4月
湿原の春の訪れを告げるミツガシワ、湿原周辺の森林ではヤマザクラの花がちらほらと咲き始めます。また、水の中ではニホンヒキガエルのオタマジャクシが活発に動き始めます。
これから、湿原では様々な花が次々と咲き始め、湿原一面を彩ります。

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| 4月の樫原湿原の様子 | ミツガシワ |

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| ニホンヒキガエルのオタマジャクシ | ヤマザクラ |
5月
樫原湿原は新緑がまぶしい季節を迎えます。湿地のなかには、食虫植物であるモウセンゴケが鮮やかな赤色を帯びた葉を広げ、サワオグルマが黄色の花を咲かせ、また湿地の周辺をウマノアシガタが黄色い花で彩りをそえています。
例年だと5月の下旬頃に、初夏の訪れを感じさせる「トキソウ」が咲き始めます。
日当たりのよい湿地のあちらこちらに、淡い紅紫色の花を咲かせます。また、色々なトンボが辺りを飛び回り、カエルやハルゼミの声も聞こえてきます。

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| 5月の樫原湿原の様子 | トキソウ(佐賀県絶滅危惧(1)類種) |
7月
梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。樫原湿原では夏を彩る花々が咲きます。標高600mに位置するため、平地より気温が5~6℃低く、冷涼な風が心地よい樫原湿原にぜひ訪れてみませんか。
8月
樫原湿原は1年で一番賑やかな時期を迎えます。
湿原のあちこちに白い可憐なサギソウの花が咲きます。シラサギが羽を広げたような花の大きさはわずか2cm程度なので、ゆっくりじっくり探してみてください。
サギソウやコバギボウシは一度咲くと数日咲いていますが、ユウスゲは夕方咲き始めて、次の朝には閉じてしまう一日花です。樫原湿原の花は開花時期が異なる花だけではなく、ユウスゲのように一日の時間帯によっても開花時間が違う花を数種類見ることができます。
そのほか色とりどりの花々や多くの種類のトンボ等を見ることができます。

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| 8月の樫原湿原の様子 |
10月
さわやかな季節になり、樫原湿原にも秋がやってきます。湿原のあちらこちらで秋を感じることが出来ます。
湿原周辺に咲くアケボノソウの花は花びらが5枚に分かれており、黒点と黄緑色の斑紋が見られます。おもしろいことに黄緑色の斑紋は蜜腺になっており、アリなどの昆虫が蜜を求めてやってきます。
ノダケはキアゲハ(蝶)の食草なので、この時期幼虫を観察することができます。しかし、キアゲハの幼虫を餌とするスズメバチが狩りにやってくるので、観察される方は十分ご注意ください。
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| 秋の樫原湿原の様子 |
11月
秋も深まると、樹木から落ち葉がたっぷり落ちてきます。落ち葉はこのままにしておくと、湿地の栄養分となります。栄養がたくさん与えられると湿地は富栄養化し、植生が変化してしまいます。そうならないためには、人力による落ち葉かきの作業が不可欠です。

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| ボランティアによる落ち葉かき作業 |
1月
冬は道路が凍結等するため、行くことができる日が限られますが、時折、一面の雪景色が見られるチャンスが訪れます。
3月
早春の2月~3月にかけて野焼きが行われます。古くから、地域住民によって実施され、湿原を維持するには、欠かすことのできない作業です。
晴れた日が数日続き、枯草がよく乾燥した状態で行わなくてはなりません。風が強ければ中止し、事故のないよう注意を払いながら行われます。