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原発関連

最終更新日:

○朝日新聞
 九州電力の玄海原発に絡んだお話でちょっとお伺いしたかったんですけれども、九州電力が川内原発に関して免震重要棟の設置をやめると。代替緊急時対策所を使って、その隣に耐震支援棟というのをつくって、それでやるということを決定して、去年年末に発表したですね。それについては、玄海原発も同じようなことを考えていると社長も発言されたんですけれども、免震重要棟を建設しない、もしくはしないことを検討していることに関して、知事はどう思われているのかというのをちょっとお伺いしたかったんですが。
○知事
 まず、事実関係からすると、免震重要棟は必ずしも必要条件ではないということですよね。ただ、これは九電さんがみずから安全性の向上のために免震重要棟をつくると言われたわけだから、私はいつも申し上げていますけど、信頼関係の問題だと思うんですよね。だから、やると言ったものはやっぱりやるべきだし、一つ、特に災害対応の拠点になるわけで、極めてそれが一元的にやれるというのは私は重要だと思うんですよね。そういった信頼関係として、本当に安全性といったものをどう考えているのかということについてしっかりと説明をいただきたいし、さっき言われたように、川内がやめると、じゃ、こっちのほうもとは私はまだ聞いていないんだけれども、玄海でも検討中だと事務的には聞いているんですけれども、それについてもしっかりと九電さんのほうが自分たちの安全対策ということについての考え方を説明しなければいけないだろうと思います。
 そういった意味からすると、せんだって瓜生社長が来られたときも、改めて私の思いというのを申し上げさせていただいたんですけれども、あくまでも信頼関係というのがとても大事なことなので、それについてはぜひしっかりと対応いただきたいと思っています。
○読売新聞
 今の質問に関連してなんですけれども、免震重要棟は必要条件ではないとおっしゃいましたけれども、そこのところの理由をもう少し詳しく伺いたいんですけれども。
○知事
 私が聞いているところによると、免震重要棟というのは、九電さんの自主的な取り組みの中で安全性向上のために設置することが必要だとされているということであって、それが必ずしも九電さんの安全性というものに対する必要的な条件の中に、これから進めるさまざまな手続の中でどうしても必要なものではないと聞いているんですけれども、ただ、私が申し上げたのは、免震重要棟というところをみずからいろんな機能を分散することなく一つの棟の中でやろうということで九電さんがお話しになったわけだから、それをやっぱりやらないということは、しかも、あれは一回チェックして、それでやると決めたやつをやめるというのを非常に遺憾だと田中委員長が言っているじゃないですか。私はその辺、気持ちはすごくよくわかるので、あくまでも安全対策としての必要条件に入っているかどうかという問題じゃなくて、自分が安全対策のためにやると言ったことについてどう対応していくのかというのは、極めて重要なポイントだと思っています。
○読売新聞
 今年度中に九州電力は玄海原発の3、4号機については再稼働させたいという方針を示されていますけれども、必ずしも免震重要棟が必要ではなくて、知事のおっしゃっているのは、それにかわるちゃんと安全性を説明できるようなものをしっかりと打ち出して、それを県のほうにしっかりと示していただきたいというか、そういうスタンスでよろしいでしょうか。
○知事
 まずその前に、これはまずは信頼関係だと思っているので、じゃ、川内さんをどうするのかということも含めて、田中委員長の原子力規制委員会に対してもちゃんと答えてもらいたいし、そういった経緯をしっかりと見た上で対応を考えていきたいと思っています。
○佐賀新聞
 先ほどの免震の件でちょっと確認だったんですけれども、新規制基準では、免震でなくても耐震でも、機能が損なわれなければ、中央制御が離れたところで制御できればいいんだという要求かと思うんですけれども、知事としては、免震でなくても、例えば耐震であっても、その機能が確保できるのであれば、そこは構わないということですかね。
○知事
 いや、これはもうちょっとつぶさに、今、言いましたけれども、まず川内の話も聞きたいし、自分自身が、そこを九電さんはどう考えているかというのはみずから明らかにすべきだと思うんです。基本的に、やっぱり安全性を優先するのは間違いないので、私の思いからすると、この免震重要棟というのはさまざまな機能がパッケージになっていて、集約的な役割を果たすということですよね。例えば、私が、東海村のときは本部があって、自分が避難計画なんかをそのときに、泥縄的に市町と一緒にやったわけですよね。そこは離れているわけですよ。その間、当時はよくわからない、どの程度の中性子線が出たのかわからないとか、行ったり来たりしたわけですよ。
 そういったことを考えると、当時はあんまりその辺の検討が進んでいなかったからかもしれないけど、できる限りさまざまな機能は1カ所にしてやっておくほうがいいかなと、今、漠然と思っているんだけれども、その辺を、じゃ、どうやって九電さんが、こういう理由だから、例えば安全性は向上するんだとか、そういった説明というのはしっかりしていかないと、信頼関係っていうか、特に殊、安全性については、お互い合点がいかないとなかなか前に進まないところがあるので、しっかり対応していただきたいと思っております。
○佐賀新聞
 そしたら、安全性の向上のためだったら、見直しは、それで変えることによって安全性が高まるのであれば、それは構わないということでいいですかね。
○知事
 それはそうだと思います。それは、本当にそれで、だから、みんなが納得して、それこそ、県民もそうだけれども、田中委員長がそれに対してどう答えるのかとか、ここについてはしっかりと我々も追求していきたいと思っています。





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