令和7年度食品、添加物等の夏期一斉取締りの実施結果を取りまとめました
県では、食中毒等の食品に起因する危害の発生を防止するため、毎年7月から8月の2ヶ月間に、食品、添加物等の夏期一斉取締りを実施しています。この度、令和7年度の実施結果を以下のとおり取りまとめましたので、お知らせします。
1.実施期間
令和7年7月1日から令和7年8月31日まで
2.食品取扱い施設に対する立入検査結果
県内5保健福祉事務所および食肉衛生検査所の食品衛生監視員が、食品衛生法に基づく営業許可施設(1538施設)及び営業届出施設(608施設)に立入検査を行ったところ、食品衛生法違反5件(無許可営業)を発見しましたので、営業を止め許可を受けるよう指導を行いました。
3.食品の抜き取り検査結果
県内に流通する食品192検体について検査を行った結果、問題のある食品は見つかりませんでした。
4.食中毒発生状況
夏期一斉取締り期間中に、集団給食施設においてウエルシュ菌による食中毒が1件発生しました。
ウエルシュ菌食中毒とは
ウエルシュ菌は、人間や動物の腸内、土壌、下水、海水など自然界に広く分布している細菌です。特徴として、熱に強い殻(芽胞)を作ることや、酸素の少ない状態で増殖することなどが知られています。ウエルシュ菌が多数付着した食品を食べると、腸内で増殖する際にエンテロトキシン(毒素)が産生されることで、腹痛や下痢などの症状を引き起こします。
ウエルシュ菌による食中毒は、カレー、スープ、シチューなど一度に多くの量を調理する食品が原因となることが多く、特に学校や福祉施設などの給食施設で発生しています。下記の予防法をしっかりと確認して、ウエルシュ菌による食中毒を予防しましょう。
- 前日調理を避け、調理後は室温で放置・保管しない。
- 加熱調理した食品を保存する場合は、浅めの容器に小分けして中心部まで急速に冷し、ウエルシュ菌の増殖を防ぐ。
- 保存した食品を食べる際は、よくかき混ぜながら加熱し、中心部までしっかりと加熱する。
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