樫原湿原(佐賀県自然環境保全地域)

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【樫原湿原(かしばるしつげん)】佐賀県自然環境保全地域

標高590m、唐津市七山の山間地に位置し、豊富な湧き水で形成された樫原湿原(かしばるしつげん)は、九州有数の希少な動植物の宝庫であり、古くから地元の人々が関わり、守ってきた里山の自然環境です。
特に優れた自然環境を有する地域として県の「自然環境保全地域」に指定され、保全されています。
春のミツガシワ、夏のサワギキョウ、サギソウ、秋になるとマアザミやミミカキグサなど100種類を超える植物が次々と可憐な花を咲かせます。
この貴重な湿地を保全していくために、地域住民やボランティア団体等と県が協力して、野焼きや草刈り等、継続的な維持管理が行われています。

樫原湿原風景
◆見学時間:見学自由
◆駐車場:普通車47台、大型3台
◆所在地:佐賀県唐津市七山池原
◆湿原観察の注意
・動植物の採取は禁止です。
・ペットの同伴はご遠慮ください。
・地域内での飲食は禁止されています。
・マダニ、マムシ、スズメバチ等にご注意ください。
◆観察時の服装について
・自然界には様々な動物・植物が生息しています。安心安全に楽しむために、長袖や長ズボン、帽子の着用等、肌の露出を少なくしましょう。
◆アクセス等
  •  車:長崎自動車道佐賀大和インターチェンジから40分、
  •    西九州自動車道浜玉インターチェンジから40分
  •  JR:JR筑肥線浜崎駅からタクシー利用で40分
  •   ◎道路案内図 別ウィンドウで開きます(PDF:153キロバイト)
  •   ◎湿原案内図 別ウィンドウで開きます(PDF:125.5キロバイト)
 
★県では、樫原湿原の植生モニタリング・維持管理業務の一部を(有)熊本植物研究所に委託しています。
(有)熊本植物研究所による、樫原湿原の紹介ページは下記をご覧ください。
 日々の湿原管理の状況や、植物の開花情報、動植物の日々の様子が掲載されています。
 樫原湿原_湿原の自然と人々の関わり別ウィンドウで開きます(外部リンク)

サギソウ
ヒツジグサ
トキソウ
サギソウ
樫原湿原を代表する植物で、シラサギのような華麗な花びらが魅力的。花期 8月
ヒツジグサ
ひつじの刻(午後2時)に咲いて夕方しぼむことから名付けられました。3~5日の間、白い花を水面に咲かせます。花期 6月~11月
トキソウ
日当たりのよい湿地に生え、トキ色(薄紅色)の可憐な花を咲かせます。花期6月下旬
ミツガシワ
ハッチョウトンボ
モウセンゴケ
ミツガシワ
カシワのような葉が3つ、ついていることから名付けられました。3~4月が花の見頃です。
ハッチョウトンボ

日本で見られるトンボの中で最も小さな種類の一つ。水辺だけに生息し、オスは鮮やかな紅色が特長です。成虫は6月~8月に見られます。

モウセンゴケ

代表的な食虫植物の一つで、一葉に200本近い腺毛があります。花期 6月~8月


 ◎樫原湿原の花ごよみ

 

樫原湿原の一年

4月

 湿原の春の訪れを告げるミツガシワ、湿原周辺の森林ではヤマザクラの花がちらほらと咲き始めます。また、水の中ではニホンヒキガエルのオタマジャクシが活発に動き始めます。

 これから、湿原では様々な花が次々と咲き始め、湿原一面を彩ります。


湿原の風景
ミツガシワの花
4月の樫原湿原の様子ミツガシワ
ニホンヒキガエルのオタマジャクシ
ヤマザクラ
ニホンヒキガエルのオタマジャクシヤマザクラ
 

5月

 樫原湿原は新緑がまぶしい季節を迎えます。湿地のなかには、食虫植物であるモウセンゴケが鮮やかな赤色を帯びた葉を広げ、サワオグルマが黄色の花を咲かせ、また湿地の周辺をウマノアシガタが黄色い花で彩りをそえています。

  例年だと5月の下旬頃に、初夏の訪れを感じさせる「トキソウ」が咲き始めます。

 日当たりのよい湿地のあちらこちらに、淡い紅紫色の花を咲かせます。また、色々なトンボが辺りを飛び回り、カエルやハルゼミの声も聞こえてきます。

 
樫原湿原
トキソウの花
5月の樫原湿原の様子トキソウ(佐賀県絶滅危惧(1)類種)
  
モウセンゴケ
サワヒヨドリ
ウマノアシガタの花
モウセンゴケサワオグルマウマノアシガタ

7月

 梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。樫原湿原では夏を彩る花々が咲きます。標高600mに位置するため、平地より気温が5~6℃低く、冷涼な風が心地よい樫原湿原にぜひ訪れてみませんか。
カキラン
カキランの花
ニホンアマガエル
カキランカキランの花ニホンアマガエル
ユウスゲ
ハッチョウトンボのオス
ヒツジグサ
ユウスゲハッチョウトンボ(オス)ヒツジグサ
 

8月

 樫原湿原は1年で一番賑やかな時期を迎えます。

 湿原のあちこちに白い可憐なサギソウの花が咲きます。シラサギが羽を広げたような花の大きさはわずか2cm程度なので、ゆっくりじっくり探してみてください。

 サギソウやコバギボウシは一度咲くと数日咲いていますが、ユウスゲは夕方咲き始めて、次の朝には閉じてしまう一日花です。樫原湿原の花は開花時期が異なる花だけではなく、ユウスゲのように一日の時間帯によっても開花時間が違う花を数種類見ることができます。

 そのほか色とりどりの花々や多くの種類のトンボ等を見ることができます。 

湿原の様子
8月の樫原湿原の様子
コバギボウシの花
サギソウ
ユウスゲの花
コバギボウシサギソウユウスゲ


10月

 さわやかな季節になり、樫原湿原にも秋がやってきます。湿原のあちらこちらで秋を感じることが出来ます。

 湿原周辺に咲くアケボノソウの花は花びらが5枚に分かれており、黒点と黄緑色の斑紋が見られます。おもしろいことに黄緑色の斑紋は蜜腺になっており、アリなどの昆虫が蜜を求めてやってきます。

 ノダケはキアゲハ(蝶)の食草なので、この時期幼虫を観察することができます。しかし、キアゲハの幼虫を餌とするスズメバチが狩りにやってくるので、観察される方は十分ご注意ください。

 

樫原湿原の風景S
秋の樫原湿原の様子
アケボノソウ
ノダケの花
ツルリンドウの花
アケボノソウの花ノダケの花ツルリンドウの花

  

11月

秋も深まると、樹木から落ち葉がたっぷり落ちてきます。落ち葉はこのままにしておくと、湿地の栄養分となります。栄養がたくさん与えられると湿地は富栄養化し、植生が変化してしまいます。そうならないためには、人力による落ち葉かきの作業が不可欠です。
晩秋の樫原湿原
ボランティアによる落ち葉かき

ボランティアによる落ち葉かき作業


1月

 冬は道路が凍結等するため、行くことができる日が限られますが、時折、一面の雪景色が見られるチャンスが訪れます。

積雪の樫原湿原
積雪の樫原湿原2


 

3月

 早春の2月~3月にかけて野焼きが行われます。古くから、地域住民によって実施され、湿原を維持するには、欠かすことのできない作業です。

 晴れた日が数日続き、枯草がよく乾燥した状態で行わなくてはなりません。風が強ければ中止し、事故のないよう注意を払いながら行われます。

野焼きの様子
野焼きの様子2



 


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