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飼い犬を登録し、予防注射を受けましょう

最終更新日:
 

狂犬病とは




予防接種を受ける犬

狂犬病ウイルスを保有する犬、猫及びこうもりを含む野生動物にかまれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からウイルスが侵入する事などによって発症する感染症です。

 すべての哺乳類に感染することが知られており、もちろん人も例外ではありません。人も動物も発症するとほぼ100%死亡することもあり、世界では年間おおよそ5万9千人の人が亡くなっています。そのうち、6割の方がアジア地域で亡くなっており、その主な感染経路は狂犬病にかかったイヌとされています。(2017年推計)

 イヌからの感染の場合、咬まれた部位から唾液に含まれるウイルスに感染、潜伏期間は人の場合1~3か月、犬の場合は2週間~2か月程度です。

 人では、感染後(犬に咬まれた後)にワクチンを接種することで発症を防ぐことも出来ますが、犬に予防注射を受けさせることが最も有効な予防策とされています。

 

狂犬病予防法とは

昭和25年、狂犬病の発生の予防、まん延の防止及びこれを撲滅することで公衆衛生の向上と公共の福祉の増進を図ることを目的として制定されました。狂犬病予防法により、飼主には市町への犬の登録と狂犬病予防注射が義務付けられています。犬の飼育状況を把握して狂犬病が発生した際に迅速な対策を講じるとともに、狂犬病の流行と人への感染を防ぐためです。

生後91日以上の犬は、各市町に登録し、毎年必ず狂犬病予防注射を受けさせてください。また登録や注射後は犬の鑑札注射済票が交付されますので、必ず犬に装着してください


 

狂犬病予防注射の接種場所

犬散歩

お近くの動物病院で受けることができます。また、毎年4月から6月の期間は、犬を登録されている方へ、各市町から集合注射の案内が来ますので、お近くの公民館など指定の会場で注射を受けてください。

まだ犬の登録が済んでいない方は、各市町の担当課にお問い合わせください。

 

鑑札・注射済票の装着について

犬の登録や狂犬病予防注射の手続きはお住まいの市町で行っています。

手続きをすると、犬の登録をした際には「鑑札」、狂犬病予防注射の接種を受けた際には「注射済票」が交付されます。この鑑札と注射済票は、登録された犬もしくは狂犬病予防注射を受けた犬であることを証明するための標識ですので、飼い犬に着けておかなければなりません。鑑札には登録番号が記載されています。もしも飼い犬が迷子になっても、装着されている鑑札から確実に飼い主の元に戻すことができます。

                   犬の鑑札(佐賀市)        佐賀市注射済票

                 犬鑑札(佐賀市)               注射済票(佐賀市)


鑑札・注射済票の装着方法の例

          • 結束バンドで固定する ⇒ 詳しい装着方法はこちら 新しいウィンドウで(124KB; PDFファイル)
          • 金属製のリングで装着する
          • 市販の専用ケースを利用する

    金属リングによる装着イメージ

  

海外へ渡航される方へ(ご注意下さい)

 日本国内では、昭和32年(1957年)の動物での事例を最後に狂犬病の発生はありません。しかし、外国で犬に咬まれた後に帰国して発症後死亡した事例が昭和45年に1件、平成18年に2件、令和2年1件発生しており、渡航先で充分注意する必要があります。

また、平成25年には、日本と同じく50年以上発生がなかった台湾でも狂犬病が発生しています。 

      • 海外旅行先では不用意に犬を触らないようにしてください。
      • 狂犬病の発生が多い東南アジアや中国などでは、特に注意してください。
      • 海外で犬に咬まれた場合は、すぐに医療機関で治療を受けるようにしてください。
      • 渡航前に日本で予防注射を受けることもできますので、詳しくは各医療機関にご相談ください。
      •  狂犬病の予防接種可能な医療機関については、厚生労働省検疫所ホームページ別ウィンドウで開きます(外部リンク)で確認できます。

 

       狂犬病の発生状況
  


平成25年7月台湾で狂犬病が発生しました

台湾は、日本、オーストラリア、ハワイなどと並び、狂犬病が発生していない世界でも数少ない地域の一つでしたが、平成25年7月16日に台湾行政院農業委員会が、「野生のイタチアナグマ(イタチ科)が狂犬病に感染していたことを確認した」と発表したことにより、台湾は狂犬病発生国となりました。

※ イタチアナグマは平成15年以降、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で、すべての国から日本への輸入を禁止しています。

  

我が国における発生状況

  1953年 1954年 1955年 1956年1970 年2006年  2020年
 死亡者数
 3人 1人 0人 1人 1人(※1) 2人(※2) 1人(※3)
 犬の発生数 176頭 98頭 23頭 6頭 発生なし 発生なし 発生なし
※1 ネパールを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。

※2 フィリピンを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。
※3 フィリピンで犬に咬まれ、入国後発病、死亡した輸入症例。


  狂犬病は発症すると動物も人も100%死亡する恐ろしい病気です。

   【備えあれば、憂いなし】 


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