食中毒とは
食中毒とは、有毒・有害な細菌、ウイルスや化学物質が含まれた飲食物を食べることによっておこる健康被害をいいます。主に急性の胃腸炎(下痢、腹痛、おう吐など)を引き起こしますが、発熱や倦怠感など風邪に似た症状を起こすこともあります。
食中毒の発生を防ぐための三原則
1.食中毒菌をつけない(清潔)
- 食品、手、調理器具をしっかりと洗う
- 食品の保存はふたやラップで覆う
2.食中毒菌を増やさない(迅速・冷却)
- 冷蔵が必要な食品は、すぐ冷蔵庫に入れる
- できた料理は早めに食べる
3.食中毒菌をやっつける(加熱)
- 食品を十分に加熱して食べる
- 調理器具を定期的に消毒する
[食中毒の分類]
1.細菌による食中毒
細菌が原因となるもので、夏季に増加する傾向にあります。
1.感染型
細菌が体内に入り、腸の中で増えたり毒素を作ったりすることによっておこります。サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、ウェルシュ菌、腸管出血性大腸菌、赤痢菌などが原因です。
2.毒素型
細菌が食べ物の中で作り出す毒素が体内に入ることによっておこります。黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌などが原因です。
2.ウイルスによる食中毒
ウイルスが食品や飲料水を介して体内に入ることによっておこります。近年、ノロウイルスによる食中毒が多発し、食中毒の患者数が最も多いものとなっています。特に冬期に増加する傾向にあります。
3.自然毒による食中毒
植物や動物にもともと含まれる有害物質を摂取することによっておこります。
1.動物性・・フグ毒、貝毒
2.植物性・・毒キノコ、ジャガイモの芽(ソラニン)
4.化学物質による食中毒
有毒・有害な化学物質が食品や飲料水を介して体内に入ることによっておこります。重金属(鉛、カドミウムなど)、農薬などが原因です。
5.寄生虫による食中毒
寄生虫や原虫などが食品や飲料水を介して体内に入ることによっておこります。アニサキス(寄生虫)、クドア(寄生虫)、クリプトスポリジウム(原虫)などが原因です。
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