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県指定(考古資料の部)02

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佐賀県重要文化財(考古資料)の部 

 

佐賀県重要文化財 銅戈(どうか)

昭和53年3月20日指定
佐賀市城内1-15-23(県立博物館)
考古資料 


銅戈
 脊振山地南麓から延びる丘陵上の三養基郡みやき町大字白壁字一の幡において、昭和20年代に畑を開墾中に甕棺が出土し、その中から発見されたと伝えられる。
 全長26.1cmで、全体的にかなり厚みがある。切先は鋭利に研ぎ出され中央に明瞭な鎬(しのぎ)を造る。胡(こ)はあまり発達せず、下端にあけられた2孔には本品が実際に柄に装着されていたことを示す痕跡が残っている。胡と茎に赤色顔料の付着が部分的に認められ、柄に塗られた顔料の痕跡かとも考えられる。銅質はいいようである。
 この銅戈は細形銅戈に分類され、北部九州で発達する銅戈の先駆的要素をもちながら、朝鮮半島の影響ももっている点で国産品初期のものである可能性もある。

 

佐賀県重要文化財 銅戈(どうか)

昭和53年3月20日指定
佐賀市城内1-15-23(県立博物館)
考古資料


銅戈
 この2口の銅戈は、小城市小城町の牛尾神社に代々伝えられてきたものであり、出土地点や出土状況などは不明である。しかし出土地点として、近隣の牛尾山、山崎山、鏡山などの遺跡が推定できる。なお、2本の銅戈は形態から見て同時に出土したことが考えられる。
 右の銅戈は現存長29.8cm。樋に不明瞭な綾杉文を陽刻する。茎(なかご)の両面に幅5mmの帯状に赤色顔料が付着している。左の銅戈は茎の3分の1を欠失しており現存長30cm、茎の両面に赤色顔料が付着する。
 本例は弥生時代の祭器を考える上で重要な資料である。

 

 

 

 

佐賀県重要文化財 目達原出土の銅鉾(めたばるしゅつどのどうほこ)

昭和53年3月20日指定
佐賀市城内1-15-23(県立博物館)
考古資料


目達原出土の銅鉾
 戦後間もない頃、神埼郡吉野ヶ里町目達原の低段丘上(現在の陸上自衛隊九州地区補給処正門から南方約50m)で、4口まとまって発見された。4口とも切先を北に向け互いに刃部を接し、水平に埋まった状態で発見されたと伝えられる。
 銅鉾4口はいずれも中広形銅鉾に分類され、身の刃部及び関の片側を特に欠損しているが、全体の形状はよくとどめている。全長は82.5~84.2cmと大型である。右2本の銅戈は幅約2cm間隔で研ぎの方向を違えた綾杉文様がつき、光が当たれば文様が浮き上がる趣向となっている。
 弥生時代の祭祀形態を考える上で重要な資料である。

 

 

佐賀県重要文化財 龍王崎古墳群出土遺物(りゅうおうざきこふんぐんしゅつどいぶつ)

昭和54年3月31日指定
佐賀県杵島郡白石町福富3451(白石町教育委員会)
考古資料


龍王崎古墳群出土遺物
 龍王崎古墳群は、杵島山系の東南端、有明海に向かって突き出た尾根上に立地する。昭和42年に円墳6基の発掘調査が実施され、豊富な副葬品が出土した。
 主な出土遺物としては、胡禄(ころく)金具・垂飾付耳飾・鏡・鈴・釧(くしろ)・三輪玉・耳環・勾玉・切子玉・管玉・小玉・挂甲・直刀・鉄鉾・鉄鏃・刀子・鉄斧・刀装具・須恵器・土師器がある。
 特に注目されるのは金銅製品で、そのうち胡禄(矢筒)金具は2個ある。いずれも本体筒部の上端あるいは下端に取り付けられていたものと思われ、一つは山形文を、他は八つの波花文をもつ。他に金銅製品としては釧・三輪玉・鈴・鋲留金具があり、いずれも丁寧なつくりである。また金線巻きの銀環や金製装飾付耳飾の残欠も技術の高さを物語っている。
 総じて本古墳群の出土遺物は金銅製品を多種多様に含む優れた装飾品に特色がある。またそれらに共通してみられる大陸系文化は5~6世紀頃の杵島地方を考える上で重要な資料である。

 

佐賀県重要文化財 潮見古墳出土遺物(しおみこふんしゅつどいぶつ) 

昭和54年3月31日指定
武雄市武雄町大字武雄(武雄市文化会館)
考古資料


潮見古墳出土遺物
 潮見古墳は、潮見山の東麓の傾斜面に立地する径25mほどの円墳である。昭和31年及び49年の発掘調査で横穴式石室内部より多数の副葬品が出土した。
 出土遺物は、細帯式金銅製冠1点、国産素文鏡1面、碧玉製管玉2個、耳環2個、鉄地金銅張雲珠(うず)1個、鈴杏葉(ぎょうよう)3枚、馬鐸3個、鉄地金銅張f字形鏡板4枚、轡、兵庫鎖、鋲留金具、挂甲小札(こざね)26枚、直刀4本、鉄剣1本、鉄鉾4本、鹿角装刀子3本、鉄斧2本、ヤリガンナ1本、かすがい6本、須恵器などである。
 特に注目されるのは馬具類で、6世紀中頃におけるその組み合わせを知る上で貴重な資料となっている。金銅製冠も類例の少ない資料であるが、立飾の大半を失っている。
 これらの資料は後期古墳における副葬品のほぼ全容を知り得る珍しい例として重要である。

 

佐賀県重要文化財 矢ノ浦古墳出土変形獣帯鏡(やのうらこふんしゅつどへんけいじゅうたいきょう)

昭和55年3月21日指定
武雄市武雄町大字武雄(武雄市図書館・歴史資料館)
考古資料


矢ノ浦古墳出土変形獣帯鏡
 矢ノ浦古墳は武雄盆地の西部、矢岳山から北に延びた白岩山の尾根上に立地する全長37mの前方後円墳である。内部主体は2基ある。
 この鏡は1号主体部の床面から鏡面を上にして出土した。国産の六獣鏡である。直径12.6cmで反りが大きい。周縁の一部と鏡面に赤色顔料が付着している。
 この鏡は獣形が簡略化しているものの、擬銘帯を有するなど、原鏡に近い点もあり、県下出土の古墳時代国産鏡の中でも優れたものである。

 

佐賀県重要文化財 矢ノ浦経塚出土遺物(やのうらきょうづかしゅつどいぶつ)

昭和55年3月21日指定
武雄市武雄町大字武雄(武雄市図書館・歴史資料館)
考古資料


矢ノ浦経塚出土遺物
 矢ノ浦経塚は、矢ノ浦古墳南方の岩盤中より1号経塚、他は古墳後円部から出土した遺物一括であり、12世紀代のものと考えられる。
 1号経筒は、経筒専用に作られた身と蓋からなる陶製品で、身は上部に沈線文様をめぐらす。身高31.4cm。2号経筒は転用されたと考えられる褐釉四耳壺。高さ20.5cm。同時に出土した、白磁碗・青白磁合子・刀子・鉄鏃と青白磁合子から出土した巻具2個も一括指定した。
 陶磁器はいずれも中国宋代の輸入品と考えられる。

 

 

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