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第31回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催しました

最終更新日:
 

第31回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催しました

令和5年6月7日(水曜日)に第31回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催しました。
 

会議資料


  •  

    会議内容

    ○司会

     それでは、時間になりましたので、ただいまから第31回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を開催します。

     私、進行を務めます佐賀県危機管理防災課の三角といいます。よろしくお願いします。

     最初に、佐賀県知事山口祥義より開会に当たりご挨拶を申し上げます。

    ○知事

     皆さんこんにちは。今日は出水期を前にして、県内の国、県、市町関係者が内水対策プロジェクトということで情報共有をすると、手順を確認するというタイミングでお集まりいただきました。本当にありがとうございます。

     改めて共有しておきたいことなんですけれども、平成の時代があって、平成後期にどうも北部九州に大きな雨が降ることが増えたなと感じて、集中豪雨なんかもあって、ちょっと今までの北部九州とは違うなという雰囲気の下で、やはり異常気象とか、そういった状況の中で、何かが変わってきたという展開の中で、令和元年の豪雨災害がありました。油が流出したりとか、そうした中で、みんな懸命になって対応したわけですけれども、その中でも、みんなでいろんな反省を踏まえて準備をしました。それでも、そこから2年たって、令和3年に元年よりも高い範囲、広い範囲で災害が起きました。やはり自分たちの考えていたものよりも大きなものがまたやってくるということを前提に準備を進めなければいけないという環境で、今年は令和5年ということになっています。

     皆さんのおかげをもって着々と準備は進んでいると思います。今日、ちょうど午前中は下潟ポンプ場の排水機能強化式というのがありました。ふだんであると復旧工事というのはやるわけですけれども、復旧だけでは足りないということで、取水面も今までの想定水位よりも高いところ、2.3メートルというところに取水面を置くということで、これは国とも連携を取りながら、国の助成もそれに合わせたところでやっていいということになって、一緒に連携しながらやっているということになったわけでありまして、あさってには焼米ため池のほうもスタートするということで、六角川のほうに早めに流すことができるとか、いろいろそういうオペレーションというものが進んできたわけです。

     そのほか、最近でいうと、市町でいうと、武雄市さんと嬉野市さんが特定都市河川の指定というところでの対策だったり、神埼市さんは自らポンプ車をということで、県と同じように対応していただけるということで、それぞれいろいろ工夫をしながら対応しているんだろうというふうに思っています。

     ですので、いろんな「プロジェクトIF」という、もともと激特の「プロジェクトIF」で、散々国、県、市町で連携しながら、それぞれやるべきことをかなりやってきて、それが進捗しているというふうに思ってはいます。ですので、去年も台風14号で幾らかありましたけれども、今年またさらに進化が問われるなと。どのぐらい減災できているのかな、我々の努力がどこまで功を奏するのかなというところであります。何とか県民の皆さん方に少しでも安全・安心な思いをしていただけるように、みんなで全力を尽くしていきたいと思います。

     そして、そうはいっても、令和5年、また新しいメンバーでここに集まっているわけですから、もう一回手順の確認、特に、予防的措置はいろいろやってきているわけですけれども、改めて出水期でこれから大きな雨が降ると、気象台のほうからいろいろ予報を大分細かくしていただけるようになってまいりましたけれども、努力をしていただいて線状降水帯なんかも大分範囲が狭まって予報が出るようになってきた。それを受けて、県がどういうふうに市町と連絡をしながら県民、市民、町民の皆さん方にその連絡、告知をしていくのか、そういったところで避難はどの程度やっていただいて、それこそ農業機械もそうですけれども、いろんなところのオペレーションをどう事前にやっておくべきなのかと、空振り覚悟でというところと、実際に発災、起きたときにどうしていくのか。もちろん対策本部が置かれていくわけですけれども、いつも言っていますけれども、一番大事なのは命だから、何といっても命を守るために、我々災害対策本部を中心に、消防、自衛隊、警察、海保、そして、そういうレスキューの皆さん方と連携を取りながら、うちにはまたヘリも導入しましたし、そういったことをしながら応急対策をしていくということに連携をしなければいけないので、そのときにどういうオペレーションをしていくのかということ。

     それから、水に対する対応も国、県、市町が連動しながら、しっかりと排水ができるような形でということ。それも状況が変わってきますから、六角川、牛津川が、そして、その支流がどういう状況になっているのかということをしっかり情報共有しながら、その後のオペレーションということになろうかと思います。

     大体想定どおりに雨というのは降ってくれません。どこで何が起こっているか分からない。その全体像というものを鳥瞰的に捉えながら、効果的な作戦を練っていくということだというふうに思いますので、あくまでもその後の起きたことに対するオペレーション能力というものが一番大事なことになるので、ぜひそういったところも含めて、もうすぐまた大きなものがやってくるという前提の下で、皆さんぜひ連携を強化してもらいたいと思います。

     そして、日本という国の中で佐賀県が一番水に対する最前線で対応している県だと思いますし、一番治水というものの難しさを感じている。そして、それだけ難しいことを感じているからこそ、日本最先端のオペレーション、対応策を我々が練っていかなければいけないという強い自負心を持って、国、県、市町が連携して事に当たりたいと思いますので、今日は改めてこれまでやってきたことについて発表をいただいて、情報共有をして、そして、いざというときにそれぞれがどういう動きをすればいいのかということも確認をして、出水期に備えたいというふうに思いますので、ぜひ忌憚のない意見を寄せていただきながら、充実させていただきたいと思います。

     本日は誠にありがとうございます。以上です。

    ○司会

     山口知事ありがとうございました。

     山口知事は別用務のため、ここで退席します。

        〔知事退席〕

    ○司会

     では、次第に戻りまして、まずは佐賀県からプロジェクトIFの取組状況について説明をお願いします。

    ○諸岡危機管理・報道局副局長

     県の危機管理・報道局副局長の諸岡と申します。佐賀県内水対策プロジェクトの県の取組についてご紹介をさせていただきたいと思います。

     スライドの1枚目ですけれども、このグラフは近年の雨の降り方をグラフにしたものでございます。最近の気候変動の影響で、気象条件がこれまでとは全く異なるものに変わってきているということでございます。

     下の棒グラフが佐賀県における1時間20ミリ以上の雨が降った回数、1時間に20ミリ以上というのが、いわゆる土砂降りというような降りなんですけれども、この回数を5年ごとにまとめております。およそ30年前からのグラフになっておりますが、特に、2000年以降、右肩上がりでその回数が増えてきておりまして、参考としましては、鹿児島県の同じ回数を紫の折れ線グラフで書いておりますけれども、南九州にほぼほぼ近いような状態に近年はなってきているということでございます。

     そういうことで、令和元年、3年に佐賀県では大きな内水氾濫が起きたということで、この「プロジェクトIF」をスタートしたところでございます。

     次、お願いします。

     佐賀県の取組の一覧を記載しております。取組の柱として、大きく3つ掲げております。

     まず1つ目は「人命等を守る」ということで、例えば、道路、河川、クリーク等にいろんな監視カメラや浸水センサーをつけて、その情報を県民誰もが身近に見ることができる、そういった取組を進めております。また、財産を守るというようなことで、農業機械の避難や保険への加入、そういったことも進めてきております。

     それから、2つ目ですけれども、「内水を貯める」としております。降った雨、これが一度に低平地に入ってくると、内水氾濫することになりますので、そういった降った雨を一旦受け止めて、徐々に流すというようなことを考えていろんな取組を行っております。

     例えば、ダムやクリーク、ため池、こういったところについては、出水期前に水位を下げて、雨が降っても一旦受け止められるというようなことを進めております。それから、田んぼダムの取組も同じように田んぼで一時的に雨を貯めるというような取組も進めております。

     それから、3つ目が「内水を流す」ということで、先ほど知事からも紹介ありましたように、排水機場の機能向上だとか、排水ポンプ車を導入する、あるいは、最終的に水が流れていく川の浚渫等で流れがよくなるような取組を進めてきております。

     スライド、次、お願いします。

     ここからはそれぞれの取組の一例を幾つか紹介させていただきます。

     まず、「防災ネットあんあんアプリが誕生」というふうに書いております。先ほどちょっと申し上げましたけれども、県内各地にカメラや浸水センサーを設けておりまして、その情報をアプリ上で確認できると。これまでも道路の状況とパソコンを立ち上げて県のホームページを開いて、いろんな防災情報をたどっていって見ることはできたんですけれども、それをアプリをダウンロードすることによって、すぐにスマートフォンやタブレットで確認することができるということでございます。

     ここの狙いとしましては、例えば、大雨が降ったときにクリークの状況は今どうなっているんだろうと。川は大丈夫だろうかということで実際に見に行かれて誤って水路に落ちたりとか、そういったことが絶対にないように、こういう情報を参考にして、場合によっては避難につなげるということに使っていただきたいと思っております。

     このアプリを4月3日から配信をしておりまして、県でも県民の皆様にダウンロードしていただけるように広報を進めておりますけれども、よろしければ皆さんのほうからも職員の方、あるいは住民の方に広めていただければと思っております。

     次のスライドをお願いします。

     これもあんあんアプリで見れる情報です。河川の状況ですとか、右側のほうは浸水センサーと書いてありますけれども、色がついたところは浸水している範囲ですよと。色によって深さが分かったりとか、そういったことをこのあんあんアプリで確認することができます。

     このあんあんアプリは、ほかにも気象情報などとか、火災の情報、防犯情報、こういったことも確認することができますので、身近な情報がいろいろ入っております。ぜひダウンロードをしていただきたいと思います。

     このあんあんアプリについて、ここで実際の画面等を皆様に見ていただければと思います。


        〔画面表示〕


    ○危機管理防災課 福地係長

     それでは、画面について少しお話しをしたいと思います。

     これがスマートフォンのほうに実際にインストールとして立ち上げた画面になります。で、このあんあんアプリについてですが、まず、今回の内水でいきますと、全体の右下、もしくは一番下の列になりますけれども、こちらのほうに防災研究マップ、それと、危険度分布キキクルというものが配置をされております。先月の中部、または東海地方での大雨でもマスコミさんのほうからキキクルを確認してくださいというような放送が何度もあっております。

     このキキクルというのは何かと言いますと、また気象台さんのほうからご説明はあるかと思いますが、県内河川の状況がこれで一目瞭然というふうになります。これは色分けになっておりまして、どんどん濃くなっていくと、川がどんどん増水してますよ、危険になっていますよというような情報があります。まず、こういったものをアプリの中で確認することができます。

     実際のアプリで、じゃ、危険が迫っているねというふうになったときに、どう見ていくのかということですが、防災緊急マップをタップしていただきますと、今、ご覧のように内水監視マップというものがでてきます。これをタップすると、こちらのほうに住所で選んだり、または浸水の情報だけ、道路のカメラの情報だけ、河川のカメラの情報だけ、それとか、ため池、クリークの情報だけということで、カメラの映像と、それと、内水に関する浸水の深さ、これを選んで見ることができます。

     一番大きいのは先ほどのキキクルを見ていただいた後に、先ほどもありましたように、自分の近くの川がどうなのかなとか、そういったことを気にされる方が多いと思いますが、そういったときは河川カメラをタップしていただきますと、カメラの設置されている場所が一覧で出てきます。で、そこをタップすると、このような画面になりまして、カメラの画像が出てきます。この画像は何かと言いますと、今現在の画像です。これが定期的に更新をかけられていますので、自分のスマホ、要するに自宅にいながら自分の近くの河川状況だとか、浸水情報、そういったものをこのスマホ一つで確認することができるということになっております。これを組み合わせてやっていただくと、命を守る行動にもつながりますし、また、皆さんたちがこれからどうオペレーションすべきかというところにも役立っていけるソフトとなっておりますので、ぜひこのアプリについてはダウンロードしていただき、また、関係する職員の方、もしくは家族の方、こういった方たちにもぜひダウンロードしていただけますよう推奨していただければと思います。

     以上です。

    ○諸岡危機管理・報道局副局長

     このアプリにつきましては、ぜひ皆さん使っていただいて、ここが不便だとか、こうこうしたのがあればいい、そういった声もいただければというふうに思います。

     じゃ、スライド、次をお願いします。

     次は流す取組の一つでございます。

     河川の浚渫箇所数をさらに増やしますということで、昨年度の箇所数、今年度予定の箇所数を記載しております。

     排水機等で内水を川に流しても、川が流れなければ内水氾濫は止まりませんで、スムーズに流れるような取組として浚渫を進めております。

     令和3年度以前に比べると、箇所数は倍増ぐらいのイメージで取組を進めております。

     次、お願いします。

     先ほど一言ありましたけど、田んぼダムですね。田んぼダムの面積を2倍にということで、スライドの上のほうに調整板という木の板、堰板とも言いますけれども、これを田んぼの排水の出口のところに設置して、ずっと水を貯め込んでしまうということじゃなくて、一時的に貯める、流れる量を調整するというようなものでございますけれども、一気に低平地に水が流れるのを防ぐというような取組です。

     この田んぼダムと、あとはクリークについても事前に水を減らして水位を下げて雨を一時的に貯めるという取組と併せて、1,550万立米の貯留量を現在確保しているところでございます。これは北山ダムの70%に相当するような量ということになっております。

     次お願いします。

     このスライドは今年度の田んぼダムの取組予定ということで書いてありますけれども、昨年度スタートしたんですけれども、神埼市、佐賀市、武雄市など9市町にご協力をいただいておりました。今年度はこれに加えまして、小城市さんと江北町さんにも協力いただけるということで取組を進めております。

     次お願いします。

     これは令和元年、3年で大きな被害のあった武雄・大町地区の浸水被害軽減の対策でございます。

     右側の写真、先ほど知事からも紹介がありました下潟排水機場、大町町にございますけれども、ここを浸水対策をしたり、ポンプを増設したりといったことを進めております。

     それから、左上の写真、これは武雄市の焼米ため池の事前放流施設ですね。雨が降る前に、なるべく速やかにため池の水を抜いて豪雨に備えるというふうな施設も造っております。これは明後日には操作開始ということで運用を開始される予定でございます。

     それから、その下のイメージ図でございます。これは排水機場を新たに造るというもので、来年度中に完成予定の広田川排水機場というふうになっております。

     こういったことで、武雄・大町地区の浸水軽減対策を進めております。

     次お願いします。

     これはその排水機場の耐水化を行っていますということで、いろんなといいますか、43か所の排水機場でこういった対策を行うということでございます。

     令和元年、3年で一部の排水機場が浸水してしまったということがございましたので、改めて水位の想定をしまして、その水位でつかってしまうようなところについては対策を講じるということを進めております。

     次お願いします。

     そういった取組を今進めておりますけれども、仮にそういう浸水被害が発生した場合には、さらにこの排水ポンプ車も出動しますということで、県内5か所の土木事務所に排水ポンプ車、「ファイブスターズ」と名付けておりますけれども、現場に行って活躍するというふうにしております。以前は排水ポンプ車を県のほうで準備しておりませんでしたので、九州地方整備局さん等に要請を行いまして協力いただいていたというものでございますけれども、昨年6月からは県でもこういうポンプ車を備えて、機動力をアップさせております。

     右下は、ファイトレ2022実施状況と書いてありますけれども、配備だけじゃなくて、こういう訓練もやって、実際に活躍できるように備えております。

     次お願いします。

     災害が発生したら、初動の要、消防防災ヘリ「かちどき」が駆けつけますということで、県の防災ヘリ「かちどき」ですけれども、令和3年3月に運用開始をしまして3年目に入っております。実際に雨のときには情報収集をしたり、通常は訓練をしておりますけれども、緊急要請があれば山岳救助、海難救助、こういったところでも実際に活躍しております。日々、県民の命を守るための活動を行って備えているところでございます。

     次お願いします。

     皆様方というよりも、県民、住民の方へのお願いのようなスライドですけれども、日頃からこういう災害に備えをということで、我々、県のほうも呼びかけておりますけれども、ここにお集まりの方々からも、住民の方にぜひ呼びかけをしていただきたいと思います。

     次お願いします。

     これは市町のほうで実際に気象庁からの情報に基づいて、いろんな避難指示等を行われるということになると思いますけれども、こういった場合には後手に回らないように対応をぜひお願いしたいというふうに思っております。

     次お願いします。

     命を守ることを第一に先手先手の対応をということであります。

     県の取組については以上でございます。

    ○司会

     ありがとうございました。

     ご質問などにつきましては、会の最後のほうでまとめてお受けいたしたいと思いますので、先に説明を進めます。

     続きまして、国の取組状況として、武雄河川事務所のほうから説明をお願いしたいと思います。

    ○武雄河川事務所長

     武雄河川事務所の寺尾でございます。

     それでは、右側に国土交通省武雄河川事務所ということでありますが、資料に沿って説明をさせていただきます。

     まず、1枚紙のところで、六角川の治水対策の進捗状況というふうなところで、対策の一覧を記載させていただいております。

     令和元年の洪水を受けて、激特事業として高橋排水機場の増強であったり、あとは牛津川遊水地の整備ですね、小城市さんと一緒に連携して取り組まさせていただいている事業でございます。

     そのほか、今、フロー図に書いています河道掘削であったり、そういったところを激特事業として実施をしているというふうなところでございます。

     そのほか、六角川の上部のところの六角川洪水調節施設というようなところも事業を進めておりまして、ここで洪水を   するというようなところで現在事業を進めています。

     そのほか、河川の水位を下げる対策といたしまして、ヨシ繁茂抑制対策というふうなところで、やはりヨシが生えていたら、洪水、雨をなかなか流しにくくなるというふうなところなので、そういったヨシを生えなくするような、そういった取組を現在実施をしているというようなところでございます。色で言いますと、ピンクのところが実施中で、黒のところが完了というようなところですね。緑が今後実施をするというようところになっています。これらを実施することによって、本川の水位の低下もそうですけれども、内水を本川に吐くためにポンプの運転調整を回避できるような、そういった効果も期待できるのかなというところで考えております。

     それでは、個別に説明をしてまいります。

     次ページお願いします。

     こちら六角川上流部のほうですね、六角川洪水調節施設というふうなところで、ここで約400万トンの水を貯留できるようになっております。

     次のページお願いします。

     こちらですね、事業の進め方というようなところで、①から③で書いておりますけれども、①河道の付替え、②が流入施設の整備、この写真でいうと、河道の付替えが赤色、緑色が流入施設の整備、そして、3番目の青色の点線のところが調節施設の整備、この3段階に分けて整備を進めているというようなことになっております。現在、この赤点線のところを実施しているというようなところでございます。

     次のページお願いします。

     令和4年度末、令和5年3月末時点でございますけれども、今、河道付替えにむけて、このように工事用道路の整備であったり、今年度は河道の付替え道路、そこの整備を実施しているというふうなところでございます。

     続いて、5ページ目をお願いします。

     こちら激特事業でやっております高橋排水機場の増強というふうなところで、50トンから61トンへの排水機場の増設の整備を進めているというふうなところでございます。現在、令和5年度中の完成に向けて整備を実施しております。

     続いて6ページ目でございます。

     こちらが洪水を流すための取組というようなところで、ヨシの繁茂対策といったところで進めさせていただいております。実際にヨシが生えてこないように、こういう池のような形を造って水を張って、ヨシが生えないようにしているということでございます。

     次のページをお願いします。

     そういった取組が写真のように進んでいるというようなことでございます。

     続いて8ページ目をお願いします。

     こちらは牛津川遊水地でございます。山崎排水機場の整備も同時に進めておりますけれども、小城市さんと一緒に今回、遊水地に当たって、中継の整備にどんな地区の集団移転の代替地への  進めているというようなところでございます。

     最後になりますけれども、こちらの牛津川の引堤のようなところも現在進めておりまして、写真は令和4年度末、令和5年3月末時点の状況になっているところでございます。今年度も引き続き  については進めていくようになっております。

     以上で武雄河川事務所の説明を終わらせていただきたいと思います。

    ○司会

     ありがとうございました。

     続きまして、筑後川河川事務所のほうから説明をお願いします。

    ○筑後川河川事務所

     筑後川河川事務所の事務所長の吉田でございます。私のほうからは、配付した資料、一応画面に映してしていただいております、あの資料と、ニュースレターというものと、ピンクっぽいものを配らせていただいております。

     まず、青いほうですけれども、これは直接的に水害対策のお話というよりも、私どもの事務所が大正12年に出張所から事務所に格上げしたときから数えて今年が100年ということでございますので、そういう節目の年であるということでPRをしてございます。

     これは筑後川の流域の市町村には大きなパネルにして巡回展をしていただいているものです。内容についてはご説明いたしませんが、100年前の流れから最近の久留米市含め内水被害の状況と、最後のほうには今回のテーマでもございます流域治水をしっかりみんなでやっていこうというような流れでまとめておりますので、またご覧いただければと思います。

     100年の節目ということも使いまして、今日の話題でもありますような、全員で治水のことを考えていこうよというような機会を契機にしてまいりたいとも思ってございます。

     もう一つが、流域治水企画室NEWS LETTERというものを今回配らせていただいています。第4号ということで、3か月に1回ぐらいです。事務所の職員が直営でやっておりますので、なかなか頻度が上がりませんが、内容も──趣旨は、河川事務所のほうは流域の上流から下流までの自治体の皆様とのおつき合いもございますので、流域の中の横連携、あと上下流連携、あと分野別の連携というのを保っていこうという趣旨で、流域治水企画室というのは、2年前の令和3年10月に筑後川河川事務所のほうでは立ち上げさせていただいております。そういう意味で、各地域の皆様の取組をいろいろ取材させていただきまして、記事にして共有していこうと。最新の情報なども入りますけれども、そういう取組の例でございます。

     今回たまたま第4号ということで、お開きいただきますと、今日の「プロジェクトIF」のことを昨年度末3月、インタビューさせていただきまして、取りまとめたものを記事にさせていただいております。こういうものをほかの自治体、または福岡県、大分県、熊本県の方も見ていただいて、もう少し自分たちでできることがあるかなみたいな気づき、気持ちの切替えをしていただければなという趣旨でございます。

     あとは、後ろのほうは、4ページのほうは筑後川の、うちは矢部川のほうの流域治水協議会というのをやったということですけれども、大事なのは、やっぱりいろんな意見が出てきます。そういうところを載せさせていただいておったのですが、お互い顔の見える関係をつくってまいりたいなというようなことで思っております。後半は、住民の方もいろんなことを書き出しているということでご紹介させていただいております。

     最後にピンクっぽいやつ、これは今日お集まりの方は流域治水というのは当然の概念として  していると思いますけれども、まだまだ一般の方のお話を聞きますと、そもそも流域という言葉が難しいとか、そういうところで止まっている方も結構いらっしゃいますので、流域治水というのはどういうものだと。山から川から氾濫域まで、全員でやれることはやるんだというようなことも初歩的なパンフレットを作らせていただいています。こういうのも使って取り組んでおる紹介でございます。

     以上です。

    ○司会

     ありがとうございました。

     続きまして、佐賀地方気象台より今後の中・長期予報などにつきましてご説明をお願いします。

    ○佐賀地方気象台

     佐賀地方気象台の栗野と申します。よろしくお願いします。

     私からは、資料3枚を使いましてお話をさせていただきたいと思います。

     まず、1枚目ですけれども、例年の天候経過、こうなりますよというのを一枚紙にしたというところです。梅雨期があって、太平洋高気圧に覆われるような月があって、その後、台風期に入っていきますよというところでございまして、今年につきましては5月29日に梅雨入りしたというところでございます。

     下のほうに書いてありますのは、右側の棒グラフを見ていただいても分かると思いますけれども、6月、7月が一番高くなってございます。結局、6月、7月の降水量で年間降水量の3割の雨を降らすというのが例年の天候経過というところでございますので、その点をご留意いただきたいというふうに思っております。

     では、今年の夏はどうかということが2ページ目でございます。

     まず、雨のことからいきますけれども、昨年はたまたま大きな災害が発生しなかったという認識でございます。真ん中付近に書いてありますが、近年の雨の降り方というのは局地化、集中化、激甚化しているということで十分ご留意いただきたいというふうに思うところですし、予報そのものは、下にも書いてありますが、3か月ともに多少の数字のばらつきはありますが、ほぼ平年並みというところを予想してございます。先ほども申し上げましたが、平年というのは、年間の3割の雨を降らすのが梅雨期というところでございますので、やはり雨に対する対策は十分にしていただきたいかなというふうに思うところでございます。

     一方、気温についてですけれども、既に報道等で、福岡で熱中症の報道があっているという状況でございまして、皆さん昨年の夏を思い出していただきたいと思いますが、佐賀市においては猛暑日、35度以上の日が昨年6月から9月の間で15日間ほどございました。予報的には7月、8月が平年並みか高いというところを予想しているところでございますので、やはり熱中症警戒アラートというようなものも活用いただいて熱中症対策のところも注意をしていただきたいかなというふうに思うところでございます。

     それから、3枚目です。

     顕著な大雨に関する気象情報の改善を一枚紙にしてございます。皆さん報道等でご存じと思います。先週ですかね、6月2日に四国、近畿、東海の6県において線状降水帯を確認しているところでございます。これまで気象庁では線状降水帯が発生しましたという情報をお伝えしてきましたが、今年5月25日から、今までと変わらず線状降水帯というパワーワードを使って、発生情報に少しだけ予測を入れまして30分程度早く発表するということをやっているところです。まさに6月2日には、この30分程度前の情報も発表されていたというところでございます。

     こういった情報は令和8年度の目標にしますが、二、三時間前には提供していきたいというふうに考えているところです。

     この下の線の赤い線のこの情報は、まさに迫り来る危険からただちに避難していただくというところを見込んでいる情報というところを十分認識していただきたいと思っているところです。

     もう一つ上のほうの青い線に書いてあるところは半日程度前という時間軸を固定しまして、今現在は九州北部地方にはという情報をお出ししていますが、来年度からは佐賀県ではというような県単位の情報、さらには令和11年度を目途に市町村単位の情報を提供していきたいというふうに考えているところでございます。

     いずれにしましても、大枠の    書いているところですけれども、段階的に発表される気象情報、それから、先ほども紹介いただきましたが、キキクルなどを活用していただいて早目に避難行動をお願いしたいというふうに考えているところです。

     私からの説明は以上です。

    ○司会

     ありがとうございました。

     今度は市町の取組としまして、まず武雄市のほうから説明をお願いします。

    ○武雄市

     武雄市の北川でございます。よろしくお願いいたします。

     佐賀県におかれましては、内水対策プロジェクトにおいて、対策の計画的な推進を行っていただいてことにお礼申し上げます。特に武雄市区域におきましては、先ほど来からありますように広田川排水機場の浚渫、焼米ため池放流施設の設置など、様々な部局で事業を実施いただいているところです。

     また、国におかれましては、緊急河道掘削により、本川の河川対策を進めていただきました。このような対策により、一歩一歩治水対策が進んできていると感じているところでございます。

     さて、スライドを御覧になりましたら令和5年3月28日に六角川の上流部が特定都市河川の指定を受けたところでございます。今回指定を受けました区域は、スライドのような区域となっておりまして、区域は武雄市の約半分を占め、流域の上流には嬉野市が含まれています。御理解をいただいた嬉野市さんには心から感謝を申し上げたいというふうに思います。

     次、スライドをお願いします。

     佐賀県では、令和元年、令和3年と短い期間に2度の大水害を受けております。その中でも地形的な条件などで、武雄市は様々な対策を行っても、浸水リスクが多く起こる地域でございます。

     今回、武雄市ではまた開発などに関し、一定の規制を受けたとしても、安全なまちづくりのため、特定都市河川制度を活用した法的枠組みの中で治水対策に取り組んでいくことにいたしました。

     この特定都市河川制度の中では、開発行為などに対し、貯留や浸透の対策などが求められることになります。大規模な対策には武雄市だけでも被害がございまして、国や県の大きな支援が必要であります。そのため、このような規制を行い、今以上に河川への流入を抑制、内水を増やさない取組を行う一方で、直轄事業の範囲拡大などの様々な事業推進を期待しているところでございます。

     次のスライドをお願いします。

     このような特定都市河川の指定には、国土交通省、佐賀県の強力な投資を頂いているところでございます。これからは河川整備等の従来のハード対策と同時に、様々な対策を重層的に進める必要があり、特定都市河川の指定は、その様々な対策を実現するための大きな一歩であると感じております。

     新たな開発に対しましては、一定の対策が求められるため、住民の皆さんにも御負担をお願いする方々がいらっしゃいますが、浸水リスクの高い住民の皆様からは、指定を望む声をいただいているところでございます。

     対策なくして安全な暮らしは守れない。浸水リスクの低下と被害を最小限にすることで、安心して住み続けられる武雄のまちづくりを実践していきたいというふうに考えています。

     以上でございます。

    ○司会

     ありがとうございました。

     続きまして、小城市のほうから説明をお願いします。

    ○小城市

     小城市、副市長の古沢でございます。

     私のほうからは、小城市の取組状況について御説明いたします。

     資料の2ページのほうをお願いいたします。

     こちらが令和3年8月の内水被害の写真の状況でございます。

     中央はJR長崎本線の牛津駅で、右側辺りに流れている川が牛津江川でございます。駅周辺だけでなく、その上のほうの浸水エリア、牛津町の砥川地区になりますけれども、広範囲に浸水している状況でございます。

     ここはもともと水が集まってくるところでございますが、令和元年、令和3年と浸水被害で甚大な被害が出てきているところでございます。この地区の皆さん方からも早期の水害対策を強く望まれているところでございますので、中期、長期に及ぶ対策もございますが、市としては、まずできるところから取り組んでいくという形で進めております。

     次のページをお願いいたします。

     本日は、小城市の内水対策として、今年度取組2つの事業について御説明いたします。

     1つは田んぼダムでございます。県では令和4年度から推進されているところでございますけれども、小城市では本年度から20の活動組織で約456ヘクタールの圃場で取り組むこととしております。小城市全体の田んぼの面積が約3,000ヘクタールございますので、その6分の1に相当します。これは旧牛津町全体の田の面積が約500ヘクタールございますので、それとほぼ同じ規模ということになります。この456ヘクタールで取り組みますと、小学校の25メートルプール約1,500杯分に相当する水の流出を今、一時的に抑えることができるということになります。

     右側の図の○数字のある薄い黄色の部分が今回田んぼダムに取り組む地区ということになります。

     市のほうでは6月1日までに県のほうで作成いただいた堰板を各地の職員が各組織に配布いたしまして、設置の協力のお願いをしたところでございます。

     次に、取組での課題としては、1つ目としまして、事前調整の課題ということで掲げさせていただいております。生産調整による転作情報を踏まえながら、地元の理解や耕作者との合意形成の上で協議しながら進めていく必要があり、また、堰板枚数の把握も市の職員が現地確認をするなどをしております。

     2つ目ですけれども、対象農地の把握の課題ということで掲げさせていただいております。こちらは、クリークの事前放流と合わせて、水田に多く水を貯めることによりまして、畦畔や法面の崩落が懸念される箇所とか、また作付作物によっては、取組が難しい箇所など、各組織での対象農地の把握についても時間を要したところでもございます。

     そして、次の4つ目になりますけれども、取組促進に向けてということで、県のほうにおかれましては、これまでの協力金の交付や堰板作成につきましては、継続をお願いしたいと思いますし、また事業実施による影響や効果などの周知も図っていただくことをお願いできればと思っております。

     市のほうにつきましても、取組への理解促進に向けて、活動組織との連携等に努めてまいりたいと思っております。

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     こちらは田んぼダムの取組の広報として、現在行っております市長と語る会ということで、実際に市民の方々に対して、直接市長が取組の内容を説明しているところでございます。

     また、6月下旬発行予定ですけれども、市の広報紙の7月号で防災関連情報と併せてまして、県からは提供いただいた田んぼダムの取組内容を紹介し、広く市民に周知を図ってまいるところでございます。

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     今年度の2つ目の事業としまして、内水対策調査をあげております。こちらは県の補助事業を活用いたしまして、牛津川流域の排水対策調査を行うものでございます。排水対策の検討に向けて湛水や通水を阻害する要因を把握するため牛津川の水位と排水機場流域の内水の関係について調査解析を行うものでございます。調査範囲は3つの流域で図のほうでいきますと、ちょっと分かりづらいかと思いますけど、薄く赤い線で囲っている部分になります。全体で1,960ヘクタールございまして、これが小城市の面積の約2割に相当することになります。こちらの調査結果をもとに、今後必要な排水対策などを検討していきたいと考えているところでございます。

     牛津側流域治水対策につきましては、六角川の対策と併せて国の河川事務所、佐賀県、多久市、江北町とも連携した取組が必要でありまして、実務者レベルでの協議も進めていくためにも、一層関係機関の皆様方とのご協力をお願い申し上げまして、小城市からの説明を終わらせていただきます。よろしくお願いします。

    ○司会

     ありがとうございます。

     それでは、ここから質問などをお受けしたいと思います。ご質問等ある方は挙手をお願いします。

     今日、各機関から説明があった取組内容、あるいはこれからの防災に向けてご質問があればお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

    ○筑後川河川事務所長

     質問ではございませんが、筑後川河川事務所の吉田です。

     最後にご説明いただいた資料について、私どもの流域での話で少し参考になる話になるかなと思いましたので、ご発言させていただきます。

     1つ目は、田んぼダム事業の受益の異なる上流部で田んぼダムをやって、下流のために田んぼダムをやるということで、どうしても上流の方のいろんな補助金ですとかサポートはあるにせよ、やっぱり上流の方はいかに損得を超えた取組意欲を持っていただけるかというのが我々としても共通の課題かなと思うところでございまして、私、今日、本来はニュースレター3号をお持ちしなくて申し訳なかったのですが、久留米市のほうは田んぼダムを進めておりますが、いいなと思ったのが、黄色いのぼり旗をやっているところに立てて揚げています──揚げていますという言い方はあれですけど。こういう資料を探していけば分かるという面もありますけど、やっぱりその近くを通って日々通勤するですとか、通りがかった人がここでこういうことをやっているんだなというふうな見せ方はすごくいいなと思っております。

     田んぼダムは堰板の形が変わるだけなものですから、はっきり外から見えないんですけど、そうすると、じゃ、現場の田んぼダムをやっている方はどうですかと聞きますと、やっぱりイイ感じ出しているというか、下流のためにやってやろうという気持ちがちょっと出てきているというような話も聞きましたので、例えば、そういう取組が一つ。そんなお金がかかる話ではないので、紹介させていただきました。

     あともう一つ、市長のほうから、もしくは広報のほうでいろんな取組を紹介いただいていることです。こういうことも大変大事かなと思っております。広報誌をなかなか見ない方もいらっしゃると思いますけれども、市長の定例会見とか、そういう場で積極的に、できましたら、直轄の事業の効果ですとか──私が言う立場じゃないですが、県の事業の評価、効果みたいなものも出していただくと大変ありがたいなということは、流域のほうではさせていただいております。

     あともう一つ最後に、内水対策調査というのも、これも市で取り組まれていて凄いなというふうに思っております。ただ、市のご事情はちょっと分かりませんが、どうしても技術的な技術者がいないとか、そういうところは多分おありだと思っておりまして、私どもの流域では、あと鳥栖市のほうとは一緒に、県の土木事務所の方に入っていただいて一緒に市の発注するコンサル業務、業者に対してちょっとアドバイスするとか一緒に考えるみたいなことを取り組ませていただいております。

     そういうふうな取組も遠慮なく国や県に働きかけられてもいいのかなと思って、ご発言させていただきました。ありがとうございます。

    ○司会

     参考になるお話、ありがとうございました。

     ほかにご質問、ご意見等ございませんでしょうか。

    ○伊万里市

     佐賀地方気象台の方にちょっとお聞きしたいんですが、先般の新聞で、ペルー沖の水温が現在低いラニーニャ現象だということで、それは終息に向かいながらも、普通、ラニーニャ現象が収まって、ある程度期間があってラニーニャになるという、エルニーニョに変わってくるんじゃなくて、今回については終息して間もなく夏頃にはエルニーニョ現象になるというような報道が起きております。

     過去、エルニーニョ現象のときというのは冷夏で、台風とかも少ないという話もございますけれども、先ほど気象台のほうからは、夏は非常に猛暑というようなお話もございましたけれども、このあたりというのはどういうふうになっているんでしょうか。

    ○佐賀地方気象台長

     質問ありがとうございます。

     今ご質問いただいたとおり、エルニーニョ現象のときには、何ですかね、夏らしい夏ではなく冷夏になったりとか、冬らしい冬ではなくて暖冬になったりですとか、というような印象的に多分あると思っています。これは統計的にそうであるところは実は証明されていませんので、必ずそうなるというものではないのが実情でございます。

     そういう意味で、エルニーニョ現象になりつつありますよと言いながらも、今年の夏がどうなんだというのは実は経験してみないと分からないというのが実情ですが、今のところ、直近3か月予報を見る限りでは、やはり地球全体の温度が高くなっているというのは間違いない状況ですので、そういうのも踏まえながら、7月、8月については平年並みか高いというところを予測しておるというところでございます。

    ○司会

     ありがとうございました。

     ほかによろしいでしょうか。

     それでは最後に、南里防災監のほうから挨拶をよろしくお願いします。

    ○南里防災監

     本日は大変お忙しい中、皆さんの出席を賜りましてありがとうございます。佐賀県副知事の南里でございます。6月3日付で防災監を兼務することとなりました。よろしくお願い申し上げます。

     3年の8月のときは私も副知事として本部のほうでいろんな状況を見てまいりました。やはり当時、あのときは知事は緊急の会見もしたりしてかなり逼迫した状態だったのを覚えています。これからもそういう状況ももちろんあるのかなと思っておりますし、皆さんに、とにかく命を守ることが最優先だというメッセージも発していきたいと思っていますので、そういうときは連携してまたお伝えいただければというふうに思っております。

     すみません、若干、私ごとで申し上げますと、小城市さんの資料の中に一番最初に写真がありますけど、実に私ここに私は住んでおりまして、もう60年ぐらいここに住んでまいりました。いわゆる災害の常襲地なんですけど。率直に以前よりも災害の頻度が高まったなという感覚を持っています。もちろん、この間、いろんな国交省さんの事業だったり、ポンプが増設されたりとか、河川の改修が進んだりとか、物すごく改修をしていただきました。でも、それ以上に気象の状況が変わったというような感覚を持っています。気象台さんの資料の中にも局地化、集中化、激甚化というふうなことが書いてありますけれども、本当にそうだなというふうに思います。

     これから今後どういうふうになるのか分かりませんけれども、少しでも被害が軽減されるように全力で何とかしていきたいなと思っています。

     そして、被害の軽減ということで申し上げますと、私はこんなところに住んでいるものですから、実は土砂崩れとかの心配はあんまりありません。だから、直ちに命に関わるという感覚がもしかしたらほかの方よりも薄いかもしれません。でも、実際に前回の3年8月豪雨なんかのときは脊振とか、嬉野とか、武雄のほうでも土砂崩れとかがいっぱいありまして、本当に命に関わるものがたくさんありました。だから、そういったところにどうやって危機を伝えていくのか、早く避難いくのかということも本当に大事になるだろうというふうに考えています。いろんな形で皆さんと連携しながら、少しでも被害が軽減できるようにやっていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。

     今日はありがとうございました。

    ○司会

     ありがとうございました。

     それでは、これで第31回佐賀県内水対策プロジェクト拡大会議を終了します。どうもお疲れさまでした。


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