
| 令和7年12月16日 健康福祉政策課 疾病対策担当 担当者 伊東、森田 内線 3523,1838 直通 0952-25-7074 Email:kenkoufukushiseisaku@pref.saga.lg.jp |
世界初!弘学館高等学校の生徒と佐賀大学医学部が高校生の血圧高値と関連する生活習慣を解明しました
弘学館高等学校の生徒と佐賀大学医学部の医師らが共同で、どのような生活習慣が高校生の血圧高値に影響するかを調べる、世界で初となる研究を行い、高校生が血圧高値となる要因としてBMI高値、運動量を凌駕する多量の糖摂取、短い睡眠時間が関連していることを明らかにしました。
1 研究成果の概要
高校生が血圧高値となる原因を調べるため、弘学館高等学校の生徒5 名が弘学館高等学校の健康診断データと賛同を得られた全生徒にアンケート調査を行い、食塩摂取量、糖・炭水化物摂取量、カフェイン摂取量、有酸素運動量、睡眠時間等の中から血圧に影響する要因を調べる、世界で初となる研究を行いました。
研究データは第46 回日本高血圧学会で研究に携わった生徒らが発表しました。その後、そのデータを元に佐賀大学医学部循環器内科の医師らが再度解析し、高校生の血圧高値の要因として、BMI 高値、運動量を凌駕する多量の糖摂取、短い睡眠時間が関連していることを明らかにし、成果論文がHypertension Research 誌に採択されました。
2 成果論文
Relationship between
lifestyle habits and blood pressure in Japanese high
school students: a student-driven exploratory survey
3 研究成果の公表媒体
・日本高血圧学会雑誌
・Hypertension Research
4 今後の展望
高校生の高血圧予防に睡眠不足解消、適切な体重の維持、運動量に即した糖類量の接種が望ましい可能性があるため、将来にわたって健康を守るため、的を絞った教育活動が可能となる。
5 補足
この研究は、佐賀県が令和6年度から実施している「自分の血圧を知らない高校生ZERO事業」の先行事業の対象校であった弘学館高等学校での発展的取り組みであり、また、県内で高等学校と大学が協力して研究し国際的な成果を挙げた新規性のある取り組みです。
6 研究内容に関する問い合わせ先
佐賀大学医学部循環器内科(佐賀市鍋島5 丁目1-1)
0952-34-2364
<参考>
「自分の血圧を知らない高校生ZERO事業」は、自身の血圧に関心を持っていただくため、医師が県内高等学校を訪問し循環器病に関する講話、血圧測定を行っているもので、令和6年度は15校で実施しました。
血圧講話を聴講した生徒1,634名にアンケートを実施したところ、有効回答者1,047名のうち96%以上の生徒が「血圧について理解できた」、「自分の血圧を知りたくなった」と回答しました。


令和7年度は17校で実施を予定しており、9月には白石高等学校普通科キャンパスにて県内で初めて文化祭で血圧測定会を実施しました。
高血圧の期間が長ければ長いほど、将来の循環器病発症リスクは増加します。血圧を意識した生活を送ることで、将来の高血圧、さらには循環器病の発
症を予防することが期待されるため、若い世代から自分の血圧に関心を持っていただくべく当事業に取り組んでいます。
<今後の予定>
○令和7年度「自分の血圧を知らない高校生ZERO事業」訪問校一覧
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実施校名 |
実施日 |
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厳木高等学校 |
令和8年1月28日(水曜日)
13:10~13:55 |
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佐賀東高等学校 |
令和8年2月5日(木曜日)
10:00~10:45 |
○令和7年度「自分の血圧を知らない高校生ZERO事業」動画聴講校一覧
今年度から佐賀大学
学長 野出孝一氏による講話の動画を聴講する
形式も可能としました。動画聴講校は以下のとおりです。
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実施校名 |
実施日 |
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白石高等学校
普通科キャンパス |
令和8年1月15日(木曜日)
10:40~11:30 |