担当課の回答(令和7年9月30日)
佐賀空港の自衛隊使用要請への対応にあたっては、防衛省からの説明をそのまま受け入れるのではなく、オスプレイの安全性、生活環境、漁業・農業への影響など、様々な観点から検討を行い、平成30年9月に「佐賀空港の自衛隊使用要請に関する論点整理」を取りまとめ、公表しています。
そして、この論点整理の中で、「低周波音による生活環境への影響」についても、防衛省からの説明に対し、県として行った検討結果等をまとめています。
 防衛省からの説明概要は以下のとおりです。
・低周波音については、環境省による環境基準が定められていない。特に、航空機から発生する低周波音による影響については、調査研究の過程にあり、
 個人差や建物の状態による差が大きい。
・防衛省においては、普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に基づき、航空機から発生する低周波音の影響について、代替施設の供用後に事
 後調査を実施する。
・低周波音の影響については、飛行経路、機種及び距離などの様々な要因や個人差、建物の状態によっても影響の出方に差があり、対応も個々に異なるこ
 とから、環境影響の回避・低減の検討については、事前の環境保全措置を講ずることは難しく、個別に対応する必要があるため、事後調査において低周
 波音の測定及び聞き取り調査を実施し、どのような影響があるかを把握するとともに、必要に応じて、建具のがたつき防止等の対策を検討し、適切に対
 応する。
 上記の説明を踏まえ、県は、「低周波音については、基準値や評価方法が定められていないことから、現時点で、オスプレイ等の自衛隊機の低周波音による生活環境への影響について評価することはできない。」との整理を行っています。
 県としては、現時点でオスプレイの低周波音による生活環境への影響について知見を持ち合わせていませんが、防衛省の対応も含め、状況を注視していきます。