佐賀県は、地域発で地球規模の課題である海洋プラスチック問題の解決を⽬指し、唐津市鎮⻄町波⼾岬に『世界海洋プラスチックプランニングセンター(愛称︓PLA PLA(プラプラ))』を、令和8年6⽉7⽇(⽇曜⽇)に開業いたしました。海洋プラスチックの「回収・分別・再⽣」の⼀連のプロセスを訪問者⾃らが⼀か所で体験できる施設は世界初※となります。
当⽇午前に⾏われたオープニングセレモニーには、⼭⼝祥義佐賀県知事をはじめ、⽯原宏⾼環境⼤⾂、駐⽇トンガ王国⼤使館 テヴィタ・スカ・マンギシ特命全権⼤使などの海外代表、地元の早稲⽥佐賀⾼等学校サスティナ部の学⽣代表らが登壇。従来の「テープカット」ではなく 、国や地域、世代を超えて“佐賀の岬から世界の海を取り戻す”という願いを込めた「フラッグつなぎ」を実施しました。また、企業版ふるさと納税を通じて本プロジェクトにご寄附いただいた株式会社名村造船所への感謝状贈呈や、地元佐志地区で活動されている「和太⿎朱雀」によるウェルカム演奏が⾏われ、会場は⼤いに盛り上がりました。午後は⼀般来場者を迎え、海洋プラスチックをアップサイクルする「オリジナルキーチャーム作り」ワークショップが開催され、賑わいました。
オープニングセレモニー ハイライト
地元・唐津「和太鼓朱雀(わだいこすざく)」のウェルカム演奏
セレモニー開始に先立ち、地元佐志地区で活動されている「和太鼓朱雀」による力強い和太鼓演奏が披露されました。玄界灘の荒波を思わせるダイナミックな鼓動が波戸岬に響き渡り、オープニングにふさわしい活気あふれる幕開けとなりました。



主催者挨拶:佐賀県知事 山口祥義
山口知事が、主催者挨拶を行い、本施設に込めた想いを語りました。
「世界の美しい海を取り戻すために、そして世界の海・魚をプラスチックから守るために、世界海洋プラスチックプラニングセンターは今日、船出の時を迎えました。各国の賛同を得てこの日を迎えられたことを、大変嬉しく感謝申し上げます。
いいよいよ、地域発で世界の輪をひとつにしていこうという意欲的な取り組み、地球初の取り組みが今日からスタートいたします。大いなるチャレンジなので、全くこの先が見えていません。この先の世界の海がどうプラスチックと向き合っていくのかということと同じだと思っていますが、向き合って立ち向かっていきたいと思います。
施設の中には、『余白』を設けています。「昔はこんなの使ってたけど、今はみんなプラスチックに変わっちゃったね」という展示を見ながら、どこまでが許容されるのか、どこかで挽回すべきなのか。そんなことを子供たちに自分で考えてもらいたい。考えることも、行動することも余白。将来の地球はみんなで考えよう、というメッセージです。さらに、九州大学・早稲田大学など各大学の支援を得て、一緒に作り出す知の拠点として、研究やシンポジウムの場にもしていきたいと思っています。
是非このセンターをきっかけにしながら、世界の海がプラスチックから守られて美しい海が取り戻されることと、PLA PLAが皆さんに愛される施設になることを心から祈念しています。」

来賓挨拶
環境大臣 石原 宏高 様
「佐賀県をはじめとする関係者の皆様の御尽力により、本日開館される運びとなったことをお喜び申し上げます。プラスチックは私達の暮らしに欠かせないものですが、海に流れ込むことで自然環境だけでなく産業や生活にも大きな影響を及ぼしています。式典に先立ち波戸岬を訪問しましたが、素晴らしい海岸に、日本のみならず外国のゴミが漂着しているのを目の当たりにし、この問題に世界が連携して取り組む必要性を改めて認識したところであります。
我が国はプラスチック汚染問題に対処する国際条約の交渉に積極的に参加し、国際的な議論を牽引しているところです。今回、佐賀県が中心となり、展示や啓発活動を通じて海洋プラスチック問題とその対策を分かりやすく発信する拠点を国内外に先駆けて設置いただけることに、心から敬意を表します。環境省としても佐賀県をはじめ、本日ご出席の皆さんと連携しながら積極的に取り組んでまいります。本施設に国内外からたくさんの方々が訪れ、気づきや行動に繋がっていくことを心から期待しております。」


駐日トンガ王国大使館 特命全権大使 テヴィタ・スカ・マンギシ 閣下
「陸地よりも広い海を擁するトンガにとって、海は持続可能な発展と繁栄を支える生命線であり、海を守り持続可能な形で利用していくことは私達にとって非常に重要な課題です。こうした考えのもと、トンガは日本と同様に国連海洋法条約の締約国として、SDGs目標14(海の豊かさを守ろう)を含む海洋に関する国際的な取り組みやプラスチックごみ削減の交渉に積極的に参加しています。
山口県知事のイニシアチブのもと、佐賀県がSDGs目標14の実現に向けた取り組みを力強く進めておられることは本当に素晴らしく、トンガもその経験や知見を自国に生かしたいと考えており、今後の連携を楽しみにしています。プラプラが海の大切さとその保全の必要性について考えるきっかけとなり、より良い未来に向けた行動に繋がることを願っております。」

株式会社名村造船所への感謝状贈呈
企業版ふるさと納税により「世界海洋プラスチックプランニングセンタープロジェクト」に多大なる貢献をいただいた株式会社名村造船所に対し、山口知事より代表取締役社長の名村建介様へ感謝状が贈呈されました。

施設概要説明
山口知事、小山政策総括監からPLA PLAの施設概要を説明しました。


世界をつなぐ「フラッグつなぎ」
セレモニーでは、一般的なテープカットではなく、PLA PLAならではの「フラッグつなぎ」が執り行われました。これは、海洋プラスチック問題の解決に必要な「世界中の仲間とのつながり」を象徴する演出です。
山口知事、環境大臣、駐日大使ら海外参加者、そして次世代を代表する早稲田佐賀サスティナ部の学生らが、それぞれの想いを込めてフラッグをつなぎ合わせ、一本の大きな輪を完成させました。


記念撮影
参列者全員がモニュメント前に集まり、地元の子どもたちや参加各国の国旗とともに記念撮影を行いました。

世界海洋プラスチックプランニングセンター(PLA PLA)とは
「2050年には海洋プラスチックの重量が魚の重量を上回る」——。世界の海には約1億5,000万トンのプラスチックが存在し、毎年約800万トンが新たに流れ込み続けています。ウミガメの86%、海鳥の44%、海洋哺乳類の43%の種がプラスチックの被害を受けており、海洋ごみが生態系に与える影響は1980年から約10倍に増加しています。
日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍。特に九州北部は、東シナ海から北上する対馬海流、入り組んだ狭い海峡、冬季に吹きつける季節風などの自然条件が重なり、国内外から大量の海洋ごみが漂着する「ホットスポット」です。PLA PLAが立地する波戸岬は、まさにこの海洋ごみの「最前線」に位置しています。
PLA PLAは、この「問題の現場」に直接隣接して建つ、世界初の海洋プラスチック専門の体験型施設です。ビーチクリーン(回収)から、ラボでの洗浄・粉砕・成形(分別・再生)、そしてアップサイクル製品の創出までを、訪問者自らが一か所で体験できます。

有料体験プログラム(一例)
PLA PLA では、実際に手を動かして学ぶ体験プログラムをご用意しています。
全プログラム体験コース(団体向け)
・小学生〜高校生(約4時間):4,400円/人
・成人(約4時間):13,200円/人
再生体験コース(個人向け)
・小・中学生(約1時間):1,100円/人
・成人(約1時間):2,200円/人

施設概要
●名称
世界海洋プラスチックプランニングセンター(英語名:World Ocean
Plastic Planning Center)
●愛称
PLA PLA(プラプラ)
●開館時間
9時00分〜17時00分
●休館日
毎週水曜日(但し祝日の場合は翌日)
●所在地
佐賀県唐津市鎮西町波戸720-1
●入館料
無料
●施設運営(指定管理者)
一般社団法人 海の哲学ラボ
代表理事 先崎 哲進
●ホームページ
https://pla2.jp/
(外部リンク)
●予約方法
上記、ホームページからお問合せ・予約ください。
アクセス
●車の場合
唐津市内から約30分
●公共交通機関の場合
バス:JR筑肥線唐津駅から徒歩5分の「大手口バスセンター」乗車 約50分