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国指定(美術工芸品の部)01

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国宝(美術工芸品)の部 

国宝 催馬楽譜(さいばらふ)

昭和27年11月22日指定
佐賀市松原2-5-22  財団法人 鍋島報效会
書跡・典籍


催馬楽譜


 催馬楽とは、日本の古代から歌われていた民謡に外国からの影響を受けた雅楽の曲調を当てはめたもので、平安時代貴族の間にはやった流行歌といえよう。本品は平安時代後期の古い写本で、律24首、呂36首ともっとも多くの歌が集められ、書写の字は名筆に数えられるほど立派である。飛雲文様の和紙に墨書されており、縦25.5センチメートル、横16.7センチメートルの和綴じの本となっている。鍋島報效会所蔵 

 

 

国指定重要文化財(美術工芸品)の部 

 

重要文化財 絹本著色楊柳観音像(けんぽんちゃくしょくようりゅうかんのんぞう)

昭和46年6月22日指定
佐賀市城内1-15-23 県立博物館
絵画


絹本著色楊柳観音像
 この絵は、朝鮮半島高麗時代至大3(1310)年に忠宣王の妃が画師金祐文らに依頼して描かせたもので、日本への伝来経緯については不明であるが、明徳2(1391)年良賢という僧侶によって唐津市の鏡神社に奉納された。画面は1枚の絹で、縦419.4センチメートル、横254.2センチメートルと高麗仏画の遺品の中では最大級のものである。画面内は良質の金泥や朱・群青・緑青などの絵具で豊かな彩りをなし、具色(ピンクなど白色絵具を混ぜた淡い色)の使用によって優美さを出している。また、透き通った白いヴェールには雲や鳳凰が金で丁寧に描き込まれ、朱色の裳には白い亀甲文結ぎが細やかである。

 

 

 

重要文化財 絹本著色見心来復像・絹本墨画淡彩以亨得謙像(けんぽんちゃくしょくけんしんらいふくぞう・けんぽんぼくがたんさいいこうとくけんぞう)

昭和62年6月6日指定
佐賀市城内1-15-23 県立博物館
絵画


絹本著色見心来復像・絹本墨画淡彩以亨得謙像
 建久3(1198)年天台宗寺院として創建され、応永年間(1394~1408)に以亨得謙によって臨済宗寺院として再興されたと伝えられる鳥栖市萬歳寺に寺宝として保存されてきた肖像画である。
 見心来復(1319~1391)は、詩文にすぐれた中国の高僧で、以亨得謙の師にあたる。この肖像画は、仏法をついだ証として師から弟子へと贈られる頂相と呼ばれるもので、以亨得謙が日本へ帰る際に贈られたものである。至正25年讃(1365)。
以亨得謙(?~1402)は30年におよぶ中国滞在で臨済宗を学んで帰国し、鎌倉の建長寺などで活動し、五山文学の興隆に貢献した。のち九州に下り、萬歳寺を開いたと伝える。ここには、座禅中の睡気をさますために樹下を瞑想しつつ歩む経行(きんひん)という修行をおこなう姿が描かれている。図上には中国・明の高僧定厳浄戒が讃をしていて、以亨得謙が見心来復に禅を学んだことなどが記されている。建文4年賛(1402)。

 

 

 

重要文化財 銅鐘(建久七年十一月ノ銘アリ)(どうしょう(けんきゅうしちねんじゅういちがつのめいあり))

昭和25年8月29日指定
佐賀市大和町川上字真手山 健福寺
工芸品


銅鐘(建久七年十一月ノ銘アリ)
 鎌倉時代初期の様式をもつ和鐘で、竜頭(りゅうず)は双頭式(そうずしき)で方柱をかみ、鐘身部は袈裟襷文(けさだすきもん)で4区に区画され、笠形(りゅうけい)をはじめ上・下帯、池の間いずれも無文である。口径47.3センチメートルで鎌倉時代のものの平均64.0センチメートルに比べて小型。総高83.8センチメートル、鐘身高68.0センチメートルで丈長である。この梵鐘は県下に現存するものの中で最古のもので、後の肥前鐘出現までの遺例として価値が高い。鐘身に建久7(1202)年の年号を含む銘が線刻されている。

 

 

 

重要文化財 銅鐘(朝鮮鐘 大平六年九月ノ銘アリ)(どうしょう(ちょうせんしょう たいへいろくねんくがつのめいあり))

昭和25年8月29日指定
唐津市鏡字山添 恵日寺
工芸品


銅鐘(朝鮮鐘 大平六年九月ノ銘アリ)
 朝鮮鐘は朝鮮半島で鋳造された銅鐘で、和鐘との違いは袈裟襷(けさだすき)がなく、竜頭(りゅうず)が単頭で甬(よう、旗挿)があり、笠形(りゅうけい)の周縁には装飾性の突起をもち、上・下帯に陽刻の装飾文があり、4カ所の乳郭に3段3列の乳を配している。この鐘は総高73.0センチメートル、鐘身高57.8センチメートル、口径47.5センチメートルで竜頭の竜の頭が小さく、口に小珠をくわえて前曲し、玉をつかむ両脚と胴部の間に雷文の板状翼がある。銘の大平6年は中国の遼の聖宗の年号で、高麗では顕宗17(1026)年にあたる。

 

 

 

重要文化財 太刀(銘 備中国住人吉次)(たち(めい びっちゅうのくにじゅうにんよしつぐ))

昭和25年8月29日指定
佐賀市城内1-15-23 県立博物館
工芸品


太刀(銘 備中国住人吉次)
 吉次は備中青江刀工の名匠の一人である。備中は備前についで多くの刀工がおり、青江及び万寿荘に居住していたので、これらの太刀を青江物と称した。この太刀は延文頃(1356~1361年)の作といわれ、唐津市呼子町加部島の田島神社の宝物の一つとして伝えられている。なお、この太刀の白鞘には「宮中顧問官正二位勲一等侯爵鍋島直大奉納大正四年五月十日 田島神社藏」の墨書がある。長さ72.5センチメートル、反り2.2センチメートル。

 

 

 

重要文化財 太刀(銘 康・・・、伝康光)(たち(めい やす・・・、でんやすみつ))

昭和25年8月29日指定
佐賀市与賀町2-50 与賀神社
工芸品


太刀(銘 康・・・、伝康光)
 この太刀は「康」以下不明であるが、備前国(岡山県東部)長船の康光の作とされている。この期の備前刀を一般に「応永備前」と呼び、盛光・康光・則光を三光と呼んでいる。現在康光の作刀で「応永二二年二月日」(1415)の紀年銘が国の重要文化財に指定されている。この太刀もこの頃の作と思われる。佐賀市与賀神社に奉納されているもので、県内では数少ない名刀の一つである。

 

重要文化財 染付白鷺図三脚皿(そめつけしらさぎずさんきゃくざら)

平成元年6月12日指定
西松浦郡有田町戸杓乙3100-1  県立九州陶磁文化館
工芸品 


染付白鷺図三脚皿
 呉須(青色顔料)により薄濃(うすだみ)の技法で白い鷺を浮き立たせた三脚付大皿。口径28センチメートル、高さ8.5センチメートル、底径17.5センチメートル。蓮の葉の上に三羽の白鷺を配した絶妙の構図である。外面には三方に木蓮の折枝文を緻密に描き込み、鍋島藩窯盛期の緊張感あふれる作品である。

 

 

重要文化財 金銅宝塔(こんどうほうとう)

平成9年6月30日指定
佐賀市大和町大字川上947-1 実相院
工芸品


金銅宝塔
 舎利を納置する金銅製の宝塔である。細身でやや長い塔身は時代の特色をよく示すとともに、複雑な上層組物や要所に付された金具類、塔身の四方扉表面や内面に表された蓮華唐草文や八方天の流麗な線刻など、細緻な作りをみせ、かつ総体の保存状態も良好な南北朝時代の金銅宝塔として重要である。総高62.7センチメートル。

 

 

 

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