副島副知事と小澤資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官との面談内容（3回目）をお知らせします

平成29年1月31日（火曜日）に、佐賀県庁を訪問された資源エネルギー庁の小澤典明（おざわのりあき）資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官に対し、九州電力株式会社玄海原子力発電所3号及び4号炉の再稼働へ向けた理解活動に関する今後の進め方について、改めて副島副知事から県の考えを説明しました。

国からは、県の要請を踏まえた対応をしていただけるという回答をいただいたことから、基本的に国との協議が整ったところです。

面談内容は以下のとおりです。 

面談内容（テキスト）

【副島副知事】
　県から、要請として10項目ご要請申し上げていて、先週1月26日に、調整官のほうから、国の考えのご提示、また県に対する要請事項などいただいたということで記憶しております。

　大部分が、県の考え方、意に沿っていただくという、県の考え方を受けていただくということでご回答をいただいておりますので、その分については、そうしていただいたのかな、ありがたいかなということで思っております。

　本日は、改めて、ご回答の分を、県のほうで内容を精査させていただきました。それから、国からご要望、ご要請のあったことについて、県として議論をし、取りまとめを行いましたので、それを軸に、今日本日議論をさせていただければと思っております。

　進め方は、これまでのようにまとめていきますと、どこが論点が残っているのか残っていないのかというのが明確ではございませんので、1点ずつ、10項目についてご確認をさせていただければと思っています。よろしいでしょうか。

　まずは、地元の範囲でございますけれど、地元の範囲、国の考え方を示してくださいという県から要請しましたけれど、国からのご発言では、改めて地元の範囲について、国からは国が同意を求めるという意味での地元の範囲ということであれば、法令上、同意を求めることにはなっていないため、同意の範囲というものは概念として存在しないというご意見だったかというふうに理解しております。
　その上で、国が行われる理解活動の範囲でございますけれど、これは、知事も県民に対して積極的に説明すべしということで要請したこともございます。私のほうから、県民を対象に広く説明をしてほしいということでの要請をしたこともございまして、地元の範囲という意味では、説明をする、理解活動をする範囲ということで、県内全域だと考えておりますが、今、述べたものでよろしいかどうかお願いをしたいと思うんですが。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい、ありがとうございます。説明を行う範囲についてですが、これは、先般私も申し上げましたように、佐賀県とよくよくコミュニケーションを取りながら理解活動を進めていきたいということでございますので、県のほうから県内全域ということでご説明をということであれば、それを承って、丁寧に対応したいというふうに思います。

【副島副知事】
　ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

　その上で、説明の方法等について様々ご意見を申し上げていたかと思います。
　一つは、県に対して、まずご説明をお願いしたいということで、そのように対応しますということでございますので、よろしくお願いをしたいと思いますけど、早速ではございますけど、2月8日、9日の日程で、県の原子力安全対策等特別委員会に、国の3府庁が参考人招致されると聞いております。これ、間違いないということでよろしいでしょうか。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。県への説明ということで、来週、2月8日、9日で佐賀県議会のほうにも原子力安全対策等特別委員会ですか、そちらのほうから国のほうにお声掛けがあって、説明をしてほしいというご要請があることはございます。それで、これについては関係省庁で、もちろん中身がそれぞれ、規制基準への適合審査の結果とか、それからエネルギー・原子力政策とか、あるいは原子力災害対策とかございますので、これはそれぞれ関係省庁で手分けをしてご説明をするという方向で今調整中でございます。

【副島副知事】
　議会に来ていただけるかもしれないということでございますので、そのときの機会を利用してと言ったら申し訳ないですが、「玄海原子力発電所の再稼働に関して広く意見を聴く委員会」というのを県が設置してございます。その委員会への説明も合わせてしていただければ助かると思っております。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　これは、委員会の勉強会というのは、8日、9日と同じタイミングで行われるということですかね。

【副島副知事】
　はい。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　それであれば、そういう対応は可能だというように思います。

【副島副知事】
　それから、この前、説明会若しくは委員会等に参加できない県民の方、広く知ってほしいということで、説明会用のビデオの作成などお願いをしておりましたけど、3府庁がそれぞれの窓口で作られるものというふうに、司々で作られるのかな思っておりまして、その分のトータルコーディネーターをエネ庁さんにやっていただきたいと思っておりますけど、それもよろしいでしょうか。。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　それは関係省庁で協力してやるということになっておりますので、全体の、いわば総合的な窓口といいましょうか、それは我々エネ庁のほうでコーディネートをさせていただきたいというように思います。

【副島副知事】
　それと合わせて同じコーディネートなんですけど、説明会のときのコーディネーターもぜひお願いしたいと思っておりますけれど。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　ビデオの作成、あるいは資料の作成、あるいは説明会の対応など、要は国のほうにお願いが来ていることについては、もちろん担当がそれぞれあるわけでございますけれども、全体を総合的に調整するというか、そういった窓口は我々のほうで引き受けさせていただきますので、その意味では、コーディネーターとしての機能は果たしたいというように思います。

【副島副知事】
　はい。以上が県に対しての説明ということで整理した部分でございます。
　その次に整理した部分が、3市町（玄海町、唐津市、伊万里市）への説明をしてくださいということでお願いしたところ、説明は、玄海町のほうは既に訪問して説明をしたと、唐津、伊万里についても、対応していただくというご回答をいただきましたので、ぜひこの件に関しましてはよろしくお願いしたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　対応したいと思います。

【副島副知事】
　それから、3市町を含めて県内に20市町ございますけれど、3市町への説明については先ほどお願いしたとおりでございまして、一部対応していただいているものもございますけれど、それ以外の市町についても対応していただけるというご回答を前回いただきました。
　県からも、市町にそういう意向が有りや無しやということの声掛けをさせていただきたいと思いますので、もし希望される市町がございましたら、これも丁寧に対応していただきたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　3市町以外の市町についても、求めがあれば説明に伺いたい、説明したいというように思います。

【副島副知事】
　5つめの論点でございますけれど、県民説明会の開催ということで、これは逆に、県へのお願い事項として、再稼働を進める者として説明責任をしっかり果たすという国のご回答を受けまして、その上で、説明の場の設定については、県にお願いしたいというご提案がございました。そのようなご提案だったということで理解してよろしいでしょうか。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。

【副島副知事】
　わかりました。
　ご提案をお受けした上で、できるだけ多くの方に説明を聞いてもらいたいと、県としては思っているわけでございまして、県内全域を対象に5地域で、2月下旬から3月上旬にかけて開催したいと考えておりまして、そのことに対して準備を進めていきたいと思いますので、ご協力のほどをよろしくお願いしたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　5地域ですね。

【副島副知事】
　はい。基本的には、東部、中部、西部、南部、北部みたいな形の5地域になろうかと思いますけれども、つまり県内を、全ての県内をカバーできるような形での説明会の開催ということでお願いしたいと思っております。
　そして、説明会の概要につきましては、3府庁と九州電力まで一緒に説明をしていただければと。順番や説明の仕方というのは事務的にいろいろありますが、聞きに来た県民にとってみれば、そこで全ての情報が得られるという大きなチャンスでもございますので、一回一回、個々の説明会というよりは、トータル的な建付けにしたいと考えておりますけれど、それでよろしいでしょうか。ぜひ調整を取っていただきたいということでございます。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。先行している地域の例でも、もちろん時間は違えども同じ設定していただいた場所で順番に説明をしていくということはもちろんございましたので、そういった方針で問題ないというように思います。

【副島副知事】
　事業者でございます九州電力は、先週に、知事の所に訪問がございまして、知事のほうから説明会に出席していだくよう要請をしたところでございますので、それの指導も兼ねてよろしくお願いしたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。

【副島副知事】
　次に、市町での説明会の開催でございます。
　国の考え方につきましては、この前、ご回答いただいた内容で結構でございますので、県から市町に対して、説明会を開催することも可能であるというようなお知らせしたいと思っておりまして、建付けにつきましては先ほど言いました建付けで、要するに、場をきちっと市町で設定していただいて、内容は、参加した市民がわかるような形での、真摯な対応をお願いしたいと思っております。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。それで結構でございます。

【副島副知事】
　それから、先ほどから何回か話題に出ております、説明会に参加できない県民に対しての資料作成について対応いただけるということなので、よろしくお願いしたいと思います。
　説明用のビデオや公開用資料につきまして、いくつかお願いしたいことがございますので、まず、お願いをしたいと思います。
　まず、一つは県民を対象に説明をやっているという気持ちを常に持っていただいて、わかりやすくまずお願いしたいと思います。
　また、説明会と同様に、各府庁になろうかと思いますので、規制庁は規制基準の関係、エネ庁はエネルギー政策の関係、内閣府は緊急時対応について、それぞれ作成していただくわけでございますが、その中でも、そういうふうにそれぞれ作られるんですが、この前言いましたように現在進行形で随時県民から意見を承ったりしております、そういうところについても、ぜひ、説明できるように最新版の形で作っていたければと思っております。
　ぜひこれは、行政だけに公開するのではなく、一般県民、市民、町民にも公開できるような形で、ホームページでの掲載をお願いできればと思います。もちろん、県のホームページからそういうところに対してのリンクを張らせていただくような予定にはしておりますけれども、ぜひ、県民向けにホームページ掲載をお願いしたいと思っています。
　もし、万が一、ホームページ等を見られなくて、県民の方が県にお見えのとき、市町にお見えのときに、その資料を使って、打ち出して説明させていただいたり、いろんなその資料を使わせていただくことがあろうかと思いますので、そこのところは事前にご了解をお願いしたいと思っております。
　それと、もうそろそろ、こういうふうに説明会の一端というのも決まってきておりますので、できるだけ早い時期に、説明のDVDあたりを作っていただければと思うところでございます。
　細かい点につきましては、事務的にまた詰めさせていただければと思っております。
　
【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい。今副知事からいただいた説明用のビデオあるいは説明用の資料ですね、これについては、できる限りわかりやすくというのは、元々原子力政策あるいは原発の再稼働に関してはできる限りわかりやすくというのが、私たちの狙いというか、ご理解いただくということが大事ですので、その趣旨に沿って丁寧に対応したいと思います。
　もちろん情報については、できる限り最新のものを反映するような形でできる限り対応したいと思います。

【副島副知事】
　8項目めですけど、県民の方々から様々な意見があるかと思います。知事も日頃から申しているとおり、意見の中には様々な気づきもあろうかと思います。説明会や委員会など、様々な県民から意見をいただく機会があろうかと思いますが、その場で、我々から投げかけがあったり、説明会などでは直接質疑があったりしようかと思うんですが、中では非常に技術的なものだとかいろんなものがあったりして、その場でのご回答ができないこともあろうかと思いますので、その場でご回答できるものは丁寧に対応してほしいのですが、できなくても、ちゃんと後程こういうふうにしてお答えしますとか、その辺りを明らかにしていただいて、丁寧な対応をお願いしたいと思っております。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　それはそのように進めたいと思います。

【副島副知事】
　それから隣県への対応でございますので、これも県のご提案を受けていただいたということで、今後ともよろしくお願いしたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　福岡とか長崎の関係ということですね。

【副島副知事】
　そうです。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　これは既に我々のほうからも、長崎県、福岡県にも連絡を取らせていただいて、丁寧に対応していこうということで、取組を開始しております。

【副島副知事】
　九州電力への指導をお願いしていたかと思うんですが、この前、先ほど言いましたように、先週、九州電力の瓜生社長がお見えになって、山口知事と面談をいたしました。その中で、再稼働に関して様々な要請、説明責任を果たしてくださいだとかということ、それから説明会に出席をしてほしい等の要請をしたところ、了解しましたと回答をいただいているところでございますので、説明会等がうまく運営ができますように、ぜひ陰ながらご指導をお願いできればと思っております。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　はい、九州電力に対しては、事業者としての責任をしっかりと行うように引き続き指導してまいりたいというふうに思います。

【副島副知事】
　わかりました。これで全て10項目、だいたい意見を聞かせていただいたんですけれど、国から要請のあった分について、うちからのご回答を申し上げました。説明会の場の設置であるとかそういうところに対して、要請のあった分については、私のほうからご回答をしたつもりでございますので、最終的にこのような形で、よろしいかとのご確認をさせていただきたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　まず、本日お時間をいただいて、先般から議論しております10項目について、我々の考えを踏まえた上での県の考えを精査していただいて、ご説明をしていただきまして感謝申し上げます。
　今、副知事とやらせていただいた話、10項目については、国の考え方と一致していると思いますので、今後の進め方についての、いわば大枠ですかね、大枠については、はっきりしたものというように考えております。ありがとうございました。

【副島副知事】
　今調整官から言っていただいたように、自分も、そういうふうに、基本的なものは合意できたかなというふうに思っています。思いが一緒だったのかなと。それで、細部については先ほどご提案いただいたように、事務的に詰めていくなり、調整をさせていただければと思います。
　また、先日、説明会や理解活動以外に、知事のほうから日下部長官に要請させていただいた事項について、例えば、返事の仕方について、佐賀県とよく相談させていただくというのは、これもぜひよろしくお願いしたいと思います。
　併せて、経済産業大臣と内閣府防災担当大臣は、ぜひ現地確認のためにご来県していただきたいということをお願いしてまいりましたので、その点につきましても、今後、調整をさせていただければと思うところでございます。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　今いただいた、副知事からお話しいただいた、例えば世耕経済産業大臣の佐賀県への訪問など、山口知事からいただいたご要望については、その返し方も含めて、引き続き佐賀県とよく相談をしながら、しっかりと対応していきたいというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。

【副島副知事】
　わかりました。ではこれでしっかり準備に入らせていただきたいと思います。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　ありがとうございます。先ほどお話ありましたように、今後、県民説明会、5地域で2月下旬から3月上旬にかけて進めていただくということになると、いろんな細部の調整とかそういうのが出てくると思いますので、引き続き、佐賀県と密にコミュニケーションを取らせていただいて、しっかり丁寧に対応したいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

【副島副知事】
　はい、よろしくお願いします。

【小澤資源エネルギー政策統括調整官】
　ありがとうございます。今日は本当に、お時間いただいてありがとうございました。

【副島副知事】
　ありがとうございました。