セアカゴケグモ(特定外来生物)について
特定外来生物に指定されているセアカゴケグモは、貨物や自動車等の移動より生息域がに国内に広範囲に拡大しており、
佐賀県内でも東部(鳥栖市、吉野ケ里町、佐賀市など)を中心に定着が確認されています。
もしセアカゴケグモを疑う個体を見つけた場合は、下記を参考に駆除にご協力ください。
1 生態や特徴について
・オーストラリア原産で主に熱帯、亜熱帯地域に生息しています。
・メスは、体長0.7~1.0cm、寿命2~3年、有毒です。
(オスは、体長0.4~0.5cm、寿命6~7ヶ月、無毒)
・日当たりがよく暖かいところで、餌となる昆虫が多いところを好みます。
・コンクリート建造物や器物などのあらゆる窪みや穴、裏側などで発見されます。
・餌はアリ、ワラジムシ、カメムシ、ハサミムシ等の小型昆虫などです。
・おとなしい性格で攻撃性は低く、積極的に人を襲うことはありません。
・全国の港湾地域又はそれに隣接する地域で多く確認されています。
・貨物などに営巣しているクモが人為的に運ばれることにより、生息域が広がっていると考えられます。
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セアカゴケグモ(メス)
(写真提供:愛知県衛生研究所)
セアカゴケグモのメスは全体がやや光沢感のある黒色をしており、腹部背面に目立った赤色の縦筋があります。
【1目盛=1mm】
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2 駆除方法
〇 駆除作業をするときは、必ず手袋をしてください(メスは有毒のため、素手は厳禁)。
〇 市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)をクモに直接噴霧するか、靴などで踏みつぶしてください。
死骸はビニール袋などで密閉し、燃えるゴミとして処分してください。
〇 卵のう(クモの卵)を見つけた場合は、ビニール袋などに取って靴で踏み潰したあと、燃えるゴミとして処分してください。
(卵のうには、殺虫剤の効果がほとんどありません)
3 万が一、咬まれてしまった場合
すぐに温水や石鹸水などで洗い流し、咬まれた部分を水や氷などで冷やしてください。
その後、できるだけ早く医療機関を受診してください。
(咬まれた場合に出る恐れのある症状)
・針で刺されたような痛みを感じる、咬まれた部分が腫れる、赤くなる。
・時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などが継続することがある。
・悪化すると、多量の汗をかいたり、さむけ、はき気などがあらわれることもある。
・通常は、数時間から数日で症状は軽減する。
4 その他(留意事項等)
・生息しそうな場所(空調室外機の裏、側溝の網など)は、こまめにクモの巣を取り払うなど清掃しましょう。
また、清掃の際は軍手などの手袋、靴を着用しましょう。
・不用意に側溝等の隙間に手を入れないようにしましょう。