令和5年 9月1日 佐賀城本丸歴史館 企画学芸課
担当者 古川、秋山、谷頭
直通 0952-41-7550
E-mail:rekishikan@pref.saga.lg.jp |
テーマ展「石川九楊賞鑑精選 だれも知らない維新 副島種臣書」を開催します
副島種臣は文政11年(1828年)に藩校弘道館教諭・枝吉南壕の次男として佐賀城南堀端に生まれました。兄・神陽のもと佐賀尊王派で重きをなし、京都へ出奔し大隈重信らとともに大政奉還を進言しました。明治新政府では政治体制の確立に活躍し、外務卿としても名をとどろかせました。明治六年の政変で西郷隆盛や江藤新平らとともに政府を去ったあとは、一等侍講として天皇の寵愛を受けたものの、政府への関与は薄れました。しかし、新しい日本への理想は生涯ついえることはなく、その理想と挫折は書作品に結晶していると評されています。
本展では、明治期にとどまらず日本の書道史上に燦然とかがやく副島種臣の遺作から、書家・石川九楊が厳選した書作品を紹介します。明治初頭から晩年まで、制作時期ごとに3期にわけて作品を下記の通り展観し、その書を通して種臣が挑んだ「だれも知らない維新」への足跡をたどります。
記
1 会期 令和5年(2023年)10月6日(金曜日)~令和6年(2024年)1月14日(日曜日)
※以下の3期に分けて作品を公開します。
【前期】令和5年(2023年)10月6日(金曜日)~11月5日(日曜日)
【中期】令和5年(2023年)11月8日(水曜日)~12月10日(日曜日)
【後期】令和5年(2023年)12月13日(水曜日)~令和6年(2024年)1月14日(日曜日)
2 開館時間 9時30分~18時
3 休館日 令和5年(2023年)12月29日(金曜日)~令和6年(2024年)1月1日(月曜日・祝日)
※11月6・7日、12月11・12日は展示替えのため特別展示室のみ休室。
3 会場 佐賀県立佐賀城本丸歴史館 御小書院(特別展示室)
4 観覧料 無料
5 関連イベント
(1)特別講演会・第225回歴史館ゼミナール「だれも知らない明治維新」
ア 日時 令和5年(2023年)10月28日(土曜日)13時30分~15時
イ 会場 佐賀城本丸歴史館 外御書院
ウ 講師 石川九楊氏(書家・京都精華大学名誉教授)
エ 申込 令和5年(2023年)9月1日(金曜日)9時30分より当館ホームページ上(https://saga-museum.jp/sagajou/exhibition/limited/2023年07月00日4249.html)の専用フォームにて受付。先着200名(定員に達し次第受付終了)。
(2)第226回歴史館ゼミナール「全心の書」
ア 日時 令和5年(2023年)11月18日(土曜日)13時30分~15時
イ 会場 佐賀城本丸歴史館 外御書院
ウ 講師 福井尚寿(佐賀県立博物館・佐賀県立美術館館長)
エ 申込 不要
(3)第227回歴史館ゼミナール「よくみて蒼海 展示作品の楽しみ方 」
ア 日時 令和5年(2023年)12月23日(土曜日)13時30分~15時
イ 会場 佐賀城本丸歴史館 外御書院
ウ 講師 谷頭舞姫(本館学芸員)
エ 申込 不要
【参考】主な展示資料(予定)
(1)明治前期
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《五言絶句》(個人蔵) | 《読詩二十八首其十九》(個人蔵) |
(2)明治中期
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《禅語》(個人蔵) | 《杜甫曲江對酒句》(個人蔵) |
(3)明治末期
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《王維田園楽七首其三句》(個人蔵) | 《論語泰伯第八語》(個人蔵) |
【参考】特別講演会講師 石川 九楊(いしかわ・きゅうよう)氏 プロフィール
書家。京都精華大学名誉教授。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文学賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年東京上野の森美術館にて『書だ!石川九楊展』を開催。2024年には、市立伊丹ミュージアムにて『河東碧梧桐と石川九楊展』、上野の森美術館にて『石川九楊大全〈第1章〉言葉は雨のように降りそそいだ』、『石川九楊大全〈第2章〉表現の永続革命』、徳島県立文学書道館にて『源氏物語と日本古典文学—石川九楊展』、福井県ふるさと文学館にて『源氏物語—石川九楊展(仮称)』の開催が控えている。
添付資料