り付けました。※マット施工後、約3ヶ月で80~100%の緑化が期待されます。⑥植生確認現況 令和8年6月 マット施工後から1ヶ月後の状況。※斜面の条件や気候に恵まれ、施工後1ヶ月でここまで緑化が進みました。今後さらに緑化が進み、より豊かな緑が期待されます。 本工事により斜面の安定化が図られ、地域住民の安全な通行の確保と土砂災害の再発防止につながりました。本工事の施工にご尽力いただいた野中建設株式会社並びに、工事にご理解とご協力いただいた地域の皆様に、深く感謝申し上げます。