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2024年12月16日 ~ 2025年1月14日

佐賀城本丸歴史館の御玄関に 「鼓の胴の松飾り」の飾り付けを行います

最終更新日:

記者発表ヘッダー


令和6年12月3日

佐賀県立佐賀城本丸歴史館 企画学芸課

担当者 田中

直通  0952-41-7550

E-mail rekishikan@pref.saga.lg.jp

 

佐賀城本丸歴史館の御玄関にの松飾り」の飾り付けを行います

 佐賀城本丸歴史館では、平成16年(2004年)の開館以来、毎年お正月の時期に、江戸時代に佐賀藩邸に設置されていた「鼓の胴の松飾り」の飾り付けを行い、来館された方にお楽しみいただいています。

 「鼓の胴の松飾り」は、楽器の「鼓」(つづみ)に似た形からこのように呼ばれており、高さ80cm、幅120cm、重さは50kgほどあります。鼓の胴の部分は稲わらを束ねて作られており、子孫繁栄を願いユズリハやダイダイが添えられます。

今年もお正月の準備のため、下記のとおり飾り付けを行います。

 

                                   記

 

1 飾り付け日時  令和6年12月16日(月曜日)9時30分頃から作業開始

2 展 示 期 間 令和6年12月16日(月曜日)から

           令和7年1月14日(火曜日)まで

3 場     所 佐賀県立佐賀城本丸歴史館 御玄関

4 製作・飾り付け 佐賀市蓮池町「鼓の胴の松飾り保存会」の皆様


鼓の胴の松飾り

鼓の胴の松飾りと

「鼓の胴の松飾り保存会」の皆様

(昨年度の飾り付けの様子)



 鼓の胴の松飾り(つづみのどうのまつかざり)

  1638(寛永15)年、江戸幕府は西日本の諸大名を総動員し、一気に原城を攻撃し島原の乱を鎮圧した。その勝利のきっかけを作ったのが、佐賀藩の一番乗りの武功であった。

しかし、そのことが逆に軍令違反とされ、同年6月29日、藩主鍋島勝茂は幕府への出仕を止められ、謹慎処分を受けることとなった。

年末を迎えた佐賀藩邸では正月の松飾りなどせず、ひっそりと正月準備をしていた。

ところが、年も押し迫った12月29日、突然この謹慎処分が解けた。

質素な正月の準備をしていた鍋島家では、門松などの正月飾りは用意しておらず、困惑してしまった。

そこでかねてから出入りのあった荒物屋彦惣に、松などの材料を集めさせ、それらと納屋にあった米俵などのわらを使い、にわかに松飾りを作らせたところ、その松飾りの形が鼓の胴部に似ていたことから「鼓の胴の松飾り」といわれるようになった。

この松飾りは、大変評判がよく、これを吉例として以後踏襲されることとなり、明治時代までは、佐賀県庁や佐賀市役所にも飾られていた。

その後、佐賀の伝統的な正月飾りとして地域に継承されることとなり、その継承者である「鼓の胴の松飾り保存会」に、本館での飾り付けに御協力いただいている。

(『幕末下級武士の記録』吉田常吉著 時事通信社)


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