2 価格時点
令和6年1月1日
3 価格の判定
国土交通省の土地鑑定委員会が、各標準地について、2人の不動産鑑定士の鑑定評価を求め、その結果を審査し、必要な調整を行い、正常な価格を
判定したもの。
【地価の状況】
1 県全体の概況
○県全体の対前年平均変動率*1は、3年連続全ての用途で上昇した。(*1地点ごとの変動率の平均値)
・住宅地の対前年平均変動率は、6年連続上昇。
・商業地の対前年平均変動率は、3年連続上昇。
・工業地の対前年平均変動率は、8年連続上昇。
<用途別対前年平均変動率>
区分 |
住宅地 |
宅地見込地 |
商業地 |
工業地 |
令和6年 |
1.7% |
5.4% |
2.7% |
10.1% |
令和5年 |
1.2% |
4.4% |
1.6% |
9.2% |
○ 継続地点(134地点)別の対前年変動率では、住宅地54地点、宅地見込地1地点、商業地21地点、工業地3地点(合計79地点)が上昇、また、27地点が横ばいとなった。
<継続地点で見た地価上昇・横ばい・下落地点数の推移>
○景気は緩やかな回復傾向にあり、低金利環境等も継続している。新型コロナの5類移行による観光客やビジネス客の回復が、飲食業や観光産業に好影響を与えた。前回調査に比べ、上昇地点の増加、下落地点の減少が見られ、住宅地、商業地ともに上昇率が拡大した。
○県平均価格は、住宅地、商業地ともに昨年より上昇した。工業地も引き続き上昇傾向。主な要因は、相対的に価格水準が高い地点で上昇や横ばいが増えたことによるものと考えられる。
2 住宅地
○調査地点数は90地点。
○県全体の対前年平均変動率は1.7%で、前年の1.2%から上昇率が拡大。
○市町別対前年平均変動率の高位順は、基山町(3.4%)、鳥栖市(3.3%)、佐賀市(2.8%)の順。
○市町別対前年平均変動率の低位順は、有田町(△0.6%)、多久市(△0.4%)、神埼市(△0.2%)の順。
○県全体の平均価格は、33,600円/平方メートル(前年32,600円/平方メートル)。
○住宅地標準地の最高価格は、標準地番号「佐賀-7」(佐賀市八幡小路130番外)の85,000円/平方メートル(対前年変動率2.9%)で、昭和57年から43年連続。
○上昇率が一番大きかった標準地は、標準地番号「佐賀-26」(佐賀市兵庫北5丁目151番)の6.5%。下落率が一番大きかった標準地は、標準地番号「佐賀有田-4」西松浦郡有田町広瀬山字松尾口甲1925番)の△2.2%。
3 商業地
○調査地点数は43地点。
○県全体の対前年平均変動率は2.7%で、前年の1.6%から上昇率が拡大。
○市町別対前年平均変動率の高位順は、佐賀市(7.1%)、鳥栖市(5.2%)、嬉野市(0.3%)の順。
○市町別対前年平均変動率の低位順は、神埼市(△3.8%)、武雄市及び鹿島市(△1.1%)の順。
○県全体の平均価格は、66,000円/平方メートル(前年61,400円/平方メートル)。
○商業地標準地の最高価格は、標準地番号「佐賀5-10」(佐賀市駅前中央1丁目152番1)の272,000円/平方メートル(対前年変動率4.6%)で、平成19年から18年連続。
○上昇率が一番大きかった標準地は、標準地番号「佐賀5-2」(佐賀市大財3丁目184番外)の13.8%。下落率が一番大きかった標準地は、標準地番号「神埼5-1」(神埼市神埼町田道ヶ里字駅二本松2250番1外)の△3.8%。