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OKADA-ROOM Vol.26の展示がスタートしました うららかなる時―花咲く春の洋画―

最終更新日:

記者発表ヘッダー


 令和5年(2023年)2月15日

県立美術館 学芸課

担当者 秋山

内線:3717 直通電話: 0952-24-3947

E-mail:hakubi@pref.saga.lg.jp

 

OKADA-ROOM Vol.26の展示がスタートしました うららかなる時―花咲く春の洋画―

佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠()()()()(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を検証してきました。

今回は、岡田三郎助を中心とした美術館の近代洋画コレクションより、早春にふさわしい作品を選りすぐって紹介する「OKADA-ROOM Vol.26 うららかなる時―花咲く春の洋画―」を開催します。

日本の裸婦像を代表する岡田の名品《花野》をはじめ、岡田がこよなく愛した長野県飯綱町の桃園を描いた《()()郷(たんかきょう)()》、満開の八重桜が瑞々しい山口亮一の《桜》、武藤辰平によるフランス絵画の模写《春(ミレー模写)》等々、館蔵の名品15点を展示します。

寒さが緩み、草木が芽吹く春。野山に色彩が戻り、冬を耐え忍んだ生命が再び賑わうこの季節は、いつの時代も変わらず私たちの心を高鳴らせてくれます。岡田三郎助を始めとした洋画家たちもまた、春の情景に大いに絵心を刺激され、パレットを携えて野山に赴き、あるいは梅や桜などの花々を愛でながら絵筆を振るいました。本展を通して、ぜひうららかな春の息吹を感じてください。

 

 

1 展覧会名称

OKADA-ROOM Vol.26

うららかなる時―花咲く春の洋画―

2 会   期

令和5年(2023年)2月11日(土曜日・祝日)~4月9日(日曜日)

3 開館時間

9時30分~18時

4 休館日

毎週月曜日

5 会 場

佐賀県立美術館 OKADA-ROOM

6 観覧料

無料

 

 ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、お客様にも入館時のマスク着用、アルコール消毒等の御協力をお願いしています。


岡田三郎助肖像写真
(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)

1869年(明治2年)、佐賀県佐賀町(現佐賀市)に旧佐賀藩士石尾()孝基(いしお・たかもと)の三男として生まれる。幼時に油絵に関心を持ち、のち洋画を学ぶ。黒田()清輝(くろだ・せいき)()久米()桂一郎(くめ・けいいちろう)()らとともに洋画団体「白馬会」を創立、東京美術学校の西洋画科の助教授に就任する。また文部省の留学生としてフランスに渡り、画家ラファエル・コランから穏やかで明るい色調の作風を学んだ。帰国後は東京美術学校教授として、官展の指導者として、後進の育成に力を注ぎ、1937年(昭和12年)、第1回文化勲章を受章した。

繊細優美な婦人像を多く描き「美人画の岡田」と呼ばれた。
 

出品作品

No.

作品名

作者名

制作年

材 質

所蔵等

1

花野

岡田三郎助

1917(大正6)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

佐賀県重要文化財

2

()()()

岡田三郎助

1933(昭和8)

油彩・カンヴァス

個人蔵(寄託) 

3

花の香(エスキース)

岡田三郎助

1903(明治36)頃

油彩・カンヴァス

個人蔵(寄託) 

4

天井画下絵

岡田三郎助

1906(明治39)

油彩・板

佐賀県立美術館

5

桃の林(大石田横山村)

岡田三郎助

1917(大正6)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

6

風景

岡田三郎助

1919(大正8)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

7

風景習作

岡田三郎助

1916(大正5)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

8

桃咲く頃

山口亮一

1926(大正15)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

9

山口亮一

1921(大正10)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

10

春雨

高木背水

1912(明治45)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

11

巴里郊外の春

御厨純一

1928(昭和3)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

12

北島浅一

1940-41(昭和15-16)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

13

春(ミレー模写)

武藤辰平

1933(昭和8)

油彩・カンヴァス

個人蔵(寄託) 

14

郊外早春

甲斐仁代

1948(昭和23)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

15

春日

古賀忠雄

1964(昭和39)

ブロンズ

佐賀県立美術館

 

岡田三郎助《花野》
岡田三郎助《丹霞郷》

岡田三郎助《花野》 1917(大正6) 油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 佐賀県重要文化財

岡田三郎助《丹霞郷》 1933(昭和8)

油彩・カンヴァス
山口亮一《桜》
武藤辰平《春(ミレー模写)》
山口亮一《桜》 1921(大正10) 油彩・カンヴァス
佐賀県立美術館

武藤辰平《春(ミレー模写)》 1933(昭和8)

油彩・カンヴァス


岡田三郎助アトリエ・女子洋画研究所 (県立博物館東側)写真

岡田三郎助アトリエ・女子洋画研究所(県立博物館東側)

岡田三郎助は、1908年(明治41年)から1939年(昭和14年)まで、現在の東京都渋谷区恵比寿で暮らし、制作に打ち込みました。自宅に隣接したアトリエは木造の洋風建築で、岡田の没後は洋画家の()永(つじ・ひさし)()が譲り受けました。辻家の人々により長年守られた後、佐賀県立博物館東隣に移築・復原され、2018年(平成30年)度から一般公開されています。2022年(令和4年)には、国の登録有形文化財に指定されました。

このアトリエで岡田の名作の数々が誕生し、またその一室は、彼が主宰した画塾「女子洋画研究所」の教室として使用され、数多の女性画家たちが巣立ちました。

御来館の際は、ぜひアトリエもあわせて御見学ください。
 


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