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企画展示「さがのテレビさがのラジオ ー佐賀から発信!ローカル放送の昭和史-」

最終更新日:

Saga Prefectural Government Archives

佐賀県公文書館

 

 

企画展示「さがのテレビさがのラジオ ー佐賀から発信!ローカル放送の昭和史-」

 

概要

企画展チラシ
 日の隈山(神埼市)に新しい送信所が設置され、佐賀の地から県民に向けて、UHF大電力による本格的なローカルテレビ放送が発信されるようになり50年(開催当時)。昭和期の佐賀県にテレビ・ラジオがどのようにして広まり、ローカル化を実現していったのか。その軌跡を、県に残る公文書を紐解きながらご紹介しました。(展示数21点)
【会期:令和元年11月27日~令和2年6月29日(※会期延長して開催)
 
【展示の構成】
一.ローカルラジオ創成期
二.普及促進への取り組み
三.テレビ放送局建設にむけて
四.UHFテレビ局誕生
 
 
 

主な展示資料紹介

NBCラジオ佐賀開局記念式典の様子

NBCラジオ佐賀開局記念式典の様子(県広報誌『けんみん』より)

(昭和3396日)

 県内の平野部では“電波銀座”と呼ばれるほど隣県の電波が飛び交っていたこと等もあり、昭和30年代に入っても、佐賀県には民間の放送局が存在していませんでした。

 鍋島直紹知事(当時)をはじめとする佐賀政財界の面々は、民間放送局の設置が県内産業・文化の発展に大きく寄与すると考え、昭和32(1957)年3月、民間放送局開設のための早期免許取得を求める陳情書を、田中角栄郵政大臣(当時)に提出。県内主要団体からの陳情も相次ぎ、翌年、NBCラジオ佐賀に予備免許が下ろされ、民放ラジオ局開局が叶いました。

 
 
八幡岳中継所道路建設の様子

八幡岳中継所道路建設の様子

(昭和3846月)

ローカルのテレビ放送局(NHK佐賀放送会館)建設実現にむけて、まずは難視地区を減らすため、昭和38(1963)年12月、唐津市等4市に跨る八幡岳山頂に中継所が設置されました。池田直知事(当時)は佐賀県の経済発展と文化向上のため、八幡テレビ局建設促進期成会会長を務め、八幡岳の観光地化も模索しつつ、中継所までの道路建設等に尽力しました。

 この中継所は、九州で初めてUHF(極超短波)の電波を使用しており、広い地域での電波状況を改善しました。

 
サガテレビ新局舎図面

サガテレビ新局舎図面

(昭和43年)

 民放テレビにおいては、昭和36(1961)年以降、3社が開局を申請するも認可が下りず、県内には長く民放局がありませんでした。

 昭和42(1967)年、郵政省はテレビの新局免許はUHFに限る方針を打ち出し、この年の10月に親局として民放18局を割り当てました。これに佐賀県も含まれており、佐賀放送株式会社(現・株式会社サガテレビ)が設立します。発起人には佐賀政財界の要人が名をつらねていました。

 県もこの動きに協力して県職員研修所建設予定地であった県有地(佐賀大学農学部跡地)を譲渡し、昭和44(1969)年4月、県内初の民放テレビ局が誕生しました。

 
 
関連展示

提供写真及び新聞記事等関連展示の様子

 この企画展では、NHK佐賀放送局、NBCラジオ佐賀、株式会社サガテレビ等の協力により、昭和20~50年代にいたる昭和の佐賀の放送史を辿ることのできる写真(複製)を多数展示しました。

 また、昭和44(1969)年3月15日付の佐賀新聞特集記事「UHF放送記念座談会」(A0サイズ拡大版)も展示。日の隈山(神埼市)山頂にテレビ送信所が開局したことにより、県民にむけての本格的なローカルテレビ放送が開始されたこの日の記事からは、当時の鮮明なUHF放送に対する県民の期待感やローカル放送強化にむけての熱い想いを読み取ることができます。

 
 
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