「佐賀の子どもたちの将来へのプレゼント」、例のピロリ菌の事業をやりましたが、この実施状況についてお知らせしたいと思います。
ピロリ菌は、一次で尿検査をして、尿検査の結果で二次検査という流れになるんですけれども、このピロリ菌検査に尿を使っていいか、親の同意をとろうとしたところ、同意していただいた方が78%、同意しないと、うちはしなくていいという方が6%、未提出の方が15%おられたんです。
もちろん我々は受けてもらいたいと思ってはいますけれども、もちろん無理にするものではないので、同意していただけなかった方は、これは仕方がない、もうご判断だと思うんですけれども、いろいろ聞いてみますと、子どもに届いたり届かなかったりもあって、学校によって、そのやり方によっては、うまいぐあいに子どもが親に書類を届けているところと、届けていなかったところがあったから、今年は初年度なので、未提出の方々について、結局それをしないでやったということができる限りないように、受けるか受けないかというご判断をいただきたいということです。
そして、できる限り、もし一次の検査で、さらに二次が必要だと分かった方は、ぜひ受けていただいて、今度はふん便の便検査ですけれども、そういった流れにできる限り対応いただきたいと思っています。
さて、その意向確認書の未提出者がおられるわけですけれども、事業の目的、効果が本当に伝わっているのか、本当にわかっているのかなということがあります。我々のこのピロリ菌検査の一つの目的が、この検査を受けていただくのももちろんですけれども、がんについて家庭で考えていただきたいということもあるものですから、これがちゃんと届いて、みんなでいろんな相談というか、がんを話題にして、みんなで話し合ってもらいたいと。ですから、これをぜひもう一回、再度説明したいと思いました。
今回9月議会で必要予算を提案していきたいと思っておりまして、もう一回、この取り組みをやっているんだとPRしていきたいと思います。できれば、2年目以降はこうならないようにもうちょっと周知されて、一回である程度のところまで行き届けばいいなとは思っておりますけれども、今年は初年度ということもあって、未提出者の方が15%おられたものですから、今回こういう提案をさせていただきたいと思っています。
一次検査の結果、二次検査が必要な生徒の方は受けてもらいたい、それから、ここでも陽性だった場合はきちんと除菌治療も県のほうで負担することまで言ってもらいたいと思っています。さらに、この事業を通じて中学校の段階で、がんについて考えるのも極めて有益なので、これからの将来を考えるときに、がんについて考えるきっかけになったらいいなと期待しています。
がんは予防もできますし、よく勉強することによっていろいろ防げる、そして対処することができるものです。そこについて、しっかり佐賀県民の皆さん方にも知っていただくきっかけをいっぱいつくっていきたいと思いますし、このピロリ菌の問題については、40年後の胃がんリスクを取り除くということで、将来、佐賀県でよかったと思っていただけるのではないかと思いますので、今回の事業をさらに広めていきたいと思っています。