○佐賀新聞
オスプレイの関係で2点ほどお伺いします。
デモフライトの視察の後に、知事はそれぞれ職員が体感したり計測したりしたものをいずれかの時期に公表して、皆さんの意見を聞いていきたいと述べておられましたが、現時点での取りまとめというか、その見通しについてお伺いします。
○知事
例えば、佐賀市さんとか漁協さんもそうですけれども、多くの方が現場経験をされたように聞いておりますから、どのような感想をお持ちになったのかという確認もさせているところです。
さらに、県職員も14カ所において体感をしてもらって、これも今、整理をしているところです。
さらに、マスコミ報道も見させていただくと、例えば、同じ場所にいても、体にずんずんと響くという声があったり、想像するほどではなかったという声があったり、やっぱり人によってさまざまな捉え方があるんだなということは感じさせていただきましたけれども、そういった声を集約したりすることで、今後の議論や検討を進めていきたいと思っています。
そして、県のほうには、マスコミ報道と同じなんでしょうか、電話で、やっぱりうるさいという声があったりとか、メールで、飛行機と比較してそれほどひどくないという声が寄せられたりとか、しているところであります。
いずれにしましても、今、まだ取りまとめしているというか、どうだったんだろうかといういろんな声を集約している最中でもあります。
そして、騒音についても、実際分析して、しかるべき時期になりましたら発表をしたいと思っておりますので、今、そういう過程にあるとお考えいただいたらいいかと思います。
○佐賀新聞
あと最後に、計画の諾否の判断の時期についてお伺いします。
漁協はノリの漁期が明ける来年の春まで協議の場の設定は難しいという考え方を示しています。そういう中で、今月末に11月定例県議会が開会しますけど、その県議会の中で判断というのがあり得るのかどうか、その辺のお考えをお教えください。
○知事
今の客観的な状況とすると、今、お話があったように、デモフライトの体感がどうだったのかについてご意見が寄せられている、そして、分析もしているというところがあります。そして、計画の全体像、将来像を詰めていくことに関しては、4回目の質問に対する回答、これは環境関係が多かったと思いますが、10項目まだ返ってきていないところがあります。そして、防衛省さんから現地の住民の皆さんへの説明などについて、まだしてもらいたいという声があったり、地権者自身、漁協さんも含めて、当事者の皆さん方にはまだなされていなかったり、それから、もう少し広くほかにもやってもらったらいいんじゃないかという声もあったりして、そういうことが進んでいる状況にあると思っています。それから、国のほうでのいろんな発言内容だとかもあったりしています。
これから我々県もそうですけれども、そういった状況を県議会の皆さん方がどうお考えになるのか、そして、ノリの時期である有明海漁協さん、それから佐賀市さんですとか、さまざまな意見をお伺いしながら、幅広い観点から検討していくと。スケジュール感にとらわれずに、一つ一つのそういった状況に対して対応していくという、まさに実直なやり方で向き合っていきたいと考えています。
○佐賀新聞
そういった客観的ないろんな確認しないといけないとか、クリアしないといけないとか、そういうものがある中で、物理的に11月議会までの、来月1カ月程度の期間で、そういう判断をしないといけない時期が来るとお思いですか。
○知事
少なくとも、今、私の中でそれを迫られているような関係にはないと思ってはいます。もちろん、この11月議会、まさに議会であって、住民の代表であります県議会の皆さん方がどういうお考えなのかといったことも方向性を考える上での非常に大きなポイントになってこようかと思いますけれども、そういったこともこれからまた踏まえて考えていきたいと思っています。