マダニが媒介する感染症には重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、つつが虫病、日本紅斑熱などがあり、佐賀県でも毎年患者が確認されています。
<マダニとは>
マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でも見られます。広くアジアやオセアニアに分布しますが、日本でも全国的に分布しています。
<マダニ (吸血前):体長約3~4mm> <マダニ(吸血後):成虫で約1cm>
※マダニは吸血すると形も大きさも変わります。 (2枚ともに山口県撮影)
県民の皆様へ
<予防策>
マダニに咬まれないことが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要です。
草むらや藪などダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。
また、屋外活動後は入浴し、マダニに咬まれていないか確認してください。特に首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。 ※イラストを参考に、暑くても長袖、長ズボン、長靴等を着用しましょう。
なお、このマダニは、通常、家庭内に生息するダニ( 食器等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウダニ)とは種類が異なります。
<マダニに咬まれた場合>
吸血中のマダニに気がついた場合は、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合には、医療機関を受診してください。
啓発ツール
ダニ対策に関する啓発ツールとして、ポスターが作成されていますので、ご活用ください。