○佐賀新聞
年頭ということもありますので、知事就任からちょうど2年で、折り返しに入ったということで、今年、どのような問題意識を持って県政に取り組んでいかれようと思っているのか、お考えをお聞かせください。
○知事
もう2年たってしまったのかというところもありますけれども、やはり国際情勢などを見ますと、非常に政治家の言葉というのは重いなと、判断というのは重要だなということと同時に、リーダーとしてのあるべき姿を考えさせられたのがこの正月でした。特に本県は、大きな国政課題、よく4つ言われますけれども、そういったところにまさに今、直面し、その真っただ中にいるわけでして、こういうときだからこそ、現場を大事にしながら、そして、何のためにそれがあるのか、それからプロセスといったものを、もう一度大事にしながら、真摯に、愚直に真っすぐに、県民の皆さん方の意見を伺いながら進めていくという、まさにそういう、ある部分アナログ的な仕事の仕方といったもの、そして、いま一度、人の力を信じるというか、人というものに大きくクローズアップしながら、そういうやりとりを大事にしながら、この1年をしっかりやっていきたいという気持ちになっております。
○佐賀新聞
特に今年、重点的に取り組みたいと考えていらっしゃる課題というのを挙げると、どういうものになるんでしょうか。
○知事
一番自分として取り組みたいのは、やはり佐賀県民が佐賀県のことをよく知って、知った上で本当にすばらしい土地なんだということを、客観的にも認識いただけるんだと私は思っています。そこを県民運動的な、「佐賀さいこう!」とも言っていますけれども、本当にこの二、三日にしてみても、日本中、大雪で大変な状況ですけれども、佐賀は本当にいい風土に恵まれて、今回のセンター試験も滞りなく終わったわけでして、そしてすばらしい物産ですとか、人情味あふれる土地だったり、地域活動だったり、そういったところを本当に佐賀県民の皆さん方にまずわかって、知っていただいて、前向きな気持ちでPRしていただけるようなことをやっていきたいという中で、来年、明治維新150年ですから、なぜに佐賀なんだという、自己アイデンティティーをみんなで確認し合うような、そういうことをやりたいなというのが私の思いであります。
かたや、もう皆さん方、ご案内のとおり、佐賀県は毎日いろんな国の方が来られるように、4つの懸案事項に取り込まれている状況にあります。これは私がするということではないんですね。4項目とも、国がどういうふうにお考えになるのか、そして、例えば事業者さんですとか、県民からのさまざまな意見とか、そういった中で、私が判断していくという環境にあるものですから、そして県議会もありますし、ほかにもさまざまな立ち位置の団体の皆さん方もおられます。そういう中で、私は後世にしっかりと説明ができるような決断を、そしてしかるべき時期にといったことについて考えていく1年になるんじゃないかと思っています。