令和5年3月2日 産業政策課 商業担当 担当者 小柳、木原 内線 2122 直通 0952-25-7182 E-mail: sangyouseisaku@pref.saga.lg.jp |
産学官連携でDX!!佐賀大学と共同で調査した「DXが従業員と組織風土等に与える影響」についてお知らせします
佐賀県では、中小企業にDX (デジタルトランスフォーメーション)の取組を普及させることを目的とした、「佐賀県中小企業 DX フラッグシップモデル創出事業」を実施しています。
令和3年度に採択された合同会社KITSラインでは、デジタルを活用し倉庫業務、配送管理業務を中心に脱属人化・効率化に取り組み、対象業務に要する時間を約51%(1,080万円/年 相当)削減することに成功し、業務の生産性を大きく向上させました。
これに加え、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返す組織への変革を目指し、佐賀大学経済学部羽石(はねいし)研究室と連携して、DXが従業員と組織風土等に与える影響を継続的に調査しており、この度調査結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。
■調査結果の概要
○DXの取組により業務効率が「良くなった」「少し良くなった」と回答した従業員の割合が100%(2022年度)に達した
○個人属性診断において、自己成長意欲を示す数値が2021年度に比べ2022年度は約27%上昇し、自己信頼感と意欲が充実し、健康で前向きな従業員が増加した
○組織風土診断において、伝統性因子(※)の数値が2021年度に比べ2022年度は約16%上昇し、無用な圧迫感がなく、やりがいをもって活発に行動できる組織風土である傾向が強まった
※伝統性因子とは「得点が低いほど伝統的で封建的ともいえる組織の体質を示し、権威的な指導中心型の組織で、組織構成員の参加度の低い閉じた組織心理的特徴を表している。」
出所:佐賀大学経済学部経営学科 羽石研究室 学生グループ(経済学部4年生、青木裕大、白井竜海、林愛里) 卒業論文(2022年度)「DX推進過程で生じる従業員の意識変化と組織の在り方について~KITSラインによる2021年度からの継続調査~」より抜粋
<参考>合同会社KITSラインのDXの取組紹介
■ 動画(Youtube) https://www.youtube.com/watch?v=N-SIkdtSbPw
■ 佐賀県ホームページ : https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00383057/index.html