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知事インタビュー (左藤防衛副大臣の訪問を受けて)

最終更新日:

平成26年10月6日 知事インタビュー(左藤防衛副大臣の訪問を受けて) 


 

 

質疑応答:佐賀空港の自衛隊使用要請関連

○記者
 きょう、副大臣から直接御説明を受けて、今、説明を受けて満足か不満足かとまでは言いませんけれども、今どういったふうに感じて、説明十分だったとか、不十分だったとか、どういうふうに思われていますか。
○古川知事
 まず、この台風の中、押して来ていただいたということについては評価をしたいと思っています。
 それと、私のほうとしては、何か具体的なものを持ってきていただかなければ、ただ単に御挨拶で終わるということはもったいないと思っておりましたので、その意味では、我々が前々から求めておりました飛行回数、飛行ルート、これについて具体的に示していただいたというのは、これで協議をする材料が一つそろったなというような印象を持ちました。その意味では、私どもとしては、来ていただいただけのことはあったと思っています。
○記者

 きょうの説明を受けて、知事の中での理解はどの点が深まったとかありますか。
○古川知事
 いくつかありまして、1つは、まず、きょうお示しいただいた飛行ルートや飛行回数をさらに具体的に日中はどうなのか、夕方、夜がどうなのかとか、そういったところも含めて防衛省のほうでそれをもとにして細かな分析をしていただいた上で、住民生活を営んでおられる方々に対して、どれだけの影響が出てくるのかというものをつくっていただくことになります。それはそちらのほうにお願いしますねということが確認できたということはよかったと思っています。
 それともう1つ、ざくっとした話ではありましたけれども、騒音について、民間航空機並み、あるいはそれ以下ぐらいのレベルであることが示されたこと、それと、ノリの関係者の方からもよく、私も伺っております、この防衛関係の機材が来ることによって、排煙などがノリに影響するんではないかということ、これらについても防衛省としては、それは高度が一定保たれているということもあって、影響しないと考えているということについて答えがあったと。こうしたところは、これまで私どもがお尋ねしていたことに対する一つの現時点における答えだと思っているところでございます。
 今の段階で、私どもとして100%の答えと思っているわけではございませんが、基本的な考え方が示されましたので、それをもとにして、これから具体的な協議というものを進めることができたという点は評価できるかと思います。
○記者

 それじゃ、年間1万7,000回、1日60回程度という飛行回数なんですけれども、お聞きになった率直な感想はいかがですか。
○古川知事
 国内のほかの空港を見ていましたので、それから見ると、那覇空港が大体それぐらいだったと思っておりました。那覇空港に聞きに行ってもらったときにも、回数がそれだけあるからということで何か空港の運営に管理が生じているということはないよというお話だったと思っておりましたので、この数字そのものは、ほかの空港に比べて、何か断トツに高いとか、そういうものではないなという印象は持ちましたが、大事なのは、具体的にどういう運用がされるかということだろうと思いますし、私どもが那覇空港と同じぐらいだから大丈夫ということを言うわけにはいきませんで、ただ、回数だけしかわかっておりませんので、那覇空港と佐賀空港では空港の大きさも、いろんな意味での容量なども違いますので、管制の仕方も違いますし、だから、那覇空港があるから大丈夫というふうなことにはならないだろうと思っておりまして、佐賀空港の持つ今の体制などを前提にしたときにどうなのかということをこれから私どもとしては防衛省にしっかり検証をしていただきたいと思っています。
○記者

 今後についてなんですけれども、今、知事もおっしゃいましたが、防衛省側に民間空港への影響について立証してほしいという宿題を投げかけられまして、あともう1点、ペルシャ湾の事故についても情報提供を。これが進まないと県としては何とも言えないだろうと。
○古川知事
 いや、あれはちょっとどういう事故か、そもそもわかりませんし、その事故、あれをちょっと何と言うのか、事故、少なくとも1人の人命を失っておりますので、アクシデントというのかインシデントというのかわかりませんが、何らかの形で事象としては米軍も捉えていると思うんですが、ティルト・ローター機の性能やオペレーションに起因するのか、何に起因するのかも全くわかりませんので、現時点ではそれがわからなければどうこうできないということは考えておりません。
 ただ、ティルト・ローター機、なかんずくオスプレイについて、安全についての不安というものが一般的にある中で、数字を示して大丈夫ですよということをお示しになっている中で今回のことが起きてますから、それらについては、やっぱり一般の方々にわかるように説明をしていただく必要はあると思っています。
○記者

 先ほど知事の中で、材料が1つそろったという印象だということですけれども、しかし、100%だとは思っていない、議論する材料としては。あと、どういう部分が示されれば、さらに検討が進むということでしょうか。
○古川知事
 100%だと思っていないと申し上げたところの部分は、済みません、言葉が足りなかったかもしれませんが、今回いただいた、例えば、高いところを飛んでいるから排煙の部分は大丈夫だと思いますよということが口頭でお話があったわけでありますけれども、本当にそういう理解でいいのかどうかということなどは、私どものほうにもいろんな水産関係や環境関係の専門家もおりますので、そういった彼らの意見などを聞いて、本当にそういう理解でいいのかどうかということも確認しなければいけないと思いますし、きょうのようなお話を現場の漁民の方などがお聞きになって、ご理解、ご納得いただけるのかといったことも課題としては残っているということでございます。
 このほかというか、私どもとして大きく残っていると思っているのは、きょう示されたのはあくまでも客観的な数字の回数と飛行ルートでありまして、それが、例えば、同じ1回でも、昼間の時間帯に飛ぶのと夜に飛ぶのとでは住民生活に与える影響が違います。そういったことを前提にして、具体的にどういうふうに飛んだときに住民生活にどれだけの影響があるのかという作業がこれから出てくるはずでございます。少なくとも、私どもが新しく何かやろうとするときにはそういうことをいたしますので、それが出てこないと住民の方から見ると、本当に自分たちの生活にどれだけ影響があるのかということについてのご判断は難しいのではないかと考えております。
○記者

 その中で、今回聞かされた飛行ルートと言われるものは、場周範囲ですかね、あのたかだか数キロ四方だと思うんですけれども、じゃ、そこを出た後、佐世保に行くときどこを飛ぶのかとか、例えば、皆さん不安に思っていらっしゃるのは、例えば、小城の上の飛ぶんじゃないかとか、その先の基本的なルートは全く示されていないという不満というのは知事の中ではおありですか、その先というのは。
○古川知事
 基本的に住民生活に影響を与えるというのがどういう状況なのかといえば、1つは空港に近づけば近づくほど離発着の回数というか、その影響の回数は増えるわけでありますから、騒音というものについてはどうしても近くのところの方が関心を持たれることになるだろうと思います。また、一般論でありますけれども、その航空機というものは、固定翼であれ、回転翼であれ、一般的には飛んでいる最中に何か起きるということは余りなくて、多くの場合、事故は離陸、あるいは着陸のときに、よくセブンイレブンなどと申しますけれども、そういったときに起きています。ということを考えると、付近にお住まいの方々は、自分たちの家の近くで事故や不具合などが発生していくのではないかということを不安に思われると思います。その意味で、空港の周辺でどのような飛行ルートをとるのか、どのような飛行形態をとるのかということについて、私どもは近くの住民の方々が理解されるのかどうかということで非常に関心があるということでございますが、一方で、ある一定の上空に達して、水平飛行なり何なりに達したとすると、実はそこの部分は、私ども現時点でも防衛省の機材、あるいは一般の民間機などがどのように飛んでいるのかということについては知る立場にはございません。そこの部分まで私どもが見なくてはいけないというところまでにはならないのではないかと思っております。
 ただ、いろんなことで不安に思っておられる方がいらっしゃるのは事実ということでございましょうから、そういう方々に対しては、きちんと説明をすることで大丈夫だからという気持ちになっていただくという努力を、そこは防衛省にしていただくべきだろうと思っておりまして、私どもが少なくとも説得する話ではないと思っておりますので、そういう理解を得る努力もしていただければよろしいのではないかと思います。
○記者

 済みません、米海兵隊について1点いいですか。
 きょう、知事の質問に対して、副大臣からは基本的には訓練移転だと考えている。まだ協議中だということでしたけれども、そのお話を聞いて、知事の受けとめをお願いします。
○古川知事
 ようとわからんやったですね。今までの防衛省の高官の方の説明が私どもが直接聞いたことも複数回ありますし、一方で、いろんな報道などで示されているのが、いつも全く同じようなニュアンスではなかったと思うもんですから、きょう確認をしたかったわけでありますけれども、直接、私が左藤副大臣にお尋ねをして直接いただいたお答えの印象からいうと、訓練移転についてはよくわかりましたけれども、それ以外に全くないのかということについては、よくお答えの趣旨がわからなかったので、もう一遍自分の中で、また、ほかのところにも行っていろいろ話されていると思いますので、そういったところを含めて総合的に見てみたいと思います。
 ただ、米軍が相手の話なので、訓練移転のことについても、現時点で米軍と話がついているというわけではないと私も思っておりますし、そのほかに具体的にどういうことをこれから米軍と話をするのかについては、何も決めていないということをおっしゃろうとしていたのかなという気もしているところでございまして、これらについては、相手のあることなので、事前にとか交渉中にという話をすることが難しいということは一定理解はするものの、とにかくわかれば言える範囲でということにはなってしまうんですけれども、しっかりお話はしていただきたいなということを思っています。
○記者

 関連で。米軍の利用形態がわかるまでは了解の判断はできないということですか。
○古川知事
 米軍が──だから、1個確認したのは、前々から問題になっている普天間基地の移設に当たるのかどうかということについては、それは明確にありませんというお答えでありましたので、少なくとも普天間基地の移設というものではないだろうという前提には立っているのかなと思っております。
 ただ、じゃ、その中でどのようなことがあり得るのかということが、全くもってわからない状態で何らかの判断ができるのかというのは、今のところはわからないなと思っています。どういうプロセスでどういう条件がそろったら判断するのかということを私どもが現時点で明確に決めているわけではございませんのでわかりませんが、できる限りその材料は示していただきたいとは思っています。
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