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オニオコゼ (佐賀のさかな/玄海版)

最終更新日:

 オニオコゼの写真 

オニオコゼ オニオコゼ科   学名 : Inimicus japonicus 英名 : Devil stinger

 

地方名 (方言) : オコゼ、オグシ

主な漁場 : 玄海沿岸一円の砂泥域

  ■漁期と主な漁法 : 周年 (盛期47)【刺網、小型底びき網】 

 

カサゴの仲間で、本州の中部以南から朝鮮半島、台湾、南シナ海まで広く分布し全長25cmに達する。

内湾から水深200mまでの砂泥底に生息するが、浅場のものは黒褐色、深場のものは赤や黄色の鮮やかな色をしている。背びれの棘 (とげ) には毒があり、刺されると激痛に苦しむ。

大きな胸びれを交互に動かし海底付近をガザゴソと泳ぎ、動きは極めて鈍く、普段は砂をかぶって目と斜め上を向いた口だけを出して周囲をうかがっている。しかし、そこに小魚やエビなどの獲物が通りかかれば、大口を開けて一気にのみ込む。

産卵期は6~7月である。オスはやや小型 (14~15cm) で成熟し、この時期には両目の縁から口元にかけて黒く色づき、タヌキのような顔つきになる。通常2~3尾のオスがメスを追い、体を密着させ水面へ追い上げるようにして体を激しく震わせ放卵、放精を行う。

古くから日本各地に多くの伝説を持つ魚で、やきもち焼きの醜女と言われる山の神が不細工なオコゼの顔を見て、「自分より醜い生物がいる」と喜び、山を荒らさなかったという言い伝えから、猟師が山には入る時、山の神にオコゼの干物を備える習慣があったそうである。

その醜悪な面構えとは裏腹に、極めて味の良い魚で、淡泊で引き締まった白身の肉は刺身、みそ汁、ちり鍋、唐揚げ等にして最高である。

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