令和5年12月1日
医務課 医療企画担当
担当者 山田 堤
内線 1811、2068 直通 0952-25-7072
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「第10回やぶ医者大賞」を受賞された七山診療所の阿部智介氏が山口知事を訪問されます
兵庫県養父(やぶ)市では、地域医療に貢献する若手医師を顕彰する「やぶ医者大賞」を毎年開催されています。
今年度の「第10回やぶ医者大賞」として、佐賀県から初の受賞者として唐津市の医療法人慈孝会七山診療所で所長を務める阿部智介氏が選ばれました。
つきましては、このたびの受賞報告のため、下記のとおり山口知事を訪問されます。
記
1 日時 令和5年12月5日(火曜日)10時30分~10時45分
2 場所 佐賀県庁新館4階 来賓室
3 訪問者 医療法人慈孝会 七山診療所 所長
阿部智介(あべともすけ)氏
4 その他
(1)「やぶ医者大賞」について
・兵庫県養父市が2014年(平成26年度)に地域医療の発展に寄与することを目的に、全国で地域医療に貢献している若手医師を顕彰する制度を
創設。
・第10回「やぶ医者大賞」受賞者(2名)
阿部智介 医師(佐賀県) ※佐賀県からの選出は初めて
井階友貴 医師(福井県)
・今年度は、令和5年11月11日に養父市で受賞式が行われました。
【参考】「やぶ医者」の語源(兵庫県養父市HPより)
・江戸時代の俳文集『風俗文選(ふうぞくもんぜん)』には、「藪医者」とはもともと「養父の里にいた名医」のことであり、「しばしば死にそうな
病人を生き返らせた」と記しています。そして、やぶ医者の語源は、養父の名医のことだと解説しています。
(2)受賞理由「阿部智介医師」(兵庫県養父市HPより)
阿部氏の父が、無医村であった佐賀県七山村(当時)に開設した診療所を、父の死を機に、阿部氏ご自身の意志として引き継がれました。
阿部氏は、過疎地における生活の維持と災害対応のためにインフラの集約化が必要と考え、行政と協議をし、市役所支所の七山市民センターに医科及
び歯科診療所、調剤薬局の移転集約を実現されました。また、過疎地域の生活維持のためには、予防による自助や地域での互助が重要と考え、「知
る」ことをコンセプトに、歯科医師や保健師と共同して七山地区の全14集落で巡回寺子屋と名付けて啓発活動を推進しておられます。
この5年間は七山地区だけでなく当該市町全体の在宅医療・介護連携事業の責任者としてACP(アドバンス・ケア・プランニング)の普及や在宅医療
及び介護の体制構築に努めておられます。
育んでくれた大切な故郷を守りたいという思いが、阿部氏が医師を志した理由です。「集落の看取り」をテーマとし、望むのであれば最後まで故郷と
共に生き、そして故郷と共に逝くことができるようにしたい。そのためにできることはやるという過疎地医療に向き合う姿勢・覚悟が評価されまし
た。
※ ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について
人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族等や医療ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセス。本人の尊厳を追求し、本人が望まない
延命治療や救急搬送を減らして、最期まで自分らしく生き、よりよい最期を迎えることができる医療・ケアの充実を図る取組。
添付資料