【議事事項】 ○環境放射能調査結果及び関連補足事項について、資料1-1-1から資料1-1-5(令和6年度第4四半期分)及び資料1-2(令和6年度年間分)を用いて説明した。 ・横山委員から、資料1-1-4に関連して、液体放射性廃棄物の放出頻度について質問があり、九州電力から、常時放出ではなくタンクに一定貯蔵し、適宜放出していると回答した。 ・横山委員から、資料1-1-5について、放水口モニタ検出器の更新前後の並行測定の実施の有無について質問があり、九州電力から、並行測定はしておらず、更新前後の測定結果の比較をしていると回答した。 ・横山委員から、資料1-2に関して、放射能分析結果のうちCs-137等の検出について、原因の推定方法に関して質問があり、県から、過去の核実験や原発事故後の測定値の推移やその他の要因調査を行い、バックグラウンドレベルで検出されるCs-137等については、その他の要因がなければ過去の核実験等の影響によるものと推定していると回答した。 ○資料1-3及び資料1-4の温排水影響調査について、意見はなかった。 【報告事項】 ○資料2について九州電力から説明した。 ・横山委員から、タービン弁ステムフリーテストについて質問があり、九州電力から補足説明を行った。 【その他】 ○資料3-1について九州電力から説明した。 ・續委員、松山委員、横山委員及び渡辺委員から、ホールボディカウンタでは確認できないβ線放出核種のトリチウムによる内部被ばく評価について質問があり、九州電力から、一次冷却材の核種分析及びホールボディカウンタの結果をもとにγ線放出核種及びトリチウムは体内に取り込んでいないと判断していると回答した。 この点について、渡辺委員から、一次冷却水中の核種分析結果及びホールボディカウンタの検出下限からトリチウムの取り込み最大量を見積もり、それをもとに内部被ばくの最大量を推定する説明のほうがよいのではないかとの意見があった。 ・横山委員から、β線放出核種を多く含むものを体内に取り込んだ場合などはバイオアッセイを実施する判断も必要ではないかとの意見があった。 ・本件については、委員からの意見を踏まえ評価方法を再検討し、次回の会議で九州電力から説明することとした。 ○資料3-2について九州電力から説明した。 ・杉原委員から、報告事案の汚染源について質問があり、九州電力から、原子炉容器上部ふたの内面に付いていた放射性物質を取り込んだことから、汚染源は一次冷却材系統の放射性物質であると回答した。 また、杉原委員から、もっと早く核種分析を行い、トリチウムが含まれるのであればバイオアッセイをするといった方針を早めに決めておくべきだとの意見があり、九州電力から、原因調査及び対策を踏まえ、社内の判断基準を明確にする必要があればしっかりと対応していくと回答した。 ・横山委員から、電離則に基づく医師の診断を受ける判断基準について質問があり、九州電力から、電離則の中では具体的な値はなく、社内規定に基づき医師の診断を受けることとしていると回答した。 ・本事案については、次回会議にて改めて九州電力から報告することとした。 |