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平成29年度 当初予算案

最終更新日:

 冒頭ですけれども、北朝鮮のミサイル発射関連で、12日の弾道ミサイル1発を発射した件ですけれども、これまでも核実験、ミサイル発射を強行しておりまして、このことは国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして、断じて容認することはできません。強く非難したいと思います。
 特に、きょうの会見で、固形燃料という新たな要素も防衛省のほうから話があっていましたけれども、なかなか捕捉できないという話もありますし、日本海に位置する佐賀県としても、関心を持ってこれからも厳しく抗議の意を表していきたいと思っています。
 きょうは平成29年度の当初予算案についてご説明させていただきたいと思います。
 平成29年度当初予算案、佐賀県の総合計画にもありますように、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくりプラン」ということで、当初予算のコンセプトは、「志を礎に、県民とともに新たな時代を切り拓く予算2017」で、全て人に着目した予算というふうな編成をしております。そのベースにあるのが志だと思っています。
 予算案の規模ですけれども、総額4,335億200万円で、対前年比、当初予算比で言いますと0.5%の増です。うち、経済対策が9億4,400万円です。
 過去の当初予算額の推移はご覧のとおりです。
 続きまして、6本の柱で整理させていただいております。
 「志を再興し、育む予算」「県民の安全・安心を守る予算」「人の想いに寄り添う予算」「子育てし大県を実現する予算」「人を育て、活かす予算」「産業を活性化し、交流を加速する予算」の6本柱となっております。以下、これに沿って説明させていただきます。
 まず、「志を再興し、育む予算」ですけれども、「肥前佐賀の技・人・志を次世代へ」ということでして、まず、技、特に日本最先端の科学技術力を実現した佐賀のものづくりをしっかり顕彰していくということと、そして、明治期に多くの人材を輩出した「人」を偉人として顕彰していくということ、そして、そういった偉業を成し遂げた「志」を次世代へ継承していくということで、当時をしっかり振り返りながら、佐賀の「人」・「技」を生み出した志を抽出して、それを今に活かして未来へ繋いでいきたいなと思っています。
 そうしたところから、ミッションとすると、佐賀県への誇りと愛着をこの際しっかり醸成していこうということ、それから、観光促進などによる地域活性化、そして、次世代を担う子供の育成というものをあわせて目的としていきたいと思っています。
 まず、その大きな要素であります「肥前さが幕末維新博覧会」ですけれども、これは従来の博覧会の形にとらわれずに、枠をつくってやるということよりは、県民が参加できて、全県的な広がりを持つような新しい形の、21世紀型の博覧会にしていきたいと思っています。そして、(平成)30年3月からの開催予定ですけれども、メイン会場は市村記念体育館と本丸歴史館を活用していきたいと思います。そして、そういった「技・人・志」全体がわかるような記念館(開設)のほかに、本県の偉人を顕彰するためのモニュメント、銅像といったものも制作、設置していきたいと考えてございます。そのほか、市町や民間を含めて県全体で盛り上げるための取り組みを今後さらに検討していくということであります。
 その中で、特に“現代の弘道館”のさいこう・まなび推進事業を、プレ的な形で先行してやっていきたいと思います。この弘道館は、佐賀藩の場合は特に身分の別なく会読による討論など厳格な教育、それから、優秀な成績を修めた者は身分にかかわらず抜てきをするとか、25歳までに成績を収めないと家禄が下がるとか、かなり斬新な教育をしております。そうした中で、例えば吉田松陰が訪れたり、あまりにすばらしいので、岩倉具視の子どもが一時留学するなど、全国的にも非常に名を上げたところであります。そして、佐賀藩は当時、逼迫した財政の中でも教育予算を拡充して教育県佐賀としての風土が確立されたと思いますので、それを今風に、現代風にするとどうなるんだろうかということをしっかりとみんなで考えていく、やりたいことを発見し、学び、実行する若者の志として、現代の弘道館といったものを考えてみていきたいと思います。
 続きまして、この博覧会の開催に当たりまして、佐賀城公園や城内地区の公共施設を一体的に整備しようということで、これは補正のときの説明もさせていただきました。2月補正と今回の当初予算を使ってやっていこうということで、図書館の南側の芝生広場化、アート県庁、展望ホールの整備、地下食堂(の改修)、園路・照明整備、博物館北側のバリアフリー化、そして、岡田三郎助アトリエ移設といったものをやりまして、県内外からの多くの方々でにぎわう空間にしていきたいということです。
 県民の安全・安心ですけれども、特に交通事故ワースト1、また5年連続ということで、10万人当たりの件数はまだまだ続いていて、これに対する対策が急務になっています。今回はよく分析をさせていただいて、事故が多い朝夕の時間帯、それから、追突事故が著しく多い。それから、30歳未満の若者の事故が非常に多い。他世代の2.7倍ということですので、そういった佐賀県の実情に即したような対策をしっかりとやって、県民の命を守っていきたいと思っています。
 続きまして、伝えよう佐賀の災害歴史遺産事業です。これはGM21で首長の皆さんには若干お話ししたんですけれども、佐賀県は災害が非常に少ないんですけれども、科学的な論拠に基づくものというのは、せいぜいこの2、300年のところしかなくて、もっともっと昔に佐賀県にどういう災害があったのかというのは非常に大きな問題だと思っています。
 岩手県のある町長と話をしたときに、避難警報が遅れたという話があって、それはやはり、その地区が昔は川底だったとわかっていれば、自然とそこが水没するリスクはわかっていたのに、そういったところをしっかりとわかっていなかったことが一つの原因だという話もあって、そういうことを考えると、我々も特に災害が少ないといいながらも、昔はこういう地区だったとか、昔はここまで洪水が来たんだとか、いろんな言い伝えをしっかりと伝えていくという、ある部分、アナログ的な災害対策も必要ではないのかということで、広く文献ですとか皆さん方の言い伝えみたいなものを募集して、しっかりとさまざまな危機に備えていきたいという、ちょっと変わった事業です。
 続きまして、女性のがん検診ということで、特に乳がん、子宮がんの死亡率が全国でワースト上位でずっと推移しておりますので、なんとか女性の皆さん方に検診に行っていただきたいということで、さまざまなキャンペーンをしていきたいと思っています。例えば、「夫婦で健診」キャンペーン、私もいつも夫婦でやっていますけれども、夫婦で行っていただくいい機会にしたらどうかだとか、レディースデーをつくっていますけれども、これは検診を行うほうを女性にして、女性が検診を受けやすいような環境をつくっていたりもします。そういったことの周知だとか、さまざまなことによって、佐賀県のリスクの一つにがんが大きくあるということについて、しっかりと告知をして、女性の皆さん方に普及啓発をしっかりやっていきたいと思っています。
 続きまして、今回の一つの目玉でもあるんですけれども、人の想いに寄り添う事業ということで、一人一人の痛みに敏感な県政というのは就任当初から言っていますけれども、さまざまな思いを持っておられる方々一人一人に、できる限り寄り添うような形の政策ができないかということで考えたものが、このリストであります。例えば、通学支援ということで、県立特別支援学校は一部の人は寮に入っていますけれども、それ以外は親御さんが毎日毎日送って、これは県議会でも議論されていましたけれども、スクールバスの運行を開始したいと思っています。
 それから、レスパイト。レスパイトは最近、大分議論されるようになりましたけれども、やはり家族の休息というものも大事ではないのかということで、レスパイト環境を充実していきたいという話。
 相談支援については、発達障害、若年認知症支援センターを設置していく。
 それから、見守りの支援。
 それから、私立高校の入学金補助、私立中学の授業料軽減で、若干私立のほうにターゲットを絞って、入学のときの初期経費を抑えようと思っております。
 それから、ひきこもり、不登校ということで、ひきこもり地域支援センターを新たに設置するということ。
 それから、スクールソーシャルワーカーを拡充する。
 それから、人を大切にする心の育成ということで、今、さまざまな差別とか人権というものが大事なときに、相手の気持ちになって考えるという共通した部分というのがすごく大事じゃないのかなということで、小学校5年生全員に人を大切にするというのはどういうことなのか。例えば、男女とか、外国人とか、同和とか、いろんな問題があるわけですけれども、そういったところを網羅的になんとか解決できるような心の教育ができないかというリーフレットをつくっていきたい。
 最後に、現場のニーズということで、佐賀県にはさまざまなところで、福祉系でさまざまな先駆的なことをやっていらっしゃる皆さんがNPOとか救急の現場とかにおられますので、そういった皆さん方で懇話会をつくって、現場に根差したような佐賀県モデルがさまざまできないかということで、懇話会をつくっていきたいと思っています。
 今の話を絵にしますと、こんな形でありまして、スクールバスがこうあります。特別支援学校、各1ルートずつ回してみたいと思います。バスで送り迎えすると、それぞれ生徒の皆さん方に個性がありますから、いろんなことをよく確認しながらやっていかなければいけないということですので、まずやってみることに主眼を置きたいと思います。
 それから、発達障害関係では、今、(支援センターが)鳥栖に1カ所あるんですけれども、多久に常設化するということ。
 若年性認知支援センターは、佐賀市に初設置する。
 ひきこもり地域支援センターについては、場所は未定ですが、初めていずれかの地に設置するということ。
 それから、障害児(者)の在宅介護家族のレスパイトということで、県内4施設での受け入れ拡大、そして、県南西部での受け入れ施設の開設を目指したいと思っています。
 こういったことを複合的にやることによって、まだまだこれでも全ての皆さん方の声に対応しているとは思いませんけれども、少しずつでも将来に光が見えるような形で、対応できるところからしっかりやっていきたいと思っています。
 子育てし大県“さが”プロジェクトをさらに推進したいと思っております。それぞれの分野でさまざまな施策をやっているわけでありますけれども、今回、特に力を入れていこうとしているのが、この子育て部分の男手(de)・近所手(de)・体験deということで、男手(de)子育てでいえば、さまざま男性の育児、家事の参画を促すような取り組みをやっていきたいとも思っておりますし、子どもたちの志を育てる体験事業も、これは今年度事業でもキッザニアなどと連携しながら、佐賀は本物の体験ができる、いわゆる東京のような箱物の中でなくて、実体験をいろんな現場現場でできると、すごく今人気があるわけですけど、そういったところも充実させていくのと、あわせて、ここの子育てタクシーと、それから子育てし大県“さが”「すまい・る」支援事業をやっていきたいと思っております。
 子育てタクシー推進事業は、佐賀ならではのタクシーと子育ての新たな関係づくりをやっていきたいと。子育てをするときにタクシーを使いたいといったときに、ある程度いろんなことに習熟している、いきなりつわりがくるとか、いきなり生まれそうだとか、例えば、子ども一人でどこかに届けてもらいたいとか、そういったさまざまな悩みに対応するようなところをあらかじめ認定しておいて、県も、チャイルドシートの整備だとか、養成講座の受講料、さまざまな補助をすることによって、こういった子育てをするときにタクシーが活用できるような取り組みをやっていきたいということで、佐賀県域全域でやろうということが一つの大きな特徴で、九州では初めてで、いろいろトライをしていきたいと思っています。
 続きまして、子育てし大県“さが”「すまい・る」、住まいという意味に着目した事業ですけれども、佐賀県は3世代同居率が九州一ですけれども、そうはいっても減少傾向ということで、子育てするのに3世代が同居したり近所にいてもらったりとか、そういったものが非常に大きな助けになるということで、3世代同居、(隣居、)近居、こういったものへの支援ということで新築やリフォームに対して助成をする。それから、空き家を活用した子育て世帯向け住宅の取得、改修への支援について実施して、子育てしやすい住み方ができるような環境も、ハードの面からも整えていきたいという事業です。
 続きまして、産業人材還流促進事業で、今、雇用環境が急激に売り手市場となっておりまして、県内企業も人手不足、そして人材確保が深刻にもなってきておりますので、大学の新卒者でUJIターンで、県内企業の就職予定者に奨励金を支給していきたいということ。それから、スキル・ノウハウを持った高度人材というのが非常に大事になってくるわけですけれども、人材紹介会社とかを活用しますので、結構手数料が高かったりするので、そこの部分について、県として助成をすることによって事業の革新、高度化に取り組む県内企業がそういった高度人材を受け入れやすくする。我々からすると、佐賀県のほうに来ていただきやすくするための事業です。
 続きまして、農林水産業の水産業のほうも同じでして、担い手をどう育てていくのかが大きな課題になっているわけでありまして、佐賀県では技術や経営ノウハウのアドバイスを行うトレーナー制度を導入しております。市町・農協等が行う就農促進活動等への補助とかも農業のほうではしていくということ。
 それから漁業のほうでは、これは本県独自の取り組みとして、漁業に就きたい方が漁家の漁師さんのもとで働いて経験を積めるような支援事業をしたいと思っています。高等水産講習所は全国で4カ所しかありませんので、そういったところで学びながらそういう実地研修、そっちもこっちもいわゆるオン・ザ・ジョブ・トレーニングという、実地で体験しながらやっていくということで、さまざまな方々に佐賀の担い手になっていただくような取り組みをしていきたいと思います。
 続きまして、さがを誇りに思う教育推進事業でして、明治維新150年の機会を捉えまして、郷土教育学習に今取り組んでもらっておりますけれども、その成果を発表する場としての教育フェスタを開催したいと思います。
 それから、先生向けですね。指導する先生向け、佐賀県の先生はどちらかというと県外に出たことがない方も結構多くて、客観的な佐賀の価値というものをもうちょっと先生のほうからも知っていただきたいという思いから、そういった研修会も開催して、佐賀を語れる若者を増やしていきたい。今、本当に国際化社会の中で、海外に留学、奨学する生徒を増やしていきたいと思っていますけれども、まず、佐賀のことを知らないと世界に出て行ってもしっかり自分のことが語られないので、そういったことができるようにと思っています。
 それに関連して、今、県立高校生に学習用パソコンを購入いただいておりますけれども、ずっと見直しをいろいろ指示していたんですけれども、仕様の見直しとか、さまざまな機種選定の問題を見直したことで、この4月からは5万円ではなくて4万8,000円に、2,000円落としたいと思います。それとあわせて、そもそも今回初めてICT、タブレット教育で卒業生が出るものですから、そこの検証もしっかりしながら、次年度以降、そのあり方も含めて抜本的に検討をもう一回していきたいと思います。
 続きまして、産業関係でありますけれども、ことしは特に皆さん方御案内のとおり、本県出身の監督が広島東洋カープと埼玉西武ライオンズと2球団に誕生したわけでありますので、この機会を捉えて両球団の本拠地において本県の物産観光等のPRイベントを行いたいと思っています。
 日程は4月26日と5月30日を予定しております。西武ドームはメットライフドームに変更されたんですね。ここは、きのう発表したピックルスコーポレーションが今度みやき町に進出するんですが、あそこの「ご飯がススム」という大きな看板がレフトスタンドにかかると。そういったところも非常に佐賀とも関係してきましたので、そういったところも含めてしっかりPRする予算を組み立てたところです。
 続きまして、国際線の誘致対策事業につきましても、さらに九州佐賀国際空港をLCCの拠点空港にということで、さまざまな運航経費なども支援して、今、非常にオファーも多いんですけれども、なかなか狭くて、エプロンもなくて、入り切れないというのが非常に重大な課題でもあるんです。ですから、それはそれでしっかりやっていく。2,500メートル化についても国交省にもいろいろ訴えながら、今、充実強化に励んでいるところであります。ちなみに佐賀-ソウル路線につきましても、熊本地震で一旦厳しい状況には置かれたんですが、それから以降は非常にまたこれも調子がよくて、3月27日からは週5便化が決定されましたので、今は3便、火、金、日が、月、火、水、金、日で、こういった形で、今まだ狭隘な佐賀空港でありますけれども、できるところでやりくりしながら、なんとか増便を実現していきたいと思っています。
 続きまして、県産品の販売支援事業ですけれども、“稼げる”流通環境をつくり出していこうということで、佐賀県もさがデザインの手法なども使いながら、さまざまな産品を県外、そして海外に売り込んで、佐賀牛だとか、日本酒だとか、そういったものが成功しているわけでありますけれども、さらにどんどん続いて佐賀県の産品を売り出していこうということで、できる限り民間的な手法、民間経験者でありますプロジェクトコンダクターなんかを中心に新しい公社を設置いたしまして、力強く売り込みをかけていきたいというための事業です。大都市圏でのさらなる販路拡大、そして海外市場での新たな販路開拓を目指したいと思っています。
 続きまして、中小企業海外展開チャレンジ促進事業で、こっちは製造業系です。製造業系で、今いろんな会社がもちろん海外展開をしているんですけれども、中小企業単位ということになると、なかなか二の足を踏むというか、特に海外展開に情報、ノウハウが伴わなくて、海外に行けないというところもあるものですから、それは思いっきり県が後押しをして、さまざまなチャレンジ、アドバイスなんかも受けながら、見本市への出展ですとか、海外にチャレンジいただこうというための事業です。
 続きまして、農業関係のいわゆる暗渠排水でありまして、ずっと農水省の事業でやってきたんですけれども、会計検査院などに言われたということで、急に(国の定額)補助ががくんと落ちて、これからやろうと、佐賀県のさまざまな農業者から要望を受けていたわけですけど、県のほうでしっかりと市町と共同で補助率をかさ上げして、国の補助の見直しの部分をしっかりこれからも暗排ができるように支援していきたいというための事業であって、特に佐賀県のように、田だけじゃなくて畑にも使うところは排水が非常に大事なものですから、これを進めることによって、二毛作なりさまざまな作業効率が上がるということがあるので、しっかり農業者を支援していきたいという事業です。
 それから、東京都などもこの前、しましたけれども、うちも無電柱化をしっかりやっていきたいということで、酒蔵通りはこんなふうに、すかっと空がきれいに見えるようになったわけですけど、そういったところ、協議が調ったところからやっていきたいということで、どういったところをやりたいのか発表しようと思いましたら、いろいろ地元とも協議中なので、箇所は控えてくれと言われたので、佐賀市も含めて、順次やっていくということで。おおむねすごく工事費が高いんで、ある程度投資効率がいいような、皆さんが大体想像つくようなそういうエリアを重点的にやっていこうという事業です。
 それから、最後になりますけれども、来年度の社会資本整備に関する予算についても説明しておきたいと思います。ちなみに、平成29年度の主な道路整備としては、有明海沿岸道路関係、佐賀福富道路、大川佐賀道路、そして佐賀道路、小城につながるここですね。こういった部分について重点的にやっていきたいと思っています。それから、今、中の工事をやっている女山トンネルが(平成)29年度には開通いたしまして、伊万里方向への時間短縮、そして冬のカーブのところの事故はこれで減るんじゃないかなと期待しているところです。
 それから、西九州道路につきましても、この伊万里東までの開通などを(平成)29年度は見込んでいるところです。そのほか、城原川ダムでは国の事業継続の方針が決定しましたので、今後は建設に向けた具体的な計画の策定のための調査が進んでいくのではないかと見込まれるところであります。
 佐賀県は人口密度全国16位ということで、実は人が密集──人が密集とまでは言えませんね、分散しながらも人口密度の高い地域なので、投資効率がいいはずで、どちらかというと遅れている社会資本整備をしっかりとやっていきたいと思っています。
 さて最後は、これは今やっております池田学氏の「誕生」。3年半かけてつくられたやつで、今非常に評判もいいわけでありますけれども、例えば、唐津線がこうあったりとか、やっぱり佐賀らしいものがいろいろ散りばめられてあって、しかもいろんな困難を克服しながらも花を咲かせていかなければいけない、いこうとする人間の性、宿命と、そういったものも描かれているわけで、非常に佐賀としては大事な絵だなというふうに思っておりますので、これの購入費用も今回織り込ませていただいて。おそらく池田学の──まだまだ御存命ですけれども、おそらく1番の、3年半かけた大きな作品になると思いますので、なんとか佐賀県で収蔵できるようにしたいと思っております。こういった形で、佐賀の未来にたくさんのきれいな花が咲きますように、取り組んでいきたいと思っております。





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