【ヤングケアラーを知っていますか】
〇ヤングケアラーとは
家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者のことをヤングケアラーといいます。
家族のために、本来大人が担うと想定されている家事や家族のお世話、また感情面のサポートなどを日常的に行い、責任や過重な負担を背負うと、自分のための時間が取れず、生活リズムや学業、友人関係などに影響が出てしまうことがあります。
ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であることや、本人や家族に自覚がないといった理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっています。
大切な家族のお世話や家事を家族のケアをしながらでも、こどもらしく生きる権利、自分らしく生きる権利を回復し、自身の持つ能力を最大限発揮できるような環境を整えていく、寄り添える社会を目指していくことが必要です。
【相談窓口について】
佐賀県では相談ダイヤルを設置しています。
大切な家族のお世話や家事などを担っているヤングケアラーの状態にあるこどもやその家族、
その周りにいる方からの相談を専門の相談員が聴かせていただきます。
〇学校の勉強や受験勉強などの学習面のこと
〇お友だち関係のこと
〇健康面の心配
〇進学や就職など将来のこと
〇今の気持ちをただ聴いてほしい
〇気になっているこどもや家庭がある
など、様々な気持ちや考えを大切にしながら、一緒に考えていきます。
一人で悩まず、ご相談ください。
◎佐賀県ヤングケアラー専門相談ダイヤル◎
電話:090-9717-0566
受付時間:毎週月・水・金 11時から18時(土日・祝日・年末年始を除く)
※相談無料
実施団体:認定特定非営利活動法人 スチューデント・サポート・フェイス(外部リンク)
(佐賀県補助事業)
【県内ヤングケアラーの実態把握の結果】について
「令和5年度佐賀県子どもの生活実態調査」を通じて行った県内ヤングケアラーの実態把握の結果は以下の通りでした。
今後、この調査結果も踏まえつつ、施策を検討していきます。
1 方法
「令和5年度佐賀県子どもの生活実態調査」における設問において以下の項目を設け、該当者の割合を調査
〔設問〕あなたは今までに、次のA~Hのようなことはありましたか。【複数回答】
(A~H略)
I 本来大人が担うと想定されている家事や家族のお世話をしなければならず、
そのことによって身体的精神的にきつさを感じたり、時間的余裕がなかったりする。
2 結果
|
小5 |
中2 |
高2 |
「あった」の回答数 a |
28人 |
18人 |
14人 |
有効回答数 b |
1,041人 |
943人 |
743人 |
割合 c=a/b |
2.70% |
1.90% |
1.90% |
※ 国「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(令和2年度及び令和3年度)結果
「世話をしている家族がいる」と回答した児童の割合
小6 6.5%、中2 5.7%、高2 4.1%
※ 「令和5年度佐賀県子どもの生活実態調査」について
(1)調査の対象
無作為に抽出した県内の小学校2年生の保護者、小学校5年生、中学校2年生、高校2年生の保護者及び児童
小学校2年生(保護者) 1,575世帯(回収 1,086世帯)
小学校5年生(保護者・児童) 1,607世帯(回収 1,081世帯)
中学校2年生(保護者・児童) 1,571世帯(回収 984世帯)
高校2年生(保護者・児童) 1,517世帯(回収 721世帯)
(2)調査期間
令和5年12月22日から令和6年1月19日