消費者庁が、厚生労働省「人口動態調査」の調査票情報を入手・分析したところ、平成22 年から平成26 年までの5年間で、0歳児の就寝時の窒息死事故が、160 件(不慮の事故死全体(502 件)の32%)確認されました。
窒息事故の防止のため、できるだけベビーベッドを使用し、子どもが払いのけられる子ども用の軽い掛け布団や、顔が埋まらない固めの敷き布団や枕を使うなどの注意が必要です。また、1歳になるまでは、寝かせる時はあお向けに寝かせましょう。
【0歳児の就寝時の窒息死事故の状況】
・顔がマットレスなどに埋まる
・掛け布団等の寝具が顔を覆う・首に巻き付く
・ベッドと壁の隙間などに顔が挟まれる
・ベッドからの転落に起因する窒息
・家族の身体の一部で圧迫される
・ベッド上の衣類やクッション等で顔を覆われる など
乳幼児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)とは、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく睡眠中に突然死亡してしまう病気です。死に至る原因が分からない病気で、窒息などの事故とは異なります。平成27 年度には96 名の赤ちゃんがSIDS で亡くなっており、乳児期の死亡原因の第3位となっています。
厚生労働省によると、SIDSの予防方法は確立していませんが、1歳になるまでは、寝かせる時はあお向けに寝かせることにより、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。
厚生労働省ホームページ