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佐賀空港の自衛隊使用要請関連その1

最終更新日:

○朝日新聞
 先日、漁協のほうから県のほうに、防衛省が求める現地調査についての回答がありました。その中で、「漁協は自衛隊の佐賀空港利用について反対の基本スタンスを決して後退させるものでなく」と明記されておりますけれども、このスタンスについて、知事は尊重されるお考えはあるのかどうか、お聞かせください。
○知事
 漁協のですか。
○朝日新聞
 はい。
○知事
 漁協さんは、基本的に漁協幹部へ説明した後に、文書において県の考えを説明させていただきましたが、基本的には県のほうに委ねるというお話をいただいたと思っております。我々とすると、10月29日に中谷防衛大臣が来られたときに、防衛省が計画の全体像、将来像を明確化するために必要ということであれば、異論を差し挟むつもりはないというふうに申し上げておりましたので、そういった方針で、県に任せるということでありますから。ということであれば、うちの全体像をつくるための調査なんだということについてはわかっていただいたのかなと思っております。
○朝日新聞
 そこの任せた部分というのはわかるんですけれども、任せた上で、基本的に漁協は自衛隊の佐賀空港利用については反対の基本スタンスであると述べられているわけですよね。その姿勢について、知事としてはそれを尊重しようというお考えがあるのかどうかということをお尋ねしたいと思います。
○知事
 私は、これは慎重に手順を追ってやりたいと前から申し上げていて、なによりも、まずその提案内容、すなわち計画の全体像と将来像を明確にすべきだと思い、そのやりとりをずっと続けているわけです。その中で、10月29日に中谷大臣がその全体像、特に図面のお話だったと思いますけど、そういったこと等のためには現地調査が必要だというお話があったので、それについては異論を差し挟むつもりはないと申し上げたということであります。ですから、私にとってはまず明確化といったこと、それをずっと防衛省がやっているわけですから、今回、防衛省さんが漁協さん、それから佐賀市さんも昨日たしか防衛省さんのほうにお話をいただいたと聞いておりますけれども、ということでありますので、明確化に向けて、防衛省さんはこれから作業を進めていただけるものだと期待しているところです。
○朝日新聞
 それは調査に対するスタンスであって、基本的に漁協が佐賀空港の自衛隊利用について反対の基本スタンスを決して後退させることはないと反対の姿勢を強く示されていると。その漁協の意思を知事が尊重されるお気持ちがあるのかどうかということをお尋ねしているんですが。
○知事
 漁協に対しては、寄り添っていきたいと思っています。ですから、漁協がどういうことをお考えになっているのか。そして、防衛省さんとの協議に対して、もしお求めがあるのであれば、できるかぎり応えていきたいと思っています。ただ、もちろん、この全体像を明確化して、その後の議論になったときに、我々はもちろんいろんなところとの意見交換や協議を開始して、いろんな判断をしていかなければいけません。
 いずれにしても、漁協さんは地権者でもありますし、そして、これまで有明海の関係などで公共事業関係も含めて非常に苦しんできたというお話も私も承っているので、そういった気持ちをしっかりと受けとめながら、防衛省の要請に対して対峙していきたいと思っています。
○朝日新聞
 それで、県が求めていた漁協と市の判断がそろったということで、県としてはどういう対応されるのかということをお聞かせください。
○知事
 特に対応というか、もともと異論は差し挟まないということについて、今回、漁協さんと佐賀市さんのほうからそれはそれでいいというようなお話だったと私は思いますので、そこで防衛省がしかるべきご判断をされるんじゃないでしょうか。
○朝日新聞
 特段、県のほうから防衛省側に何らかの意見を通達するということはないということでしょうか。
○知事
 県も受け手なんで、私が何かやるという立場には立っておりません。基本的には、防衛省さんからのいろんな申し出に対して県は対応しているという状況です。
○朝日新聞
 わかりました。
○NHK
 今のオスプレイの関連でまず1つお聞きしたいのは、質問がもしかしたらかぶってしまうかもしれませんが、まず、昨日までに佐賀市と漁協がそれぞれ県に基本的には現地調査についての判断は一任するというような回答だったと思うんですけれども、そこについて、県として、佐賀市と漁協のとった対応についての感想というか、思いをぜひとも改めて聞かせてもらえればと思います。
○知事
 私は、10月29日にも、もちろん受け入れということでは決してありませんと、これはあくまでもどういう計画なのかを明らかにするためには必要だというお話に対して、私が理解を示した。要は異論を差し挟むつもりはないと言ったことについて、その範囲において漁協と佐賀市さんがわかっていただいたということかなと、それ以上でもそれ以下でもないのかなと思っています。
○NHK
 今後、防衛省さんのほうで現地調査を行われるかと思うんですが、知事が期待している将来像を明確にするという部分で、現地調査でどこまで全体像とかが明確になるというふうに今期待しているかとか、ありますか。
○知事
 ですから、できる限りはっきりしてほしいなと思います。特に土地利用の関係でどこまでどの程度、そしてどういう配置になるのかといったことについては、ほとんどイメージ図みたいなものしかいただいていないので、できる限り具体的な内容が明らかにされるといいなと思っています。
○NHK
 その現地調査によって、最終的な判断に向けて一歩前進する可能性というのはどう考えていらっしゃいますでしょうか。
○知事
 これは、私は前進と思っていなくて、もともと最初に私が知事になってきたときに提案内容が非常にアバウトいうあたりからスタートしていて、提案するのであれば佐賀県にとって非常に重い問題なので、ぼやっとしたところをできるだけはっきりとしてくださいという一環の中でやらせていただいております。
○NHK
 ということは、これまでも多分おっしゃっていたかと思うんですけれども、いわゆるその判断の時期については、結論の時期というのは全く考えていなくてということの理解で大丈夫でしょうか。
○知事
 私は、だから受け手だと思って、スケジュール感は持っていないというのは、ずっとそういう意味であって、あくまでも主体は防衛省さん、国であるので、そちらのほうがどうお考えなのかによる。





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