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YS-11の移設について(平成21年12月19日)

最終更新日:

YS-11は平成21年12月19日に佐賀空港公園へ移設され、平成22年3月28日から一般公開を再開しています。

YS-11の移設作業状況(YS-11を佐賀空港公園に移設しました)

平成22年3月2日

YS-11の塗装が大詰めです!

前回の真っ赤なYS-11には、驚かされましたが、その後どうなっているのでしょうか?暦は3月に変わり、空港公園の緑も芽吹いてきました。YS-11へ新たな命を吹き込む塗装作業も大詰めです!!

機体に施された「AIR NIPPON」の文字もピカピカ☆プロペラの細部まで細かな塗装。

現在、小さな文字の塗装が行われています。その後、酸化チタンコーティングを施し、塗装完了です。

3月28日の一般公開を記念したオープニングイベントの目玉として、YS-11の企画展示を行います。全日空資料室、航空科学博物館から、お借りしたYS-11に縁のある写真パネルや貴重な資料を3月下旬から旅客ターミナルビル内のスカイプラザ、スカイギャラリーにて展示します。是非、名機と呼ばれる「YS-11」の輝かしい歴史に触れてください。

機内から、当時の搭乗券を発券!!!

平成22年2月5日

今のYS-11は、塗装の真っ最中です。

塗装現場を覗いてみると、何と機体が真っ赤!!プロペラも、機首までも重厚感が増して、まるでアニメの世界に入り込んだようです。

ちなみに、作業員の方に尋ねたところ、この行程は、錆止めの塗装とのこと。このあと、トリトンブルーの塗装を施し、この上に汚れが付きにくいように酸化チタンのコーティングを行います。なお、このコーティング技術は、佐賀県が開発し特許を持っているんですよ♪

平成22年1月20日

YS-11の塗り替えのため、足場を組んでいます。機体が見づらいですが、しばらくお待ちください。

全日空グループのYS-11のデザインといえば、「オリンピア」「モヒカンブルー」「トリトンブルー」の3種類。「オリンピア」は東京オリンピックの聖火輸送を記念して「オリンピア」のロゴが入っているため、そう呼ばれています。

「モヒカンブルー」は機体の上部に機首から垂直尾翼へとブルーのラインが入っており、モヒカン刈りのように見えるためそう呼ばれています。ニュースでも話題になりましたが、20年ぶりに復刻版のモヒカンジェットが国内線で運航されています。そして、有明佐賀空港に展示されている機体のデザインは「トリトンブルー」です。

平成21年12月17日

移設まであと2日、機体の準備を進めていきます。

現役の航空機ではないYS-11を移設するためには、機体の強度が心配です。
そこで、移設の検討段階からYS-11の元整備士の方々へご協力をお願いしています。
今日は、昨年から何度となくお世話になっている田中さんにタイヤの空気圧を確認していただきました。

「タイヤのゴムはキレイですが、空気圧は、どうでしょうか?窒素ガスを充填できるのでしょうか?」

空気圧の測定、窒素ガスの充填を交互に空気圧を確かめながら行います。
自転車のタイヤなんかとは比べものにならない航空機のタイヤです。

私は、怖がりなので少し離れた位置から、作業を見守ります・・・

6つのタイヤに充填が終わりました。
11年間の展示の間にすっかり空気が抜けているものもありましたが、無事に作業完了です。

平成21年12月18日

移設作業前日です。

今日は、熊本の大学までYS-11を持ち上げるジャッキをお借りしに行ってきました。
佐賀-熊本間を半日で往復するハード?な行程です。

私ができるのは、運転手くらいなので・・・
佐賀空港へ帰ると、元整備士の田中さん(写真中央)、浜田さん(写真右)、田久保さん(写真左)がいらっしゃっていました。

16トンほどあるYS-11の機体を3点のジャッキで持ち上げます。
垂直に持ち上がるようにジャッキを据付けていきます。

明日の天気予報は、雪。路面の凍結等が心配されます。

よりによって・・・佐賀で雪の予報がでるのは、そう多くありません。
明日の天候と作業の無事を祈るばかりです。

平成21年12月19日

いよいよ移設当日の朝を迎えましたが、なんと天候は小雪が舞い、私の車のフロントガラスは、雪で凍り付いていました。
移設作業ができるのか半信半疑で佐賀空港へ向かい、少し遅れて佐賀空港に到着・・・

しかし、すでに現場は移設に向けて臨戦態勢!
準備が始められていました。

YS-11の垂直尾翼には、陽が差しています。

(1) YS-11をジャッキで持ち上げながら、展示台を取り外します。

3点のジャッキでタイミングをあわせて持ち上げていきます。元整備士加藤さんの掛け声に合わせて、慎重に持ち上げます。
「ライトストップ!レフト頑張れ!」機体の水平を保つため、加藤さんの声が響きます。

(2) 台座を取り外し、ジャッキのみでYS-11を支えています。

宙に浮いている状態です。絶妙なバランス!

(3) ジャッキを下げ、YS-11自身の車輪で、その機体を支えます。

11年前佐賀空港へ着陸して以来のすがたです。

YS-11の航空機としての存在感を改めて感じることができた瞬間でした。
空を飛んでいた情景が思い浮かびます。

(4)いよいよトーイングトラクター(牽引車)がYS-11を空港公園まで押して行きます。

午後3時前、東京行き984便の出発を合図に作業スタッフがYS-11の周りに集まります。
この日は、移設見学会も開催されており、大勢の見学者が、その車輪が動く瞬間を見守ります。

トーイングトラクターのエンジン音とともにYS-11の車輪が、佐賀空港へ着陸したその日と同じようにゆっくりと動き始めました。
「オォッ」という歓声のあと、スタッフの一団がYS-11を先頭に一歩、また一歩とゆっくりと進んでいきます。

幅の狭い鉄板のうえを、進んでは、戻り、垂直尾翼が空港公園を目指すように調整されます。
YS-11にゆかりのある人々の手によって、これまで立入制限区域内で眠っていた時間を取り戻すように、プッシュバックされ、自身がYS-11であったことを少しずつ思い出しているのではないでしょうか。

約15分をかけて、ついに空港公園へ到着です。展示場内で数回方向転換を行い、車輪がまっすぐ展示位置で停止したところで、素早く車輪止めで固定します。

私は、もう少し動いているYS-11を見ていたい気持ちでしたが、空港公園には到着を待ちわびた見学者の出迎えがありました。

再度、ジャッキで持ち上げ展示台を設置します。

 

(5)移設作業完了です!

1日がかりの移設作業は、無事に終了しました。

YS-11の元整備士の方々には、移設の検討段階からご協力いただき、これまで培ってこられた技術と経験を存分に振るっていただきました。
名機と呼ばれるYS-11を名機として守りたい、元整備士の皆さんの心に、この機体に大きな価値があるのだと改めて思い知らされました。

これまで制限区域内に取り残され、傷みが進み、ご心配をおかけしましたが、このYS-11の魅力を多くの人々に伝えることが、私たちの使命だと感じています。

移設見学会には、44名の方が参加され、寒空の中YS-11の移設を見守っていただきました。空港公園から間近に見ることができるYS-11は、塗装を塗り替え、来年春から一般公開を行う予定です。直接機体に触れたり、機内の見学もできますので、ぜひ、お越しください。

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