ウエルシュ菌による食中毒が発生しました 最終更新日:2025年8月29日 令和7年8月29日生活衛生課 食品安全衛生担当担当者 天草、荒木内線:1862、1866 直通:0952-25-7077E-mail:seikatsueisei@pref.saga.lg.jp ウエルシュ菌による食中毒が発生しました 県内の特別養護老人ホームから、複数の入所者に下痢の症状がみられる旨の連絡があったことを受けて調査を実施したところ、当該施設で調理・提供された食事を原因とするウエルシュ菌による食中毒と本日8月29日(金曜日)に断定しました。 患者は全員、快復しています。 ウエルシュ菌による食中毒は、給食施設で起きることが多く、カレーやスープなどを大量に加熱調理し、そのまま長時間放置したことで発生した事例がありますので、別添資料を参考に食中毒予防に心がけてください。記 1 調査内容 (1)発生日時(初発) 令和7年8月23日(土曜日) 午後8時頃 (2)原因施設 所在地 佐賀市諸富町大字諸富津209番地3 屋 号 特別養護老人ホーム福壽園 営業者 社会福祉法人福壽会 代表取締役 松下 和德 (3)原因食品 令和7年8月23日(土曜日)に当該原因施設が調理提供した食事 (4)病因物質 ウエルシュ菌 (5)摂食者数 113名(当該施設81名、グループホーム18名、デイサービス14名) (6)患者数 39名 男性 11名 60歳代~100歳代 女性 28名 60歳代~90歳代 (7)摂食年月日 令和7年8月23日(土曜日) (8)症状 水様性下痢 2 食中毒と断定した理由 (1) 患者に共通する飲食物は、当該施設で調理された食事のみであること。 (2) 患者の発症状況は一峰性のピークを示しており、一斉暴露が示唆されること。 (3) 複数の患者の検便からウエルシュ菌が検出されていること。 (4) 患者の症状がウエルシュ菌食中毒と一致していること。 (5) 8月23日(土曜日)に提供した食事を起点とした場合、潜伏時間がウエルシュ菌食中毒(6~18時間)と概ね一致すること。 以上から、当該施設で調理された食事を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定した。 3 原因施設への指導内容 ・食事の調理は、可能な限り当日に実施すること。 ・加熱調理後の食品は、常温での長時間放置を避け、速やかに冷却を開始すること。 ・調理後の冷却・保管・再加熱の各工程において、中心温度の測定や冷却時間の記録等の衛生管理を徹底すること。 ・調理器具や施設設備を定期的に点検し、修繕等が必要な場合は速やかに交換や補修を行うこと。 ・調理従事者に対し、衛生教育を実施すること。 4 その他の情報 ・8月23日(土曜日)の提供メニュー 朝食( ごはん、味噌汁、なすのしぎ煮、しば漬け、牛乳 ) 昼食( ごはん、照り焼きハンバーグ、紅あずまサラダ、コンソメスープ ) 夕食( ごはん、魚の塩焼き、春雨と野菜のそぼろ煮、カップオレンジゼリー ) ※ごはんは、一部お粥等で提供している。 佐賀県内での食中毒発生状況(令和7年8月29日現在) 令和5年 令和6年 令和7年 事件数 患者数 事件数 患者数 事件数 患者数 5 7 8 62 5※ 76※ ※令和7年1月~現在までの計(本事件を含む。) 添付資料 (別添)ウエルシュ菌食中毒の特徴と予防のポイント (PDF:116.4キロバイト)