令和6年度公共用水域及び地下水の水質測定結果を公表します

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令和7年12月15日

有明海再生・環境課 生活環境担当

担当者 森田、田中

内線  1975、1974 直通  0952-25-7774

E-mail: ariakekaisaisei@pref.saga.lg.jp

 

令和6年度公共用水域及び地下水の水質測定結果を公表します

 佐賀県では、水質汚濁防止法の規定に基づき、河川、海域等の公共用水域及び地下水の水質調査を毎年実施しており、1年分を取りまとめて公表しています。

 この度、令和6年度(令和6年4月~令和7年3月)の水質測定結果を下記のとおりまとめましたので公表します。


1 公共用水域

(1)調査地点数

    河川100地点、湖沼・クリーク7地点、海域26地点の計133地点で調査しました。

 

(2)調査結果の概要

 (1) 健康項目

    カドミウム、全シアン、鉛等、人の健康に影響を及ぼす健康項目について、主要地点や発生源の立地等により汚染が懸念される55地点(河川26地

       点、湖沼3地点、海域26地点)において調査した結果、河川では「本庄江」の1水域で鉛の環境基準注1)を達成しませんでした。


 (2) 生活環境項目

  ア 生物化学的酸素要求量(BOD)又は化学的酸素要求量(COD)について

    有機汚濁物質による汚れの度合いを示す生物化学的酸素要求量(BOD)又は化学的酸素要求量(COD)については、次の水域では環境基準を達成しませんでした。

・   河川では、「巨勢川上流」の1水域

    ・ 湖沼では、「北山ダム貯水池」の1水域

    ・ 海域では、「有明海A」及び「玄海A」の2水域



年度

R02

R03

R04

R05

R06

河川(BOD)

達成水域/基準設定水域

54/58

57/58

53/58

58/58

57/58

達成率

93.1%

98.3%

91.4%

100.0%

98.3%

湖沼(COD)

達成水域/基準設定水域

0/1

0/1

0/1

0/1

0/1

達成率

0%

0%

0%

0%

0%

海域(COD)

達成水域/基準設定水域

4/6

3/6

4/6

4/6

4/6

達成率

66.7%

50.0%

66.7%

66.7%

66.7%

 

イ 全窒素及び全燐

    富栄養化の度合いを示す全窒素及び全燐については、次の水域では環境基準を達成しませんでした。

・  海域では、「有明海(イ)」「有明海(二)」及び「唐津湾(1)」の3水域


 

年度

R02

R03

R04

R05

R06

湖沼

達成水域注2)/基準設定水域

1/1

0/1

1/1

0/1

1/1

達成率

100%

0%

100%

0%

100%

海域

達成水域注2)/基準設定水域

5/7

5/7

5/7

5/7

4/7

達成率

71.4%

71.4%

71.4%

71.4%

57.1%

 

  ウ 水生生物の保全に係る環境基準項目

    全ての水域で環境基準を達成しました。


 

年度

R02

R03

R04

R05

R06

河川

達成水域注3)/基準設定水域

2/2

2/2

2/2

2/2

2/2

達成率

100%

100%

100%

100%

100%

海域

達成水域注3)/基準設定水域

1/1

1/1

1/1

1/1

1/1

達成率

100%

100%

100%

100%

100%

 

 注1)環境基準とは、環境基本法第16条第1項の規定による水質の汚濁に係る環境上の条件につき人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準のことです。

 注2)全窒素及び全燐ともに環境基準を満足している場合に、達成水域としました。

 注3)水生生物の保全に係る環境基準項目(全亜鉛等)全ての項目で環境基準を満足している場合に、達成水域としました。

 

参考資料1 :人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)の達成状況

参考資料2 :BOD(河川)又はCOD(湖沼、海域)(75%値)の推移

参考資料3 :全窒素・全燐(年平均値)の推移

参考資料4 :水生生物の保全に係る環境基準項目(年平均値)の推移


2 地下水

(1)調査地点数

    県内で計134本の井戸を調査しました。

 

(2)調査結果の概要

(1) 概況調査

ア ローリング方式(地域の全体的な地下水質の概況を把握するため、毎年度測定地点を変更し、新たな汚染を発見することを目的に県内一円で実施するもの)

    14本の井戸を調査した結果、全ての井戸において、環境基準値を下回りました。


イ 定点方式(地域の代表的な地点において長期的観点から経年的な地下水質を把握することを目的に実施するもの)

27本の井戸を調査した結果、全ての井戸において、環境基準値を下回りました。

 

 (2) 継続監視調査(過去に汚染が確認された地区の地下水質の動向を経年的に把握するために、毎年実施するもの)

  過去に汚染が確認された地区で61本の井戸を調査した結果、27本の井戸において、ふっ素等8項目の環境基準を超過しました。

  ※ 環境基準を超過した井戸の所有者には、井戸水の飲用を控えるよう注意喚起を行いました。

 

 (3) 再度汚染井戸周辺地区調査(継続監視調査地区において、おおむね5年間ごとに実施するもので、汚染の拡がりを再確認するため調査範囲を拡大し

    て実施するもの)

  継続監視調査地区で32本の井戸を調査した結果、全ての井戸において、環境基準値を下回りました。

 

参考資料5 :地下水質調査結果

 

添付資料

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