令和5年11月2日(木曜日)、佐賀県佐賀中部農林事務所の主催により「さがの山菜教室(秋編)」を開催しました。県では、中山間地域の活性化の推進に向けて、きのこや山菜等の特用林産物の生産拡大に取り組んでいます。教室には、山菜等に興味や関心のある方20名の参加がありました。
講師には、山菜アドバイザーの西 要子さんと森の香レストラン菖蒲ご膳代表の佐保 和彦さんをお招きしました。
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散策:山菜や野草の観察 | 講話:山菜や野草の説明 |
山間地の山菜畑まで林内を散策し、移動しながら道脇に自生している山野草の説明がありました。山菜畑では、春の山菜には春時期の写真が添えられ、秋時期の様子を観察していただきました。
観察会の後、菖蒲公民館を会場に屋内での講話を行いました。山菜や山野草などの写真を画面に映し、中山間地域の食文化や山野草等の名前の由来、物語などを踏まえながら説明がありました。また、事前に用意された山菜を参加者が自分で詰め合わせる「山菜ボックス」の作成を体験していただきました。
お昼には菖蒲ご膳で美味しい山菜ランチを食べてもらいました。使用された山菜等についての、健康に良い食べ方や効能等の説明に耳を傾けながら、山菜の味を楽しまれました。
参加者のアンケートの感想には、山野草を知ると知らないでは山歩きも楽しさが変わり新しい発見がある、天気もよくとてもリフレッシュできた、といった意見をいただきました。
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山菜ボックスを作成する参加者 | 山菜ボックス |
「山菜や野草」は、古来より人々の暮らしを支えてきた貴重な山の恵みで、佐賀の中山間地域では、四季を通じて大切な食文化として息づいています。
しかしながら、近年、モラルのない一部の方々による山菜の盗掘なども発生しております。
今回の山菜教室が、人の暮らしを支えてきた貴重な山の恵みのことを知るきっかけとなることで、地域の自然環境を守り、山の価値が高まる事ができればと考えています。