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県指定(考古資料の部)08

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佐賀県重要文化財(考古資料)の部 

 

佐賀県重要文化財 寄居古墳群出土遺物(よりいこふんぐんしゅつどいぶつ)

平成2年3月30日指定
佐賀市城内1-1-59(県教育委員会)
考古資料 


寄居古墳群出土遺物
 寄居古墳群は小城市小城町晴気、天山山系の笠置山から東に伸びた丘陵端に位置する。高速道路関係で古墳時代前期の古墳3基が調査され、方格規矩鏡1面や鉄器などの副葬品のほか、供献土器が多数出土した。時期は4世紀前半と推定される。
 方格規矩鏡は破砕された状態で出土したが、元々完形で径17.7cm。中国で後漢代に製作された優品である。その他鉄剣・銅鏡片・鉄斧・ヤリガンナ等が出土した。

 

 

 

佐賀県重要文化財 釈迦寺遺跡出土遺物(しゃかじいせきしゅつどいぶつ)

平成3年3月30日指定
武雄市武雄町大字武雄(武雄市図書館・歴史資料館)
考古資料 


釈迦寺遺跡出土遺物
 釈迦寺遺跡は武雄市橘町大字片白、杵島山系の鳴瀬山山麓に所在する。弥生時代中期の甕棺墓を中心とする遺跡である。SJ246甕棺墓から銅戈1口、SJ279甕棺墓から銅剣1口、銅ヤリガンナ1個が出土した。
 銅剣は完形の細形銅剣で、全長30.2cm。
 銅戈は折れているが元々完形の細形銅戈で、全長24.6cm。
 銅ヤリガンナは使用による研ぎ減りのため長さ6.2cmと短い。
 これらの青銅器は出土した甕棺の形式からみて弥生時代中期初頭に属す。

 

 

 

佐賀県重要文化財 三津永田遺跡出土キ龍文鏡(みつながたいせききりゅうもんきょう)

平成3年3月30日指定
佐賀市城内1-15-23(県立博物館)
考古資料


三津永田遺跡出土キ龍文鏡
 三津永田遺跡は神埼郡吉野ヶ里町三津に所在する遺跡である。このキ龍文鏡は昭和28年の調査で、弥生時代後期初頭の115甕棺墓から出土した。径9.2cmで鏡面はやや反る。出土時に割れて鈕を欠失するが、銅質、鋳上がりとも良好な後漢鏡である。

 

 

 

佐賀県重要文化財 経塚山古墳出土遺物(きょうづかやまこふんしゅつどいぶつ)

平成3年3月30日指定
唐津市浜玉町浜崎(唐津市教育委員会)
考古資料


経塚山古墳出土遺物
 経塚山古墳は、唐津市浜玉町淵上、玉島川河口東岸の丘陵上に位置し、狭長な竪穴式石室を主退部にもつ径約27mの円墳で、バイパス建設に伴い発掘調査を実施した。築造時期は4世紀後半と推定される。
 方格規矩鏡は径14.8cmで、中国鏡をまねた国産鏡である。銅質は良い。石室の壁面石積の中に封じ込めるようにして、鉄剣を折り、敷いた状態で出土した。
 その他の出土遺物として、剣・刀・刀子、儀器化した雛形の斧・鎌・手鎌・ヤリガンナなどの鉄製品や竪櫛がある。

 

 

 

佐賀県重要文化財 丸山遺跡三号墳舟形石棺(まるやまいせきふながたせっかん)

平成3年3月30日指定
佐賀市城内1-15-23(県立博物館)
考古資料


丸山遺跡三号墳舟形石棺
 丸山遺跡は脊振山系南麓、標高約36mの狭い丘陵上に位置する。縄文時代晩期から弥生時代前期の支石墓118基と古墳時代の円墳12基を中心とする遺跡である。
 本石棺はそのうち3号墳から出土したもので、墳頂部に直接埋納されていた。棺内には追葬も含めて3体を葬り、鉄剣2口・鉄刀子4口・鉄矛1口が副葬されていた。
 蓋と身を組み合わせる舟形石棺で、阿蘇熔結凝灰岩を刳り抜いて作っている。身は上幅117cm、長さ235m。幅が底に向かって狭くなる、いわゆる舟形の特徴を持ち、口縁部には一段高く縁を廻らす。蓋は寄棟屋根形である。時期は、墳丘上の供献土器などから5世紀前半と推定される。
 凝灰岩刳り抜きの石棺をもつ古墳は各地域の有力者層に限られ、県内では他に4例しか知られていない。石材は産地の筑後南部又は肥後北部から運ばれたものであり、その地域との政治的関係を窺わせる。
 丸山遺跡は昭和57年に移設され、現地では石棺のレプリカを展示している。

 

 

 

佐賀県重要文化財 鍋島本村南遺跡出土遺物(なべしまほんそんみなみいせきしゅつどいぶつ) 

平成4年5月27日指定
佐賀市本庄町大字本庄(佐賀市文化財資料館)
考古資料


鍋島本村南遺跡出土遺物
 鍋島本村南遺跡は嘉瀬川中流東岸の微高地(標高5~6m)に立地する弥生時代から中世にかけての複合遺跡である。
 今回の調査地区では弥生時代の遺構が中心であり、土壙・井戸・土壙墓・甕棺墓等が多数発見されている。これらの遺構から銅剣1口。銅戈鋳型1箇・石製把頭飾1箇などが出土している。
 銅剣は鋒先を欠いており、残存長19.2cm、刃部は刃こぼれが著しい。鋳型は細形銅戈の鋳型で、中央部分のみ残存している。石製把頭飾は全長5.0cmで十字状の飾り部分の一部を欠くのみである。
 このうち銅戈鋳型は国内最古のものと考えられ、この発見により銅剣・銅矛と生産の開始時期が同時期であることが判明した。

 

 

 

佐賀県重要文化財 西原古墳出土石製表飾遺物(にしはらこふんしゅつどせきせいひょうしょくいぶつ) 

平成4年5月27日指定
佐賀市本庄町大字本庄(佐賀市文化財資料館)
考古資料


西原古墳出土石製表飾遺物
 西原古墳は脊振山系南麓の低丘陵上に築造された、横口式石室を持つ全長60mの前方後円墳である。
 この古墳から「石人・石馬」といわれる石製表飾遺物が出土しており、県内では唯一現存するものである。造営時期は出土した埴輪などから5世紀後半頃と推定される。
 この石製品は基部を欠き、中央部には庭石に使われていた際に開けられた二次的な孔がある。
 残存長77cm、最大幅46cm、最大厚13cmである。中央部に横帯を持ち、上部先端は両角とも欠損している。さしば・盾・ゆきのいずれかを表したものである。
 いわゆる石人・石馬は、古墳時代中期から後期にかけて北・中九州を中心に分布するものである。西原古墳のものは、その中でも初期の段階に属するものであり、地理的には最も西側で確認されたものである。

 

 

 

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