脳脊髄液減少症とは
脳や脊髄は「硬膜」という膜に覆われており、硬膜と脳・脊髄との間は「髄液」という液体で満たされています。
「脳脊髄液減少症」は、交通事故やスポーツ障害などによる頭部や全身への強い衝撃を受けることで硬膜に穴があき、脳脊髄液が慢性的に漏れ続けることによって、頭痛、めまい、思考力低下、うつ症状、倦怠感等の様々な症状が出る病気と考えられています。
この疾患については、医学的な解明が進められている段階であり、いまだ定まった治験や治療方法が確立していません。国においては、平成19年度に研究班が発足しており、本疾患の診断・治療の確立に向けて、研究が行われています。
脳脊髄液減少症の治療法のひとつに「硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)」があります。これは、脳脊髄液が硬膜から漏出している場合に、患者から採取した血液を硬膜の外に注入し、漏出を止める治療法で、平成28年4月から保険適用になりました。
県内医療機関の治療実施状況 (平成26年12月15日現在)
医療機関名 |
所在地 |
電話
番号 |
担当診療科目 |
ブラッドパッチ療法の実施 |
診療日時 |
留意事項 |
佐賀大学医学部附属病院 |
佐賀市鍋島五丁目1-1 |
0952-31-6511 |
麻酔科ペインクリニック |
○ |
火 |
木 |
9時
~11時 |
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(ご利用上の注意)
- 受診にあたっては、必ず事前に医療機関にお問い合わせください。
- 治療法については、担当医師とよくご相談ください。