梅毒感染者が増加しています
佐賀県では、令和元年の梅毒感染者の届出数は26名となり、過去10年間で最多となっています。
また、全国的にも梅毒感染者が増加しており、平成25年の1228人から平成30年の7007人へと5年で5.7倍以上に増加しています。

梅毒に限らず、性感染症の予防を行い、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
なお、性感染症は、感染しても症状が出ないこともあるため、感染が疑われる場合や感染の不安がある場合は、保健福祉事務所や医療機関に相談し、検
査を受けるようにしましょう。(検査項目によっては、検査できない場合もありますので、必ず事前連絡をお願いします)
感染している場合には、パートナーも検査を受け、必要に応じて、一緒に治療することが大切です。
梅毒とは?
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによって体内に侵入し、全身に様々な症状が出る感染症です。
陰部に潰瘍が出来たり、リンパ節の腫れ、全身の発疹などの症状が出ますが、病気の時期により症状が異なり、無症状の時期もあります。
検査で早期に発見し、早期に薬物治療をすることで完治できますが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、脳や心臓に重大な合併症を引き起こすこともあります。
~先天梅毒~
妊婦が梅毒に感染すると、胎盤をとおして胎児に感染し、死産や早産を引き起こしたり、新生児死亡や先天奇形など胎児に重篤な異常をきたすことがあります。
近年、全国的にも梅毒感染者は増加しており、先天梅毒による感染者の増加が危惧されています。
妊婦健診の初期に梅毒検査が行われますが、検査陰性でもその後の妊娠経過中も感染予防に努めることが重要です。
予防方法は?
- 不特定多数の人との性行為を避けましょう。
- コンドームを正しく使用することが大切です。
⇒コンドームが覆わない部分で感染する可能性があるため、感染が疑われる場合は保健福祉事務所に相談し、皮膚や粘膜に異常があった場合は早めに医療機関を受診しましょう。
- 完治しても再び感染することもあるので、パートナーと一緒に検査・治療を行うことが必要です。
- 妊娠中の方は、妊婦健診をしっかりと受診し、その後の感染予防に努めましょう。
梅毒に関する相談・検査は各保健福祉事務所で実施しています。
梅毒は、発症と潜伏を繰り返すため、感染初期には症状は出ないこともあります。
感染の不安がある人は早めに梅毒検査を受けましょう。
検査は県内5ヶ所の保健福祉事務所で、HIV検査と同時に予約不要、匿名、無料で受けることができます。
検査に関することや梅毒などの性感染症について、お気軽に各保健福祉事務所へお問い合わせください。
(開庁日:土日祝日を除く平日8時30分から17時15分まで)
(1)検査場所及び連絡先
保健福祉事務所名 | 所在地 | 電話番号 |
佐賀中部 保健福祉事務所 | 佐賀市八丁畷町1-20 | 0952-30-1325 |
鳥栖 保健福祉事務所 | 鳥栖市元町1234-1 | 0942-83-3579 |
唐津 保健福祉事務所 | 唐津市大名小路3-1 | 0955-73-4186 |
伊万里 保健福祉事務所 | 伊万里市新天町122-44 | 0955-23-2101 |
杵藤 保健福祉事務所 | 武雄市武雄町昭和265 | 0954-22-2104 |
(2)検査日時
※検査については、『無料・匿名でHIV検査等を受けることができます』を御覧ください。
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