第60回九州地区治山林道研究発表会において、伊万里農林事務所管内でのICT施工について発表を行いました。
【日時】 令和7年10月31日(金曜日)
【場所】 メディキット県民文化センター
【参集】 林野庁、九州森林管理局、九州各県の治山林道担当者(250名)
この発表会は、九州地区における治山林道事業の調査研究の発表を通じて、技術の研鑽・情報交換を行うことを目的に開催されています。
発表課題は、治山区分10件、林道区分4件でした。内容は、残存型枠、災害調査活用事例、三次元点群技術・ICT施工などの多岐にわたるものでした。
今回、佐賀県の代表として、当事務所の林務課職員が発表を行いました。
【発表者】林務課 技師 喜多 翼
【課 題】林道烏帽子岳線でのICT施工が出発点になる
【概 要】 全国では、建設生産プロセスの抜本的な生産性向上及び現場での労働災害の削減を目指すために、ⅰ-Constructionが推進されています。
今回、令和6年度の工事において、同時期に2箇所で、ICT施工「標準型」を行いました。
「標準型」とは、測量から工事完成までの取組です。
・3次元起工測量
・3次元設計データ作成
・ICT建設機械による施工
・3次元出来形管理
・3次元データの納品
ICT施工を進める過程で、現場での問題も発生しましたが、施工会社による工夫で予定どおり工事を完了できたことから、その内容につい て報告を行いました。
工事を施工していくうえで、最も求められるものは、ゼロ災害であり、ICT施工によって、安全が格段に増すことが実証できました。
これからは、工事現場での人工衛星の受信状態に応じたICT施工も実施できます。
林道工事においてのICT施工は、安全、品質及び作業効率という点で有効なツールです。
