佐賀大学と佐賀県窯業技術センターの共同研究チームが陶磁器釉薬の近赤外発光メカニズムを解明しました

最終更新日:

記者発表ヘッダー


令和8年1月15日

佐賀県窯業技術センター 窯業人材課

担当者 松尾 英之

直通 0955‐42‐3144

E-mail yougyougijutsusenta@pref.saga.lg.jp

 

古陶磁器の産地同定など科学的知見に基づく有田焼の歴史探訪への可能性


【研究の成果】

 佐賀県窯業技術センターでは、2015年から佐賀大学と共同で、ラマン分光法を用いた陶磁器の分析、評価法を確立することを目的に研究を行ってきました。

今回、陶磁器の釉薬が示す近赤外領域の発光が主原料である長石に由来することを明らかにしました。また、長石に含まれる希土類元素の一つであるネオジム(元素記号Nd)が発光の原因となる元素であることを解明しました。さらに、17〜19世紀の古陶磁器片について釉薬からの近赤外発光スペクトルを測定したところ、佐賀県の有田地区および愛知県の瀬戸地区から発掘された陶片では違いが見られ、古陶磁器の産地同定などへ応用できる可能性が示唆されました。

※佐賀大学・理工学部/肥前セラミック研究センター・海野雅司教授、佐賀大学・理工学部・大渡啓介教授、佐賀大学・理工学部・山田泰教教授、佐賀大学・理工学部・藤澤知績准教授、佐賀県窯業技術センター・窯業人材課・松尾英之

 

【成果論文】

Onaka, Y., Matsuo, H., Aoyama, A., Ohto, K., Yamada, Y., Fujisawa, T., Unno, M. Near-Infrared Luminescence from Porcelain Glazes Originates from Neodymium Ion.

The Journal of Physical Chemistry C (2026) in press.

 

【今後の展望】

本研究でメカニズムを明らかにした釉薬の近赤外発光は陶磁器の非破壊分析法としての応用が考えられる技術です。今後、本手法を1600年ごろの肥前地区で発掘された古陶磁器などに応用することで、有田焼発祥の解明などが期待できます。


【本研究に関する問い合わせ先】

佐賀大学 理工学部 化学部門/肥前セラミック研究センター 教授 海野(うんの)雅司(まさし)

 TEL:0952-28-8678 mail:unno@cc.saga-u.ac.jp

 

〇研究についての詳細は、「佐賀大学プレスリリース」を御覧ください。

 プレスリリースURL:https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/2026010939488



このページに関する
お問い合わせは
(ID:117654)
佐賀県庁(法人番号 1000020410004) 〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59   Tel:0952-24-2111(代表)     
Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved.

佐賀県庁(法人番号 1000020410004)

〒840-8570
佐賀市城内1丁目1-59
Tel:0952-24-2111(代表)
Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved.