九州・沖縄8県が連携して、高速道路上で一斉に軽油抜取調査を実施します
不正軽油は、軽油引取税の脱税のみならず、環境汚染など多くの問題を引き起こす原因となっています。そこで、九州ブロック軽油引取税広域調査連絡協議会の具体的な取組として、九州・沖縄の8県が連携し、警察の協力を得て、高速道路路上一斉抜取調査を実施します。
1 日時
令和5年11月14日(火曜日) 10時から12時頃まで
※予定数が採取された時点で終了します。
2 場所
佐賀市金立町大字金立 長崎自動車道 金立サービスエリア(下り)
3 調査目的
軽油引取税の脱税を目的に、軽油に重油等を混ぜるなどして製造、販売されている不正軽油は、ディーゼル自動車の燃料とされた場合の排気ガスの問題等、環境汚染の原因にもなっています。
路上での軽油抜取調査を実施することで、不正軽油を発見し、その後仕入先等の流通経路の追跡調査を行うことにより、その製造元をつきとめ、不正軽油を撲滅することを目的としています。
4 実施内容
西日本高速道路株式会社九州支社及び高速道路交通警察隊の協力の下、サービスエリアに入ってきたトラック等のディーゼルエンジン車を対象に燃料タンクから400cc程度を採取し、運転手から給油先等の聴取調査を行います。
採取した燃料油は、持ち帰って簡易な分析を行い、不正軽油の疑いがあるものは、専門の分析機関に検査を委託します。
専門機関の分析の結果、不正軽油であることが判明した場合は、流通経路などを追跡調査し、脱税の確証が得られたものは軽油引取税の課税処分を行います。
5 実施体制
高速道路交通警察隊が誘導・指示を担当し、調査は2班6名体制(班は、交渉記録担当1名、採油・返還担当2名の計3名で編成)で、その他車両選定等の担当を加え計9名程度で実施します。
6 抜取調査件数
40件程度
7 実施結果
佐賀県抜取分は、調査の翌日に分析結果が判明する予定です。分析結果が判明次第、お知らせします。
8 過去の実績
佐賀県では、平成3年度から路上軽油抜取調査を実施しており、最近5年の調査実績は次のとおりです。
年度 |
平成30 |
令和元 |
令和2 |
令和3 |
令和4 |
令和5
(10月末時点) |
調査件数 |
86 |
104 |
77 |
105 |
102 |
81 |
異常検体数 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
〔参 考〕
<軽油引取税>
軽油を購入した人が納める県税で、税率は1ℓ当たり32.1円。
令和4年度の税収は約89.6億円で県税収入の約9.1%を占める重要な財源となっています。
<九州ブロック軽油引取税広域調査連絡協議会>
九州ブロック軽油引取税広域調査連絡協議会は、軽油引取税に係る広域化した脱税事案等の情報を共有し、調査方針や対策を協議することにより、租税負担の公平性の維持及び適正な課税の実施に資するため、九州各県の軽油引取税の実務に携わる税務主管課職員を委員として平成14年9月1日に設立されました。
九州一斉の高速道路路上軽油抜取調査は、平成19年から実施されており、今回で16回目となります。