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インターネットを利用した人権侵害の防止に向けて

最終更新日:
 スマートフォンの普及等により、インターネットを介して様々な情報に触れる機会が増え、情報収集だけでなく、SNS等による情報発信が一般的となる中で、インターネット上の誹謗中傷やプライバシーの侵害などの人権侵害行為により、尊い人命が失われる事案が発生するなど、社会問題化しています。
 インターネット上の情報は非常に膨大で、日々変化するため、速やかな情報把握が難しく、いったん情報が掲出されると、すぐに拡散する恐れがあります。
 こうしたインターネット上の人権侵害をなくすためには、一人ひとりがインターネットの特性を踏まえたうえで、起こり得る人権侵害について理解を深め、ルールやモラルを守って利用することが大切です。
 佐賀県では、インターネットを利用した人権侵害の防止に向けて、啓発ポスターの作成、講師派遣や啓発パネル・DVD貸出などを行っています。

【県制作人権ポスター】
 

 

インターネット上の人権侵害に関する相談窓口について

 インターネット上の誹謗中傷などに関する悩みやお困りごとがありましたら、以下の相談窓口をご利用ください。

情報流通プラットフォーム対処法について

 インターネット上の違法・有害情報の流通が社会問題となっていることを踏まえ、特定電気通信による情報の流通(SNS、掲示板の書き込み等)によって権利の侵害があった場合、特定電気通信役務提供者(プラットフォーム事業者、プロバイダ、サーバの管理・運営者等。以下「プラットフォーム事業者等」)がインターネット上の権利侵害への対処を適切に行うことができるようにするため、プロバイダ責任制限法(※1)の一部改正が行われました。特に、大規模プラットフォーム事業者に対しては、削除申出に対する対応の迅速化や運用状況の透明化が義務付けられ、法律名も情報流通プラットフォーム対処法(※2)へ改められ、令和7年4月1日に施行されました。

※1 正式名称は「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」
※2 正式名称は「特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律」


1.情報流通プラットフォーム対処法の主な内容

○プラットフォーム事業者等の損害賠償責任の制限
 SNS、掲示板の書き込み等により他人の権利が侵害されたときに、プラットフォーム事業者等の損害賠償責任について免責される要件が明確化されました。
 
○発信者情報の開示請求
 SNS、掲示板の書き込み等により権利を侵害されたとする者が、プラットフォーム事業者等が保有する発信者の情報の開示を請求できる規定が設けられました。
 
○発信者情報開示に関する裁判手続
 元来2回の手続を要する発信者情報の開示を一つの手続で行うことを可能とする裁判手続について規定されました。
 
○大規模プラットフォーム事業者への削除対応の迅速化及び運用状況の透明化
 一定の要件を満たす大規模プラットフォーム事業者に対して、対応の迅速化や運用状況の透明化が義務付けられました。
 
 (1)削除対応の迅速化
 ・削除を受け付ける窓口を設置し、公表する
 ・削除要請に対応するため、専門知識を持ったスタッフを配置する
 ・原則7日以内に削除すべきか判断し、その結果を申出人に通知する

 (2)運用状況の透明化
 ・削除基準を策定し、公表する
 ・投稿を削除した場合、投稿者への通知をする
 ・削除件数や対応状況の年次報告をする


2.関連ガイドライン

 情報流通プラットフォーム対処法の施行に当たり、国(総務省)は「法律の解釈を示したガイドライン」及び「違法情報ガイドライン」を策定しました。
  •  法律の解釈を示したガイドライン 別ウィンドウで開きます(PDF:376.3キロバイト)
  •  違法情報ガイドライン 別ウィンドウで開きます(PDF:605.7キロバイト)

    •  違法情報ガイドラインでは、どのような情報を流通させることが権利侵害や法令違反に該当するのか明確化したものを例示しています。
       例示されている権利・利益は次のとおりです。
       ・名誉権、名誉感情、プライバシー、私生活の平穏、肖像権、氏名権、パブリシティ権、著作権及び著作隣接権、商標権、営業上の利益

 なお、違法情報ガイドラインには、私生活の平穏に関して、インターネット上における識別情報の摘示が人格権を侵害するものであり、差別されない権利を認めるものとなった判例(東京高判令和5年6月28日判夕1523号143頁)が引用されています。(違法情報ガイドラインP30,31を参照)


      3.大規模特定電気通信役務提供者及び公表されている削除申出窓口・削除基準

     情報流通プラットフォーム対処法では、一定の要件を満たす大規模プラットフォーム事業者を大規模特定電気通信役務提供者として指定し、削除対応の迅速化や運用状況の透明化を義務付けています。
     対象事業者が公表している削除申出窓口を掲載していますので、インターネット上の人権侵害を受けた際など、ご利用ください。
       

       大規模特定電気通信役務提供者及び公表されている削除申出窓口・削除基準(令和7年10月8日現在)   (引用元:総務省HP別ウィンドウで開きます(外部リンク)

       大規模特定電気通信役務提供者 (参考)サービス名 削除申出窓口・削除基準
       Google LLC YouTube〇削除申出窓口
      〇削除基準
       ・コミュニティガイドライン
       ・プライバシーガイドライン
       LINEヤフー株式会社 Yahoo!知恵袋
       Yahoo!ファイナンス
       LINEオープンチャット
       LINE VOOM
      〇削除申出窓口
      〇削除基準
       ・Yahoo!知恵袋
       ・Yahoo!ファイナンス
       ・LINEオープンチャット
       ・LINE VOOM
       Meta Platforms,Inc Facebook
       Instagram
       Threads
       〇削除申出窓口
       ・Facebook
       ・Instagram及びThreads
       〇削除基準
       TikTok Pte.Ltd. TikTok
       TikTok Lite
       〇削除申出窓口
       〇削除基準
       X Corp. X 〇削除申出窓口
       〇削除基準
       株式会社ドワンゴ ニコニコ(特定電気通信による情報の
      流通によって発生する権利侵害等への
      対処に関する法律施行規則(令和4年
      総務省令第39号)第8条第6項各号に
      定めるものを除く。)
       〇削除申出窓口
       〇削除基準
       ・ニコニコ規約
       ・ニコニコ活動ガイドライン
       株式会社サイバーエージェント Amebaブログ 〇削除申出窓口
       〇削除基準
       株式会社湘南西武ホーム 爆サイ.com 〇削除申出窓口
       〇削除基準
       Pinterest Europe Limited Pinterest 〇削除申出窓口
       〇削除基準


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